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深夜アニメ『暁のヨナ』終わる

2015年03月25日 23時43分58秒 | 急行特急TH発2007年→2019年5月1日AM11:59
この記事で話したダブル「ヨナ」の女性のヨナが主人公の『暁のヨナ』が最終話を迎えた。半年間の放送になったのは想定外だったのだろうか?

↑最終話のタイトルらしいタイトルだったな、と思うけれど、かなり強引さもあったような雰囲気だった。黄色の龍族の仲間との出会いは、本当にいっきなりでビックリした。それまでの龍族の仲間との出会いには物語があったのに。こう言うのもありだとは思うが。

↑この先、この仲間でどうなっていくのかは解らない。親の敵討ちに行くとは単純にはならないようで、まだまだ世界を見ていきたいと言う主人公。旅物らしいな、と思う。

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深夜アニメ『ヨルムンガンド』第2期編の“PERFECT ORDER”の再放送?終わる

2015年03月25日 23時31分28秒 | 急行特急TH発2007年→2019年5月1日AM11:59
この記事で取り上げた、深夜アニメ『ヨルムンガンド』の第2期編の“PERFECT ORDER”の再放送?が終了した。

↑最終話の2つ前辺りで、ヨナ・サンマルとココ・ヘクマティアルが共に入浴するシーンがあり、甘い香りが漂った。

↑ヨナ・サンマルとココ・ヘクマティアルの接吻のシーンまで登場し、イイカンジぢゃね?と思っていると↓↑まさか、ヨナ・サンマルがココ・ヘクマティアルに銃口を向けた。↓

↑あの甘いシーンは幻?と思えるが、ヨナ・サンマルがココ・ヘクマティアルに銃口を向けた理由は、ココ・ヘクマティアルの企み「ヨルムンガンド」にあった。少数の犠牲を取るか多数の犠牲を取るか。ココ・ヘクマティアルが企てた「ヨルムンガンド」は世界平和の為でもあった。その為の少数の犠牲は致し方ないと言う
ココ・ヘクマティアルの考えにヨナ・サンマルが怒りをあらわにしたのだ。犠牲の無い平和をヨナ・サンマルが望んだか或いは世の中平和に成れば自分の様な存在が要らなくなることを畏怖したか、ココ・ヘクマティアルが犠牲と言うものを軽くみたように感じからかは解らない。

↑ココ・ヘクマティアルの軍勢から離脱した後、2年は「ヨルムンガンド」の完全実行は成されなかったものの、かなりヤバイ事に物語の中の世界がなった。ほぼ、ココ・ヘクマティアルの当初の狙い通りになったのか私には解らなかった。


↑最終的にヨナ・サンマルはココ・ヘクマティアルの基に戻ることになった。最もココ・ヘクマティアルの基から去った後も彼の足取りをココ・ヘクマティアルはつかんでいた。それもそのはず、ココ・ヘクマティアルの身内であるキャスパー・ヘクマティアルの基に居たのだから。そして、ヨナ・サンマルがココ・ヘクマティアルの基に戻ることは予測されていた――とは言え、ヨナ・サンマルはココ・ヘクマティアルのボディーガード仲間から愛されていたんだなと思えたし、ヨナ・サンマル自身もココ・ヘクマティアルのボディーガード仲間達を愛していたように思えた。
キャスパー・ヘクマティアルが、ヨナ・サンマルが自分の基を離れた時、少年兵として仕え、武器商人に買われ人生を歩んでしまうとその道から抜け出す事は不可能だと言う事を言った時、イーグルスの名曲『ホテル・カリフォルニア』のあの歌詞の1節を私は思い出していた。
ヨナ・サンマル、嫌々ながらも武器商人に生かされ遣わされても、ちゃんと自分と武器商人に買われる直前まで付き合いのあった友人だか仲間の金銭的な面の支援にキャスパー・ヘクマティアルと共に携わっていた事は関心した。そう言う約束をキャスパー・ヘクマティアルと結んだとは言え、なかなか出来る話ではない。
ココ・ヘクマティアルのボディーガード仲間に愛され、「ヨルムンガンド」が実行されたその先は出て来なかったが、ヨナ・サンマルも幸せな人生を送ってほしいなと思えた。ドンパチから離れられないにしても。

