トルコから石灰棚を眺めながら生活する日記

ラム子のロカンタ(日本食食堂)、
ゴールデンレトリバーとカンガル犬との日常を綴っていました。

未亡人になっちゃったよ。

2016-09-01 14:22:22 | 日記
今日のパムッカレ

オヤジ(夫のこと)こと、イサが死んじゃった。享年47歳
8月31日朝8時前後、心臓発作で倒れた。
救急車で病院に運ばれたけれど、息を引き取ったのは
食堂の厨房。

今、これを書いていて、夢であることを祈りたい。
まだ実感が沸かないから、こうやってブログが書けちゃうほどの
冷静な自分がいる。

トルコドラマのように、死にかけても何度も生還する
というふうにはならなかった。

ケントの死をずっと恐れ、覚悟を持つように心掛けていたわけだけれど、
イサに先立たれるという準備は殆ど考えたことなかった。
私のほうが病気ばかりだったから。

ちょっとくらい病気して入院でもしてくれたら、
私だって気にかけていたのに。

これから私はどうやって生きていけばいいの?
ケントがいるからすぐには日本には帰らないけど。
私を独りぼっちにして、先に逝きやがって、バカヤロー

9月に入ったら、小旅行に行こうと計画立てていたのに、バカヤロー

ケントエフェス、そして日本とトルコの両親を見送って、
私はイサに手を握られながら、死んで行きたかった。

今日だけ、のろけさせてね。
13年間、毎朝イサは起きると、私に『セニ せビヨルム(アイラブユー)』とキスをしてくれた。
私はイサより先に起きたことがないのだ。
イサが死んだ日の朝も同じだった。

前日は夜中まで入院中の義父につきっきりだった。
きっと義父と最期の別れをしたんだね。
私は夜中帰ってきたことに気づいたのに、
起きて迎えてあげなかった。ドアにチェーンを
かけておけば、必然的に私が起きてチェーンを
外し、イサの顔を見ることが出来たのだ。

私はイサの顔を死ぬまで1日近く、まともに見てやらなかったのだ。


8月は甥っ子二人の結婚式が義父が生き延びて無事に終了。
私は死にかけていた85歳の義父が甥っ子たちの結婚式によって
たくさんの人に会えて、これで義父も成仏できる、なんて
考えていたら、実は夫が先だったとは!!
まあ、二人とも、イスラム教徒だから、仏には成らないでしょうけど。

イサは資格試験に挑戦したり、食堂にピデ(トルコピザ)の竈を
作るんだとか、ペンションを作るんだ、BMWとトヨタのRAV4を買うんだ、
いっぱい夢を持っていた。
なのに、こんな中途半端じゃ成仏出来ないよ。


イサと一緒にもう一度日本へ帰りたかった。
もっといっぱい一緒に旅行したかった。
大好きな寿司を食べさせてあげたかった。

順番が逆だから、一緒に死ねないじゃないかよー
いつも、イサは私と一緒に死ぬんだって言っていたじゃないか!!
ケントも両親も義父母いるのに、すぐに追いかけられないじゃないか!!
イサ以外の人と結婚しないから、一生未亡人だよ。

お葬式に参列してくれた人、500人~600人いたらしい。
私たちの結婚式より盛大だったね。
甥っ子たちの結婚式より
車がいっぱいだったよ。

イサは私じゃない人と結婚すれば、
早死にすることは無かった。もっと優しい人がお嫁さんだったらよかったんだ。
子供も生まれて、子供たちのためにももっと頑張れたのに。
ごめんね。ごめんね。

自分の病気とケントばかり気にして
オヤジの身体を労わってあげなかったバカ妻。

私はオヤジと出会えて、結婚して幸せだった。
こんな私をいっぱい愛してくれてありがとう。

律義で生真面目過ぎて、人に良く思われたいと強く意識する性格が
裏目に出た。それをよくわかっていながら、
フォローできなかったバカな妻を許してください。






夏に入って、トルコの情勢とともに一段と老けた感じがする。
10玉禿も出来てストレスいっぱいって症状が出ていたんだよね。
赤信号を出していたのにも関わらず・・・・

さてと、日本の家族になんて電話していいのやら・・・

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コメント (115)
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