トルコから石灰棚を眺めながら生活する日記

ラム子のロカンタ(日本食食堂)、
ゴールデンレトリバーとカンガル犬との日常を綴っていました。

形見

2016-10-12 21:55:19 | 日記
今日のパムッカレ

私は死別カテゴリーに移ったほうがいいのかな?

プロフィールも、変えなきゃね。
カンガル犬のエフェスも失踪中だし、
夫も死んじゃったし。

トルコ人の夫と死別し、
只今、パムッカレでゴールデンレトリバー1頭と
奮闘中♪とか?

イサの持ち物、特に洋服がやたらと多い。
私が先に死んだほうが片付けが楽だったはず。

トイレの汚物さえ捨てられなかった。
(トルコの水洗トイレは紙は流せないので、
トイレットペーパーなどはゴミ箱に入れる)

さすがに捨てたけれどね。
イサが最後に飲んだペットボトルもそのまま。

イサとの思い出が詰まった家に食堂、オフィスもそのまま。
私はイサとの思い出に浸っていられるんだ。
死別ブログなど読んでいると、私って恵まれているかも?

家賃が払えず、泣く泣く引っ越したり、
夫家族に冷たくされたり、出て行かざるをえなくなったり、
トルコでさえ、夫家族に追い出されただの、
トルコ人夫と一緒に経営していたホテルを
夫家族に乗っ取られたという話を聞いた。

私は日本に帰る家もあるし、
夫家族もここで暮らすようにと言ってくれている。

同じ村で私と同じように死別し、私より若くて、子供もいないけれど、
夫家族と一緒に暮らしているお嫁さんもいる。

イサは御墓で眠ってなんかいないよ、と
言われても、やっぱりイサの隣で眠りたい。
改宗の問題もあるけど。

日本の両親に申し訳ないので、もしも、両親を見送った後なら、
私はトルコで永眠したい。

さてさて、形見の話。
結婚指輪って、死別したら外すの?
私は外したくないな。

なんて、イサが死んでから、指輪をしはじめたくせに。
それまで、数年間、指が成長しちゃって、はめることが
出来なかったのだ。イサの死をきっかけに体重が落ち、
やっと指輪をすることが出来たのだ。

イサの大量の服、
実は、イサが亡くなる前に私は『お別れ』という
題名で記事を書いていた。

内容は、イサの洋服が大量にあって、クローゼットに入りきらず
イサは廊下に自分専用のクローゼットを作ったのだ。
その引っ越しもしていたわけ。で、題して『お別れ』

今度は私がこのクローゼットを
思う存分使える、イサの洋服を移動しながら、
ひひひひ、イサちゃん、ばいばーいと
口にしていたのだ。

義姉が、イサの洋服を貧しい人に寄付しなきゃいけないと
言い出した。私はイサのものは、義兄や近い友人にだけ
あげたかった。というより、誰にも渡したくなかった。
自分が気が済むまで、イサのすべてと一緒にいたかった。

ベッドのシーツ、枕カバー、イサの洗濯物でさえ、洗いたくなかった。
イサのアイフォンは私が使っている。

イサの指輪はネックレスにしたいけれど、
私、金属アレルギーなので、ムリ。
アレルギー用のネックレスでさえ、ムズムズするのだ。

時計は日本の私の兄に使ってもらうつもり。

一昨日、昨日と、イサが初めて夢に出て来た。
二人で仲良くドライブしている場面。
ケントの激しい息遣いで、目が覚めちゃった

ケントは家の中で寝ているんだけれど、
バルコニーに出たいときは、
要求吠えよりは、わざとらしく、ハアハアと
息を荒くして私に訴えるのだ。

最初は居間と廊下の入口、そのうち廊下で、
そして、寝室の入口で、
私に聞こえるように、ハアハアするのだ。

ドアを閉めちゃえばいいんだけれど、
ケントの癲癇発作がコワイので
開けておくんだ。

今晩もイサに会えるかな?