↑ココ・ヘクマティアルの「ヨルムンガンド」が完全に発動されるシーン。それは物語上の陸海空の物流と交通の遮断と制圧を狙ったものであると説明が成され、最終的に空路の交通と物流の遮断と制圧に伴い文明の退化によるショックを与える――「ヨルムンガンド」により制圧された空を見上げ、人類の戦争が如何に愚かだったかを人々に思わせる事も目的であったようだ。ある意味では絶望を与える事になるのかもな、と思ってみたりした。

リアルの現代の世界でも、ココ・ヘクマティアルが企てた「ヨルムンガンド」は実現可能かも知れないが、実現をした時点で敗北と世界中例外なく不利益を被ると解っているからそんなヤバイ事をやっても意味を成さない事を知っているので、永遠にそんな事は起きないだろう。物語の中とは言え、凄い発想したな、と思うばかり。

21世紀になってもドンパチはなくならず、20世紀までの対国対国の争い事から対組織対国と言う物凄い複雑な争い事が起きている事は、人類の恥かもな、とこのアニメの最終話を観てから思ったし、案外、現代社会のドンパチ・争い事を物語の世界に持ち込んで凝縮したような感じかもな、と思えた。実に良く出来た物語だったな、と思うばかり。
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深夜アニメ『美男高校地球防衛部LOVE!』終わる

2015年03月25日 19時12分59秒 | 急行特急TH発2007年→2019年5月1日AM11:59
この記事で紹介した深夜アニメ『美男高校地球防衛部LOVE!』が最終話を迎えた。


↑もともと敵対関係と言う訳ではなかった生徒会と地球防衛部(笑)のメンツがお互いしてパワーアップした共に闘う事になるのはありがちな話ではあっても、随分、あっさりと手を取ったな、と思う。


↑意外な展開は、全ては「メイクドラマ」であり、「やらせ」みたいな感じを匂わしていたことだった。まさか、そんな話が――と言う所で、ユーモアのセンスがあって良かった。踊られた方は最悪だが。

しかし、この最終回もそうだが、
「モアベター」(=“More better”だが、正しくは“MUCH BETTER”)
「ライブイズオーバー」
と言った「懐かしさ」があった。
モアベター、私は直接聞いたことないが、映画評論家のコモリノオバチャマと言う方が口にしていたと10年ほど前に聞いたことがあり、その時に、先述の通り、モアベターは間違いでマッチベターが正しいと知った。
ライブイズオーバーは、オウヤンフィーフィーの名曲だったような気がするが、何でこのタイミングで出てきたかは全くの謎である。

総じて、インパクトとユーモアのセンスに溢れる良い深夜アニメであった。
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空虚な青空だったと思う日150325

2015年03月25日 19時05分39秒 | 急行特急TH発2007年→2019年5月1日AM11:59
空は今日も青くすみわたり、そこには何もない。手を伸ばしても届くことはなく、掴めるものもなく。雨が降らないだけマシだったのは確かだ。

この空の下を見下ろして翼を広げて飛んで、そこに希望は光はあるのだろうか?探し方次第だろうが、何時かに書いた通り、空を飛んだからとて悲しみが消えるわけではない。自由で開放的な広い空は確かにいいけれど、以外と飛んでみれば単なる1人、1つでしかない。
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昨日150324のこのブログ『急行特急は行く…』の人気記事ランキング

2015年03月25日 18時13分42秒 | 急行特急TH発2007年→2019年5月1日AM11:59
毎度の企画でも、割りと読まれている感もある、1日前のこのブログ『急行特急は行く…』の人気記事ランキングをネタに語るもの。

1番最初はこの記事と第10位のこの記事。何れも閲覧御礼投稿となった。

↑昨日150324はこんな感じで終わった。11000位台に後退。とは言え、それでも御覧頂けている事に今日も感謝と御礼を。

次は第1位のこの記事と第7位のこの記事。何れも木田麻衣子のモーニングオンとなったが、ハッチャメチャな回の放送が何故にランクイン、しかも第1位をマークとはビックリ。貧相・デタラメ英語も使うネタ切れが漂う放送は、どんな風に映ったのだろうか?

