I井さん「手羽先たのみましょう。」
kyoku「あと、ひな皮とポンポチ。」
ひさびさのススキノ。
S田くん「来ましたね。」
I井さん「食べ方の裏ワザ。こうひねってと。」
kyoku「なるほどね。アツツ。」
おいピーの焼き鳥はとても
おいピー。
K沢さん「ね、ボーリング行きましょうよ。」
kyoku「だめだめ。へただから。」
K沢さん「そんなことないでしょ。」
kyoku「
だめだって。スペアが取れない。」
I井さん「僕は230です。ハイスコア。」
kyoku「うわ。S田くんは?」
S田くん「217です。」
K沢さん「ぼくも200以上。」
K沢さん「ほんとはうまいんでしょ。」
kyoku「へたなの。ほんと、スペアが取れない。」
K沢さん「ストライク取ればいいんですよ。」
kyoku「そう簡単にはいかないよ。」
S田くん「端っこに1本残ると絶対ガータになる。」
kyoku「そうそう。」
K沢さん「絶対うまいんだ。そういう年代ですよ。」
kyoku「ガタッて落ちるからガータっていうのかな。」
K沢さん「知りません。」
kyoku「
ガータにならないボーリング場なら行く。」
K沢さん「は?」
S田くん「たしか平岸のほうにあった。」
kyoku「そう。
ガータのところが上がるの。」
K沢さん「そんな子供みたいなことやめましょうよ。」
S田くん「じゃ、半分だけあげてもらうとか。」
K沢さん「それ、なんの意味があるんですか?」
kyoku「
5ポンドのボールがあったらやるよ。」
K沢さん「そんなのありません。」
I井さん「あったとしても指が入らない。」
K沢さん「子供だって7ポンドですよ。」
kyoku「
ボーリングゲームならスペア取れるんだけどな。」
K沢さん「は?」
kyoku「
エポック社の。パーフェクトとったこともある。」
K沢さん「なんですか、それ。」
kyoku「
下のネジを回すとフックも出たりして。」
I井さん「スペアが取れないとハイスコアが出ない。」
K沢さん「そうですね。」
kyoku「昔はすべて手計算だったんだよ。」
S田くん「いまは全自動ですからね。」
kyoku「昔は残りピンも目で確認してた。」
I井さん「重なってると間違ったりするんだよね。」
kyoku「
斜めから見たりね。」
kyoku「スペアは次のフレームも足すんだよな。」
S田くん「ストライクは次と次のフレームを足すんです。」
K沢さん「そんなことは、どうでもいいんですけど。」
kyoku「ま、一応ね。」
K沢さん「ね、ボーリング行きましょうよ。」
kyoku「
へたなんだって。」
K沢さん「そんなことないです。絶対うまい。」
kyoku「スペアが取れないの。」
K沢さん「取れますって。」
kyoku「スペアとらなくてもいいルールにしなさいよ。」
K沢さん「それ、なんですか?」
kyoku「
2投目を投げない。」
K沢さん「もう。そんなの聞いたことありません。」
kyoku「そんなに行きたいの。」
K沢さん「ね、ボーリング行きましょ。ね。」
kyoku「
だからへたなの。」
K沢さんなんとしても絶対行きたい。I井さん行ってもいい。
S田くんどっちでもいい。
kyoku 行きたくない。
ひさびさのススキノは、えらく賑わっていた。kyokukenzo