ラブラドール・トリプルスター昨日、今日、明日

ラブラドールブリーダーの気侭な「雑記帳」へようこそ。

☆☆☆ 検査日和・・・

2008年09月29日 | ラブラドールの飼育(育成全般)

の一日です~


肌寒い朝でした。雨の一日、全てが停滞の静かな月
曜日でした。


午後からタイガーとアイルの兄弟は、OFAの予備
検査用のXレイ写真を撮りに動物病院へ行きました。



他の患者さん達に愛想の良いアイル君。
このとき、タイガーは仰向けにされて写真を撮られていました。



アイルの飼い主Uさんは、この夏突然倒れてしまいました、、、。
難しい病気でしたが何とか立ち直って、元通りアイルとの生活が楽しめ
る様になりました。
本当は、秋には「競技会」へのエントリーが予定されていたのですが、残
念ながら来春へと持ち越されました。



アイルタイガーは来月16日で一歳になります。
各種遺伝性疾患の検査をクリアーし、ヒップジョイントの予備検査(OFA)
の時期を迎えました。
両犬ともに成長期を注意深く育てられ、綺麗な形のヒップの様子が確認
されました。
特にアイルは素晴らしいジョイントコンディションに育てられていました。
冬までには「屋外犬舎」を建てる計画中の飼い主Uさんの楽しそうな話
には、つい引き込まれてしまいました。
今後、訓練競技会やドッグショーでの活躍が期待されます。


◇「ショー」に出たり「競技会」に出たりする犬でなくても、股関節のレント
ゲン写真を定期的に撮る事は悪くない考え方です。
但し、経験豊富な専門医のいる病院でなくてはその意味が薄れます。
私達ブリーダーと、獣医師さん達の考え方にはスタンスの違いが感じら
れます。
特にヒップジョイントに関しての考え方にはそれを強く感じる事が往々に
して有ります。
関節のレントゲン写真は完璧に疾患を表すかと言えば、そうでもない様
にも思える時が有ります。それを撮影するにも読み取るにも「腕と経験」
がものを言うのだと云う事でしょうか、、、。
時に獣医さんは、その時の関節を評価する言葉として「遺伝」という言葉
を使う事が有りますが、はたして何がそう言いきれるものなのでしょうか?
特に若齢の時に評価の低い関節は、長じてそれより良くなる事は無いと
言われる事が多いのですが、その通りにはいかない事もあると言う事を
私自身多くの経験から気付いています。
※例えば10~14か月時に「ゆるい」(penHIP→弛緩度・DI20th)と「低い
評価」をされた股関節が、その後の普通の育成方法でOFA評価エクセレ
ント若しくはグッドという結果に至る事は多々有る事実です。(関節の締ま
りも十分になる)
penHIPの評価証にも『犬の種類によって、平均弛緩値と弛緩範囲は長
期的に変化していくものです。』
と書かれています。
しかし予備検査段階で「良質」と判断された股関節が、その後数週間で
異形成を発症する事態になる事も「育成次第⇔育て方」で多々有る事実な
のです。


余り問題の無い股関節
その後
問題の起きてしまった股関節
成長期(個体により大きく異なります)に毎日欠かさずの散歩をしたり、先住犬との遊び、
ボール投げ、ドッグラン等での解放、定期的な階段の上り下り、車への無理な昇降、部
屋の中を自由にさせる飼育方法、完全休養日が無かった、過体重・肥満、躾の怠慢等
などが「決定的」な身体的問題を起こす主たる原因となります。
全て何気無く行われる事ばかりなのですが、、、、、、、、、。
成長が収まる年齢(牝で18か月~牡では24か月~)以降では、相当無理な運動を続け
ても、すぐに問題が発生する事はありません。問題が起きるのは「成長期」だと言う事を
忘れないで下さい。


私達ブリーダーは細心の注意を払って繁殖に携わりますが、完全無欠
な仔犬を作る事は至難の業なのです。
但し、お渡しする仔犬の肉体的特徴は常に良く把握しています。
仔犬引き渡し時に、子犬を育てるにあたっての重要な事柄を説明しま
すが、それを守るか守らないかでその後の仔犬の育ち方に大きな影響
が出てきます。
股関節はじめ関節各部に言える事として、悪くなった関節は飼育環境
と飼育方法に大きく影響されていると言う事です。
その時点(特に幼齢の頃)で「ゆるい」と評価された股関節は、将来
望みの無い股関節なのではなく、それまでの飼育方法と飼育環境を見
直して、問題を解消して行けば良いと言う事を考えて下さい。
非常識な体重制限を勧めたり、すぐに「遺伝」と言う言葉を使う獣医
さんには『ご注意を、、、』と言うしかありません。
「どんな飼育の仕方をしていましたか?」あるいは「どんな飼育環境
でしたか?」と聞いて来られる獣医さんなら、きっと大いに信用され
ても良いでしょう。
そういった獣医さんなら、きっと先々の良い飼育方法も教えてくれる
筈ですから、、、、、、。


※TriolestarLabradors仔犬のお渡しに関して。
仔犬のお渡し方法には大きく二つの方法がとられます。
○一番目:生後60日目の頃、動物病院にて健康上の検査をして頂きます。心音を聞いたり
身体各部の触診をして問題個所の有無を確認して戴きます。そして一回目のワクチン接種。
ラブラドールの飼育に関して経験のある方、若しくは他犬種の飼育経験の豊富な方へはこの
時点で「仔犬お渡し」が可能です。
○二番目:生後90日目の頃二回目の「健康診断」を済ませ、関節のレントゲン撮影をします。
二回目のワクチンを接種し、問題がなければ100日目の頃に仔犬のお渡しが可能となります。
希望により、prcdPRA
Progressive Retinal Atrophy・進行性網膜委縮症)DNA検査を行
います。
繁殖に使われる親犬は、全て「検査結果クリアー」の犬達です。(英国血統のみの繁殖です。)



皆さまも、今日もご愛読、お疲れ様でした~~~~!
一息つかれたらワンクリック宜しく御願いいたしま~す。




そしてトリプルスターのカレンダーは此方ですご見学希望の方は、ご参考に願います。

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