Maiko Kida:Thank you for watching and listening the “KIDA MAIKO NO Morning on” today.I am very grateful to all listeners.

木田麻衣子さんはお慶びあそばせられているようで何より。涼風鈴子のモーニングオンの姉妹版としてしばらくはやっていきたい企画。

続いて、第8位のこの記事。深夜アニメのワンシーンを取り上げた筈が、いつの間にか私の過去の実話を語る事になってしまったのが私らしい。読み返すのがある意味辛い内容であっても、もう何回も話した話なので、ツマラナイ話であるかもしれない。
他方で、深夜アニメ『冴えない彼女の育てかた』の主人公はハーレムの中の一員で幸せそうである。こんな風なハーレムな雰囲気のなかで何かを創作したいと言う事の現れか或いはこんなハーレムの中の主人公になりたいと思う願いがあるのだろうか?その一方で、艶やかさが出てくるシーンが多いのだが、これも何時かのあの深夜アニメの様に、艶やかさがなければ追いかけ難さがあるからとは思えなかったから、不思議な所である。明日の深夜でいよいよ最終回となるがどうなるのだろうか?

最後に、この記事。逃避願望とまたも晒しても醜さしか見えない話を書いてしまったけれど、それらの気持ちに嘘はない。行ってみたい何処か違う私が描いた理想の世界――この歳になって何言ってるよ、は、毎度の台詞だけれど、この世のどこにもなくて決してやってこないその日を私はまだ心の何処かで来ることを祈っている。


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木田麻衣子のMorning on 【150325】

2015年03月25日 08時50分31秒 | 急行特急TH発2007年→2019年5月1日AM11:59
木田麻衣子「おはようございます、モーニングオン第2幕、御相手は私、木田麻衣子です」
七光台六実「おはようございます、七光台六実です」
博士兎「博士兎だ兎ひゃー」
木田麻衣子「本日はこのメンバーで参ります」
七光台六実「あれ、インターバルスキップさんは?」
博士兎「今頃は、東町奉行所に居る兎ひゃー」
七光台六実「東町奉行所?大坂にあったあの?」
木田麻衣子「上方には行かないものと思われますわ」
七光台六実「確かにね、あれじゃ上方には上がれないな」
博士兎「不可笑い兎ひゃー」
木田麻衣子「それにしても、お侍さんと偽芸名役者さんがいないと番組がツマラナイですわね」
博士兎「何だかんだで、インターバルスキップ=インターバルストップサービス=隔停塚村尚人=隔駅停車塚村尚人=Express塚村尚人が居ないとダメみたいだ兎ひゃー」
七光台六実「(指折り数える)1人5役か。やりますね」
木田麻衣子「性格が名前が違うだけで皆同じですから、やれてませんのよ」
七光台六実「確かに。でも、私はあのですか、''Express塚村尚人はあそこにいます!,,は好きですよ」
木田麻衣子「ああ、あれは――放送自粛――」
博士兎「そうだったのか兎ひゃー」
七光台六実「へー。どおりで声とリズムが似てる訳だ」
木田麻衣子「知ってらしたので?」
七光台六実「何となくは。だろうとは思ったんですけど、ネタ切れ上」
木田麻衣子「なるほど。では、筋書屋さん、この後、楽屋裏の方へ」
七光台六実「それで、その楽屋裏で何をするのですか?」
博士兎「気になる兎ひゃー」
木田麻衣子「それは機密事項ですので、それでは時間になりましたので、これにて今日はお別れします」
全「さよならー」

