昨日、セミナーを受講しました。
企業の人事・教育部門向けのものです。
いくつかの研修会社のプレゼンを見てもらい、企業への導入を斡旋する仕組みになっています。
僕は、研修を受ける立場と導入する立場と、そして自分のプレゼンスキルを磨くという目でプレゼンを見ました。
導入されるかされないかという場面なので、熱意のあるプレゼンを受けることができて、とても役に立ちました。
セミナー講師の方、直接はお礼をいえませんが、ありがとうございました。
しかし、5つのプレゼンと、導入の挨拶のスピーチを聞きましたが、残念ながら、数名の方がプレゼンの原則をしらないで話しているような感じを受けました。
いちばん重要なことを話していないのです。
それは、「どういう問題を解決することができるか」ということです。
特徴ばかりで利点がないのです。
「こういうことをして、こういう効果があります」という話は出てくるのですが、話の途中で出てきます。
そのため、利点が埋もれてしまっています。
焦点がぼやけてしまうのです。
(参考:営業の時、
富士ゼロックスのPSSという研修を受けました)
そして、「はたして、この人たちに研修をまかせていいのだろうか?」という気持ちになってしまいます。
また、このセミナーのための練習をしていないのがわかる方もいました。
時間は40分です。
「いままでのプレゼンより短いから、いままでの経験でなんとかなる」という気持ちだったのでしょう。
ものすごいスピードで話をする人や、たくさんの文字が書いてあるスライドを短い時間で多くの枚数を使う人、多くの情報を盛り込みすぎて焦点がぼやける人などがいました。(さすがにプロの皆さんなので、時間は厳守されていました。そのために、早口になったりしていたと思います)
さらに、導入して欲しいというプレゼンでありながら、服装に問題がありました。
参加者を見回すと、企業の人事・教育部門の50歳前後の世代のようです。
この層に嫌われない服装は、「紺やグレーのスーツ、白いシャツ、黒の靴」でしょう。
「服装は自分の主張なので、とやかく言われたくない」と思うかもしれません。
今回は、セミナーを企業に導入するための研修なのです。
プレゼン後に個別の質問タイムがあったのですが、上記の2点をおさえている講師の方には名刺の交換に行く方が多かったです。
プレゼンで重要なことは、「相手のことを考えてプレゼンを行なう」という一言だと思います。
そうすれば、相手の問題解決に絞って話をしたり、この日のためにきちんと練習をしてくることや、服装に気を使うということが自然とできるでしょう。
「え、僕ですか?」。
今回の講師の皆さんより、うまくプレゼンができていないかもしれません。
少なくとも、今回に気づいた点を行なわないようにしていきたいと思います。