いつ読もうか?と発売された夏ごろから気になっていた。
で、やっと読み始めたのである。
題名を見ておわかりのとおり、本書は「キリストの勝利」3冊のうちのはじめである。ちなみに、ローマ人の物語第14巻である。
第13巻では、コンスタンティヌス大帝が描かれた。
キリスト教を認め、ローマ帝国の舵を大きく切った皇帝である。
本書では、コンスタンティヌスが亡くなったあとについて記している。
コンスタンティヌスは、自分の後を5人の副帝(カエサル)を配置した。
しかし、こういう場合必ず跡目争いが起きる。
これは古今東西必ず発生するものである。
そして、その跡目争いに勝利したコンスタンティウスは、徹底的に自分のライバル達を殲滅する。
そのために、帝国を守る人材と後継者の人材に不足する。
というのが、この38巻の流れである。
そしてもう一つは「キリスト教」の台頭である。
著者は、巻頭の「読者に」でこう言っている。
時代の転換期に生きることになってしまった人でも、選択の自由ならばある。
流れに乗るか
流れに逆らうか
流れから身を引くか
そして著者はこの「キリストの勝利」を語るにあたっては、第3の視点「流れから身を引くか」という視点になるといっている。
それは
「ローマ人をここまで書いてきた私にとっては、他の二つの立場よりは身近に感じられるから」
なのだそうだ。
それから著者は、これまでローマ人の顔を可能な限り紹介してきたことをあげて、この巻から紹介している顔はローマ人の顔なのかと思うくらい変容しているとしている。
そして、
「リーダーの顔は、その人の顔の現実を映すだけでなく、表現する側がどう見るかを写すものでもある。」
とし、
「リーダーの顔も、彼らが生きた時代を反映しないではすまないからであった。」
であるなら、現代のわが国のリーダー達の顔はどうだろうか?
将来、我々が選んだリーダーとして紹介されるに足りるだろうか?
うーん。
更に、本書の最後には、コンスタンティウスから副帝(カエサル)に任命された、ユリアヌスについて記されている。
ユリアヌスは、跡目争いで殺されたコンスタンティヌスが任命した副帝(カエサル)の息子であり、コンスタンティヌスの血族で現正帝(アウグストゥス)コンスタンティウスの唯一の血族である。
しかし彼は、副帝になるまでの24年間の殆どは幽閉された日々であり、同じような運命の兄はすでに殺されている、という境遇である。
このユリアヌスは、副帝に任命され蛮族に荒らされたガリアに赴任し、蛮族を退けることに成功する。
著者はこのユリアヌスが成功した理由を、責任感と高揚感ではないかとしている。
まあなんというか「ベタ褒め」なのである。
そのユリアヌスが失脚するらしい。
それは39巻。
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で、やっと読み始めたのである。
題名を見ておわかりのとおり、本書は「キリストの勝利」3冊のうちのはじめである。ちなみに、ローマ人の物語第14巻である。
第13巻では、コンスタンティヌス大帝が描かれた。
キリスト教を認め、ローマ帝国の舵を大きく切った皇帝である。
本書では、コンスタンティヌスが亡くなったあとについて記している。
コンスタンティヌスは、自分の後を5人の副帝(カエサル)を配置した。
しかし、こういう場合必ず跡目争いが起きる。
これは古今東西必ず発生するものである。
そして、その跡目争いに勝利したコンスタンティウスは、徹底的に自分のライバル達を殲滅する。
そのために、帝国を守る人材と後継者の人材に不足する。
というのが、この38巻の流れである。
そしてもう一つは「キリスト教」の台頭である。
著者は、巻頭の「読者に」でこう言っている。
時代の転換期に生きることになってしまった人でも、選択の自由ならばある。
流れに乗るか
流れに逆らうか
流れから身を引くか
そして著者はこの「キリストの勝利」を語るにあたっては、第3の視点「流れから身を引くか」という視点になるといっている。
それは
「ローマ人をここまで書いてきた私にとっては、他の二つの立場よりは身近に感じられるから」
なのだそうだ。
それから著者は、これまでローマ人の顔を可能な限り紹介してきたことをあげて、この巻から紹介している顔はローマ人の顔なのかと思うくらい変容しているとしている。
そして、
「リーダーの顔は、その人の顔の現実を映すだけでなく、表現する側がどう見るかを写すものでもある。」
とし、
「リーダーの顔も、彼らが生きた時代を反映しないではすまないからであった。」
であるなら、現代のわが国のリーダー達の顔はどうだろうか?
将来、我々が選んだリーダーとして紹介されるに足りるだろうか?
うーん。
更に、本書の最後には、コンスタンティウスから副帝(カエサル)に任命された、ユリアヌスについて記されている。
ユリアヌスは、跡目争いで殺されたコンスタンティヌスが任命した副帝(カエサル)の息子であり、コンスタンティヌスの血族で現正帝(アウグストゥス)コンスタンティウスの唯一の血族である。
しかし彼は、副帝になるまでの24年間の殆どは幽閉された日々であり、同じような運命の兄はすでに殺されている、という境遇である。
このユリアヌスは、副帝に任命され蛮族に荒らされたガリアに赴任し、蛮族を退けることに成功する。
著者はこのユリアヌスが成功した理由を、責任感と高揚感ではないかとしている。
まあなんというか「ベタ褒め」なのである。
そのユリアヌスが失脚するらしい。
それは39巻。
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