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おうちでのんびりというか

昨日からとにかくだるい。
今日はアラン・トゥーサンのトーク&サイン会に行く予定だったのですが、
やむを得ず中止して、マリーザ・モンチのDVD三昧に切り替え。

「Memorias Cronicas E Declaracoes De Amor」のライブのクレジットを見ていて
「Rose And Charcoal」の収録曲「ENQUANTO ISSO」で流れるボイスが
ローリー・アンダーソンのものであであることにようやく気がつく。

Rose and CharcoalRose and Charcoal
Marisa Monte

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彼女の少し低めの落ち着いた声ってなかなか素敵ですが、マリーザもそう思ったのかなあ。
ちょっと嬉しい。

異例のライブアルバム・デビューとなったファーストの「Marisa Monte 」と、
二作同時リリースだった最新作の「Universo Ao Meu Redor」「Infinito Particular」以外の
4枚のアルバムはアート・リンゼイがプロデュースを手がけているので
(「MAIS」「Rose And Charcoal」「Great Noise」「Memorias Cronicas E Declaracoes De Amor」)
そちらの人脈からの参加ミュージシャンも多く注目です。
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キキ、宅配便でやってくる

入荷が遅れに遅れた「KIKI CHANTE」ですが、ようやく入荷、発送に。
今回は1枚だけど何故かメール便でなく宅配便だったのであっという間に到着。
仏語および英語の丁寧なライナーノートが付属しています(けど読めません)。
(残念ながら下のほうに痛みが・・・場所からして流通・配送時の問題ではありません)

Kiki ChanteKiki Chante
Kiki DeMontparnasse

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音楽はアコーディオンを伴奏にけだるく歌う、という感じの地味なもの。
疲れたときにぼっと聞いているにはいい感じです。

20~30年代パリのミューズにはジョゼフィン・ベーカーという黒人女性がいて、
歌手としてはその道で名を成したベーカーの方が段違いに上手いんですけど、
歴史的ドキュメントという意味では貴重ですね。
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彼女のまわりの無限

「君の歌を聞いて育った」

最近-
よく そう言われるような・・・
つまり 自分はもうベテランなのだ

-マリーザ・モンチ-


2007年にマリーザが行ったワールドツアーのドキュメントとライブを収めたDVDと、
ライブ音源を収録したCDの二枚組。日本語字幕つき。
暗闇の中、ストロボの嵐を巻き起こして一曲目が歌われたライブの感動がよみがえる。

私のまわりの無限 [DVD]私のまわりの無限 [DVD]
マリーザ・モンチ

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しかし、このDVDのライブ映像、時間が32分弱と少々短く正直もの足りない。
メインは倍の70分以上もある「ツアー・ドキュメント」。

このドキュメントが、良い。

年々売り上げの落ちるCDからの収入ではアーティストはやって行けず、
ツアーの興行収入でなんとかやっていっていること。
そのツアーも海外ツアーの収支はトントンであること。
そのため今回からスポンサーをつけることを決断したこと。
・・・そしてバス移動に明け暮れる毎日、ジャージ姿で座席に丸まるマリーザ、
 2年近い共同生活を送ることになったミュージシャンたちが紡ぎ出す音楽の素晴らしさ。

マリーザ自身の語りで進行するこのドキュメンタリー、冒頭で彼女は

音楽活動のドキュメンタリーにしようと思った
外科医や運転手の仕事を追いかけるように


と語っているが、産業としての音楽業界の中で生きるアーティストを追った、
一本のフィルムとして鑑賞に耐える、すぐれたドキュメンタリーになっている。
ブックレットのコメント(訳出されている)も秀逸。
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それはちょっと違う気がする

今日放送されたNHKの「クローズアップ現代」で、
住宅メーカーの経営破綻について取りあげられていた。
最近問題になった破綻では、経営が怪しくなるにつれて逆に過大な前払いを要求し、
結果注文主の被害を拡大させたという、ほとんど詐欺みたいな問題があった。
そのことを中心に、30分の中で種々の問題がバランスよく纏まっていたところはさすがNHK。
番組で紹介された「すまいと」の出来高払い制度も引き合いが増えそうだ。

ただ、番組中でも「契約時1・着手時3・中間時3・完成時3」といった支払条件が
業界慣行として盛んに紹介され、世間で定着しそうな勢いなのは困りものだ。
これだって相当過払いなんだもの。

この件に関してはおいおいメールマガジンでしっかり書こうと改めて思うので
興味がある方は是非メルマガをご購読ください。
(内容硬すぎて読者少なすぎなので宣伝でした)
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高校生×ライカ×マシーン・エイジ=抽象画家 (まさか)

所用で成城学園に出かけたついでに、清川泰次美術館で開催中の
文明賛歌・清川泰次が写したマシーン・エイジ」展に寄る。

前回なにげなく訪れれた際に開催していた
清川泰次が写した昭和15年のメトロポリス 大東京」が
「皇紀2600年」×「建築一杯写ってます」で面白かったので、
今回の展示も楽しみにしていたが、やはりなかなか良かった。

建物は画家が生前使用していたアトリエを改装したもので、
ジャパニーズ・モダンのセンスが参照されているように感じらて愛らしい。
スペースが小さいので展示できる量は限られているが、
逆にこのような焦点を絞り込んだ企画が活きるのだろう。



展示されている写真の撮影日などの細かいデータは不明とのことだが、
概ね1930年代後半~40年代前半(つまり昭和10年代)ということらしい。
確かに写真に写っている「LEICA NEWS」には「JULY-AUG 1938」の文字が見えるし、
映画のタイトルを写した写真にある「忘られぬ瞳」は、1939年の映画のようだ。
・・・そして、空襲後の焼け野原を撮った写真もある。

お楽しみの建築は、曾根中條事務所が設計を手がけた慶応日吉キャンパスの
一号館(1934)、二号館(1938)の写真が展示されている他、
展示ケース内のアルバムには谷口吉郎設計の
慶応大学日吉寄宿舎(1937)の写真も確認することができた。
竣工後日の浅い時点での、これらの建築の貴重な姿が収めらていることになる。

ところで清川は1919年生まれなので、1939年時点でまだ20歳。
1936年に慶応の予科に入学し(今で言う高校生)、写真部に入部、
すぐにライカを使い始めたようなので、なかなかリッチな学生であったことが伺えるが、
HPを彷徨っていたら「使い方を日本工房の木村伊兵衛に習った」という記述に遭遇した。
未確認情報ではあるが、いずれにせよカメラへの傾倒が生半可なものでないことは伺える。

展示されている写真は新興写真の影響も感じさるが、独特のモダンなセンスが爽快だ。
今回はそれがより伝わると思って敢えてチラシの裏面を紹介した次第。

注)日本工房は1933年に名取や伊奈、木村などにより設立されたが、
  伊奈、木村らは意見の対立により1934年には日本工房を離れている。
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