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モダニズム空間で学校建築三昧

鷺宮にある「三岸 好太郎アトリエ」まで、自転車でユルユルと出かけてきました。

会場には所狭しと学校建築の写真が貼られており、圧巻です。

有名な螺旋階段は、試行錯誤の跡がアリアリと見てとれる、感慨深いものです。

アトリエならではの空間の明るさ・伸びやかさ。

左手の窓が北側からの採光窓なので、この部分は増築と言う噂。

トマソン扉からの風景。

来場者と歓談する主催者のO嬢とM氏の図。

螺旋は楽しい。

北側採光窓とトマソン扉を見る。扉を閉めて写真撮れば良かった。

明日まで開催です。詳しくはこちらをご覧ください→「中野たてもの応援団」HP

おまけ:暑かったんで帰りにアイス購入。
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「文化誌が街の意識を変える」展に行ってきた



気になった冊子

雲のうえ

会場風景

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近代日本の覇者たちが「旦那」に戻る場としての「植冶の庭」


確かに本書のタイトルは「小川治兵衛とその時代」、ではあるのだけれども。

庭師 小川治兵衛とその時代庭師 小川治兵衛とその時代
鈴木 博之

東京大学出版会 2013-05-29
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小川治兵衛の庭と琵琶湖疏水は切っても切れない縁があるので、
本書が田辺朔郎と疎水の話からスタートするのには、それなりの必然性はあるのだろう。
ところがいざ話が植冶や庭に近づいても、そこで語られるのは「その時代」のことばかり、といった印象なのである。
鈴木博之さんは、あるいは近代における近世を語るために、植冶をダシにしているのだろうか、
・・・とまで思えて来てしまったのだが。

鈴木先生、あとがきで「とにかく植冶の庭が好き」という偏愛を吐露されているのである。

そうか、、、そうだったのか。。。(困惑)

う~ん、となると、これは論理で美学を語って来た鈴木先生が、
自然主義的=非論理的な植冶の庭が好き、という自分の感性と折り合いをつけるための書なのだろうか。
正直、鈴木先生のご本の熱心な読者とは言えないプラナリアには、どうにもその辺が掴めない。
(相性が悪いのかも、結構途中で投げ出してます・・・汗)

ところで、「植冶」は近代的な造園業の組織造りの嚆矢と思っていたのだけれども、
鈴木先生によれば、7代目植冶の段階においては、近世と近代の中間的形態の組織集団、ということになるらしい。
そして、同じような組織形態の例として、J.コンドルの「コンデル協会」や仰木魯堂の「仰木建築事務所」が取り上げられている。
様式主義の西洋館と近代数寄屋建築という、一見相反する建築を手掛けている建築家が取り上げられているが、
私的な領域で成立する「豪邸」というジャンル、そのパトロンという面においては、共通する。
こういったコンストラクション・マネージメント+分離発注といった建築生産ステムも、
住宅と言った私的な領域で質の高い建築を創る方法論としては、もう少し追求されても良いのかもしれない。
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桂離宮 自由自在

写真集をここまで舐めるように一枚一枚読んだのは、正直、初めて。

この本の良い点は、写真集らしからぬ、A5版という判型とカジュアルな造本にあるのではないだろうか。
三好氏の写真はひたすら美しいだけでなく、
「あ、そこの脇はどうなっているの?」「反対側から見るとどう見えるの?」
と言った建築家的欲求を見事に満たしてくれるのだが、
それは単に写真の枚数が多いことだけが理由ではないだろう。
というのも、掲載されている氏自身のエッセイに、
「タウトのスケッチにインスパイアされてこのアングルの写真を撮った」
という話が出てくるのだが、そのことから、ただただ何度も桂に通うだけでなく、
関連資料を読み込んで、とにかくあらゆる桂の魅力を撮りつくそう、という、
勤勉さ、というよりは貪欲さ?、が感じられるからだ。
しかも、結果としての写真は、一瞬の視覚的悦楽を感性で切り取った様にしか見えないところが気持ちが良い。

そして、ベッドの上でパラパラとページをめくりながら、その成果である目の悦楽に浸りながら、
離宮内の時間と空間を自在に行き来できるシアワセ。

京都の御所と離宮③ 桂離宮 (京都の御所と離宮 3)京都の御所と離宮③ 桂離宮 (京都の御所と離宮 3)
三好和義

朝日新聞出版 2010-09-17
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西和夫先生(建築史家)の担当された解説も簡潔にして明快、分かり易く有難いが、
ちょっと黒子的な感じて編集者が書いているコラム的な取材・解説記事もとても良く書けていて、
脇役ではあるけれども、写真の添え物的なレベルではない点も、素晴らしい。
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