トルコから石灰棚を眺めながら生活する日記

ラム子のロカンタ(日本食食堂)、
ゴールデンレトリバーとカンガル犬との日常を綴っていました。

トルコのお葬式

2011-02-19 18:59:44 | 日記
今日のパムッカレ

葬式だなんて、なんてタイトルでしょう
いやー、最近パムッカレで人が亡くなっているので
日本と全く違う、トルコの葬式事情を取り上げたくなったのです。
(トルコ在住の皆様、訂正など、ご指摘があれば、フォロー願います

やはり、2月に亡くなる方は多いのでしょうか。
祖母も8年前の2月に逝去しました。
そして、先日はトルコ側の義姉の母親が亡くなりました。

葬儀は私が住む農村部と都会では若干違うようです。
農村部の例を取り上げたいと思います。

トルコの農村部では、人が亡くなると、モスクから
朗詠が流され、誰々が亡くなりましたという、お知らせがあります。
(多分、都会ではないはず。じゃないと、一日中、死者の名前を
発表する羽目になる

トルコでは亡くなると、すぐ体を清め、埋葬(土葬)します。
イスラムの発祥の地(アラブ)の風土の名残で腐りやすいということ、
そして、死者を安らかに眠らせてあげたいという思いからだそうです。

例えば朝、亡くなると、その日のうちに埋められちゃうのです。
もしも、海外在住親族がどうしても埋葬前に会いたいという
希望があれば、1,2日待つようです。
(私の場合、日本から来るのかしら・・その辺、話合っておかなきゃ

女性は女性に、男性は男性に体をキレイに清めてもらいます。
ホジャ(男性僧侶、トルコでは僧侶は公務員)が男性を担当し、
ホジャの奥さんが女性を洗うそうです。

自治体が所有する専用の車に設置されてある
遺体洗い場?で行われます。

トルコでは葬儀業者は存在しません。すべて無料で
埋葬料もありませんが、故人の墓地に石や大理石などを
設置する場合は、有料です。ただ、土に埋めるのは無料(都会は有料)。


遺体を綺麗に洗い、裸のままでケフィンという白い布に包まれ、
棺に納められます。その布は天然素材、縫い目もあってはいけない、
人為的な施しは、生まれたままの姿で土に還すことに反するのです。

生まれたままの状態で土に還すためには、
なるべく自然に近い形にするという
イスラムの考え方です。

なので、死化粧もなく、本人の愛好品などを
一緒に埋めるということは
ありません。

そして、自宅から霊柩車で墓地へと向かいますが、
農村部では男性のみです。親族、肉親であっても
埋葬の際、女性は立ち会えないのです。

棺から白い布に包まれた遺体を出し、
右肩を下に、頭をメッカの方角に向けて
埋葬します。

トルコでは、葬儀費用は殆どかかりません。
墓地の管理費用もないのです。
戒名がどうだの、日本は死んだ後にもお金が必要ですよね。

ただ、日本のようにその家族が同じところに
埋葬されるというのではなく、同じ日に死なない限り
墓地はあちこちバラバラだそうです

トルコも故人を供養する法事のようなものがあり、
死後52日後に近所、親戚に食事を振舞ったりします。
その数、数百食だったり、数千食
これは義務ではなく、金銭的に余裕のある人がやるとのことです。

故人の供養も特に墓参りに年に何度も足を運ぶことは
なく(←個人によりけりかな)仏壇もありません(←イスラムだから当たり前か)。
何だか寂しいような気がします。

さてさて、自称仏教徒の私はトルコで骨を埋める覚悟で
ありますが、イスラム式で埋葬されるのでしょうね。
くれぐれも夫より後に死なないよう、先に逝く事を願っております
里帰り中にぽっくりだと、日本の墓になるのかしら

こう見えても(見えてないか
病弱なもんで、棺おけに片足突っ込んでいる私は
先ず、ケント、エフェス、夫の両親、日本の両親を見送り、
そして、私は夫に見送られたい
本当は一緒がいいな




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4 コメント

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Unknown (ゆきジャズハーティママ)
2011-02-21 15:17:13
お葬式に対する考え方もお国の事情によってかなり違うんですね。戒名やらお墓やらにやたら費用がかかる日本のやり方には疑問が残ります。
葬儀ビジネスが成り立つこと自体、ラム子さんの記事見ていると不思議な感じです。
ポチ☆
返信する
ゆきジャズハーティママさん (ラム子)
2011-02-21 20:26:15
そうなんです。そうなんです!
葬式ビジネスが成り立つ日本って
おかしいですよ。

だって、結婚式は計画的だけれど、
人が亡くなるということは
突然やってくることですから。

トルコの田舎の葬儀は質素です。
普段着で参列しています。

日本はとにかく、いついかなるときも
金の巡りを良くしておかないと、
経済が成り立たないのでしょうね。
返信する
謝謝! (Dr.Kuwano)
2017-11-23 01:11:04
トルコには仕事で数回行きました。イスタンブル経由でブルサへ。ルノートルコの工場に、わたしどもの大型プレス機械を入れたからです。
トルコの機械を作る会社、ジョシコノスのスタッフと共同で、機械を直したりしました。トルコの人たちは明るく親切で、わたしと付き合ったエンジニアは英語がj自由で、イスラムを信奉している人は少なかった。工場でお祈りをする人は少数で、ラクという強い酒を一緒に飲みました。
懐かしい思い出です。なお、機械はちゃんと動いています。
返信する
Dr. Kuwano (ラム子)
2017-11-25 17:48:00
コメントありがとうございます。
そうなんですか、トルコにいらっしゃられたのですね。機械がちゃんと動いているようで、
よかったです。

謝謝
返信する

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