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Morning on 【150325】

2015年03月25日 07時07分07秒 | 急行特急TH発2007年→2019年5月1日AM11:59
涼風鈴子「はい、はよーざいー、涼風鈴子だよー。モーニングオンだよー」
冥王星兎「冥王星兎なのさ」⌒バナナの皮
インターバルスキップ「おはようございます、インターバルスキップです」
涼風鈴子「絶句呆。ほほう、インターバルスキップさんですか」
インターバルスキップ「そんなに嫌そうな顔しなくても」
冥王星兎「不可笑いの臭いがするのさ」
インターバルスキップ「不可笑い?ああ、あれですか」っ冥王星猫
冥王星兎「!!」→もふる→冥王星猫
冥王星兎の幸せが105上がった。
冥王星猫と共に冥王星へ帰った。
涼風鈴子「今日は早々、退散かよ。何か嫌な予感がするぜ」
壁|Express密偵団1)「インチキDJとインチキ芸名の2人か。お似合いですね、お似合いですねっ、お似合いですねっ!」
壁|Express密偵団2)「Express塚村尚人はあそこにいます!」⌒鉄扇
涼風鈴子「出たよ、鉄扇だよ」
インターバルスキップ「では、私はこれにて失礼を」
西町奉行低田寿「そうはいかん」
涼風鈴子「来たよ、Expressドラムス担当の低田寿だよ」
西町奉行低田寿「西町奉行、低田寿である。Express塚村尚人を召しとる」
Express塚村尚人「これは、これはお奉行様、こんな平成の世まで御苦労様で御座います」
壁|→西町同心松ヶ矢久屡深・西町筆頭同心雀宮朝輝「御用だ、御用だっ、御用だっ!」З-|御用|
涼風鈴子「絶句汗。わざわざ筆頭同心が出てくるのかよ。そんな重要なのか?」
インターバルスキップ「要するヒマなんですね」
西町奉行低田寿「やかましいやっ、偽の芸名の語るインターバルスキップにもはや言うべき台詞はないのだ!」
ビー、と言う効果音
涼風鈴子「なんだ?」
インターバルスキップ「間違いってか?」
東町奉行言問伝七朗「西町奉行低田寿、その方、私の台詞を盗用するとは何事だっ!けしからん!」
西町奉行低田寿「言問殿。この西町の管轄、東町の管轄外、どうぞお引き取りを」
東町奉行言問伝七朗「いい加減にしねえか、似芸名役者どもっ!」⌒鉄扇→左の壁に突き刺さると、西町奉行低田寿がExpress低田 寿に、西町筆頭同心雀宮朝輝がExpress雀宮朝輝に、西町同心松ヶ矢久屡深がExpress松ヶ矢久屡深に、インターバルスキップがExpress塚村尚人に変わる。
涼風鈴子「絶句呆」
Express塚村尚人「Express全員集合か」
東町奉行言問伝七朗「偽の芸名の語る貴様らにもはや言うべき台詞はないのだ!」
東町モブキャラ数名「御用だ、御用だっ、御用だっ!」→Express全員を取り囲む。
東町奉行言問伝七朗「ひったていっ!」→鉄扇を回収し、モブキャラ及びExpressの面子と消える。
涼風鈴子「まあこんなヲチか。不可笑いだな。まあ時間か、以上、モーニングオンでした」





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150324の深夜の果て

2015年03月25日 05時00分00秒 | 急行特急TH発2007年→2019年5月1日AM11:59
現実逃避行の中、たどり着いたあの日と同じ場所。今日はどうなっているだろうか?何の根拠もない「新たな何かを期待する」胸の鼓動のまま、導かれる様にやって来た深夜の果て。街灯に照らされた美しく咲き誇り続ける1本の桜の木のある場所へと私は向かった。

