KYOKUKENZO'S WORKSHOP 2024

「道」は自ら切り開くもの。
他人の後追いは「道」にあらず。

うしろの席で。

2014年10月29日 | 歌は友だち
急な知らせだった・・・。


タクシー・ドライバー
苦労人とみえて
あたしの泣き顔
見て見ぬふり


運転手さん。急いでください。


・・・とおいむかし。

F県で仕事をしていた時
盟友が病気で倒れ、
そのまま急逝した。

あの時もそうだった。

大みそか。

炬燵で向き合い
朝まで一緒に飲み明かした
あいつ。

山にも

よく一緒に登ったよ。

どうして。

どうしておまえみたいに
良い奴が先に往く。

なんで。

なんでオレみたいに
つまらない男が生き残る。


あの時。

心の中でそう叫びながら

浴びるほどの
とむらい酒を飲んだ。


そして、今日また

あの時と同じ味の酒を
飲むことになろうとは。

どうして?

いまオレは
急ぐタクシーのうしろの席で
ひとり下を 向いている。

あの時のように。 kyokukenzo
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