キリストの勝利の下巻にして、遂にキリストの勝利となった。
全巻までが面白かったゆえか、40巻ではあまり興奮しなかった。
キリストの勝利とは、ローマ帝国の国教にキリスト教がなった、ということである。
しかも唯一無二の宗教となったのである。
このキリスト教の勝利には、アンプロシウスというミラノの司教が活躍(?)した。
著者によれば、彼には「宗教的な熱狂というものが見出せない」のであって、ローマ帝国のキリスト教国化は「宗教者としての判断というよりも政治家として判断した」ということである。
しかし、キリスト教の国教化に反対した者もいた。
シンマクスという首都長官である。
著者は彼とアンプロシウスとの間の論戦(手紙)をそのまま紹介する。
シンマクスの論は「情」の部分が多いように思える。
アンプロシウスはその部分を「理」で反駁する。
情と理では理が強く理が勝つ。
しかも、訴えられた皇帝はキリスト教である。
人間や社会を動かしているのは「情」のほうか多いのではないか?
多少の抵抗はあったもののローマ帝国はキリスト教を国教とする。
そして、皇帝はキリスト教が認めた、つまり神権によって選ばれたものとなる。
これで、せっかくの合理的社会が失われることとなった。
更に、皇帝は司教にひざまずき罪を見止めることとなる。
著者もそうなのだろうが、ローマ帝国ファンの私もなんだかすごくガッカリしている。
とは言いつつも、今後どうなるのだろうか?という興味は深い。
著者の最新作となるものに「十字軍物語」がある。
そのあたりまで、西洋史を塩野七生に学んでみようかと思っている。
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全巻までが面白かったゆえか、40巻ではあまり興奮しなかった。
キリストの勝利とは、ローマ帝国の国教にキリスト教がなった、ということである。
しかも唯一無二の宗教となったのである。
このキリスト教の勝利には、アンプロシウスというミラノの司教が活躍(?)した。
著者によれば、彼には「宗教的な熱狂というものが見出せない」のであって、ローマ帝国のキリスト教国化は「宗教者としての判断というよりも政治家として判断した」ということである。
しかし、キリスト教の国教化に反対した者もいた。
シンマクスという首都長官である。
著者は彼とアンプロシウスとの間の論戦(手紙)をそのまま紹介する。
シンマクスの論は「情」の部分が多いように思える。
アンプロシウスはその部分を「理」で反駁する。
情と理では理が強く理が勝つ。
しかも、訴えられた皇帝はキリスト教である。
人間や社会を動かしているのは「情」のほうか多いのではないか?
多少の抵抗はあったもののローマ帝国はキリスト教を国教とする。
そして、皇帝はキリスト教が認めた、つまり神権によって選ばれたものとなる。
これで、せっかくの合理的社会が失われることとなった。
更に、皇帝は司教にひざまずき罪を見止めることとなる。
著者もそうなのだろうが、ローマ帝国ファンの私もなんだかすごくガッカリしている。
とは言いつつも、今後どうなるのだろうか?という興味は深い。
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