近づくと、ピアノの音がしてきた。
何の曲だろう?弾いているのは誰だろう?
当たり前の様に私はそんな事を思いながら近づいていった。

散っては咲き続け全ての花がなくなることもなければ、緑の葉だけになることもない桜の木の少し横に、グランドピアノが1台置いてあった。今日はもの凄い妄想世界の設定だなと私は思いながら、聴いたことはなくても聴いた事のあるメロディと歌詞をそのグランドピアノを弾きながら歌っていたのは、見たことはなくても見たことのある女性、京野世佐美だった。
そなメロディと歌声は、懐かしくあってあたたかく、心をそっと抱き締める様だった。これ、この曲、この曲こそ探し求めていた京野世佐美の曲だと私は思った。流石は私の妄想の世界、全ては思い通り。
やがて1曲終わると、京野世佐美は私に気付いて、
「こんばんは。この世界の創設者さん」
と静かな笑顔を見せてそう言った。
「お招きありがとうございます」
京野世佐美はグランドピアノの椅子に座ったままに、私の居る方を向いて頭を下げた。
「凄いですよね、所にグランドピアノ持ち込んでこんな時間に屋外で弾き語りなんてやるとは思いませんでした」
グランドピアノの譜面台におかれた数枚の歌詞が印刷されたものだったり、楽譜だったりを京野世佐美は弄った。
「私もあなたに造られたひとりですから、何でもありなんですよね」
思い通りの表情で言う京野世佐美に私は二の句が継げないでいた。
「それで、私をこんな所に呼び出したその訳はどんななのでしょうか? 」
京野世佐美はそう言うと、鍵盤に手を伸ばし、いつかどこかで聴いたこことなくて聴いた事のある曲を弾き語り始めた。私の脳内の記憶に刻まれた何処かにあって、今、一番相応しいと私が思ったその曲を京野世佐美が今、生演奏している。そんな演奏時間に思うのはこの後、どうしようか?と言う事。ただ徒にこうしてここにいても折角の妄想世界が台無しになってしまう。台無しにするのはリアルの人生だけで充分だった。そんな事を考えているうちに、1曲終わった。
「忘れてしまったかの様な曲、よく覚えてますね。こんなのあったけど私はすっかり心の何処かにしまっていましたよ」
「それはどうも」
私は彼女の言葉にようやく言葉を返すことが出来た。
「こんな場所で会いたかった。こんな場所で歌を聴きたかった。そんなありきたりででも叶える事が出来ない夢を妄想世界で形にするなんて、考えたものですね」
京野世佐美は、グランドピアノの譜面台の紙をまた弄った。
「妄想だからこそ、叶っても空しくて、後で、あれは叶えていい話だったのか、って思うんです」
形にしてみても、思い描いたものと違うものが出来上がったり、期待していたものを手に出来なかった――と言う経験が私にはあって、フラストレーションだけが後に残って、これなら叶わなければ、叶えなかったら良かった、そう思えた事が私にはあったので、きっと、今日こうしてこんな場所で京野世佐美というシンガーの生歌を聴き、彼女と話したことも叶えてはいけないものだったのかもしれないって後で私は思うかもしれなかった。
「そうですよね、夢は叶えてもこんな風なものになるなんて思わない悪く嫌な結果になる事が有り得る。何でもやってみないとわからない、リスクがそこにありますね」
京野世佐美は、頭を動かして頷いた。どうやら話が通じたようで、私は少し安心した。理想の世界だから、そのあたりは如何様にも創作出来る、そんな話は今は一番相応しくない。
「今こうして、ここに来て、創設者さんに会えて話せて、そんな瞬間までのフィーリングに似合う曲を2つやります」
京野世佐美は、鍵盤に手を伸ばすと、特に今はそれを聴きたくはないのだけれど、と思う私の記憶の片隅にある知って知らなくて忘れ覚えている歌が続いた。理想だらけの満足の世界に、不満足を持ち込んでどうする――と私は思った。だが、理想だらけであることに不満足が生まれないと言う約束はどこにもない。
「あんまり聴きたくはない今は、そんな歌でしたかね」
京野世佐美は、どこかで後悔したような顔を浮かべていた。私の理想の世界は私の歪んだ性格同様に歪んでいる様だった。
「思い通りに何もかもが行けば良い、そう思いたくなる時が人生においてはありますよね。何もかもが理想の通りに行かないときに限ってこその話ですけれど。今夜はこの辺りでお別れしましょうか?」
そう来たか――私の胸の奥で生まれた気持ちが形になり、彼女の言葉でそれが叶った。
「私の創作者はあなたです。私はまた何時でもこの場所にこのグランドピアノと共にやって来ます。今は何を言っても何をやってもうまくはいかない、満たされないそんなときでもまだ終わらない今を形にした歌で今日はお別れします」
京野世佐美は、イントロなしで、私の知って知らなくて忘れ覚えていても今も好きな曲を弾き語り始めた。彼女の思い、それを魂という、それがもっとも形になり、これ待っていたでしょ――と言わんばかりの気持ちを込めたその締めの1曲が終わった時、気がつくと朝を迎え、桜もグランドピアノも京野世佐美も居なくなり、私はいつもの自分の部屋に戻っていた。
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