彼女を見た時、まるで土砂降りの雨の中に立ちすくんでいるように見えました
だから
「だいぶ長い間冷たい雨にあたってきたでしょう?」と聞くと少し時間を置いて彼女は
「ええ・・そうですね、本当に冷たい雨でした」と静かに言いました。
そして・・たくさんの涙があふれてきました
彼女の職場の上司、吉田(仮名)さんがいると職場の空気が重いのです。
出張に行っているときなどはとても職場の空気が良くてみんな仕事の効率がいいのですが・・・
そしてこの吉田さん、自分の気に入らない人は相手を追い詰めて退職へ運んでいく・・という超○ろしい手を使う人。
「それは・・ひどいね・・・その人の上司は何にも言わないの?」
「上司は見て見ないふりです。吉田さんのせいで私の前任の女性3人、辞めさせられたという話です」
「つまり・・今あなたがターゲット?」
「はい・・・毎日怒られてばかりです。誰も助けてくれません・・・時々陰で大変だね、と言われるぐらいで・・・」
「それは困った職場だね・・・」
「はい、辞めたいけれど・・仕事もないだろうし・・・」
その吉田さんの写真を○視したら・・・
「あ~彼、奥さんと上手く行ってないし、それに女性コンプレックスだし・・・」
「それと・・彼~~~の癖ないかい?」
「あります。見えるんですか?」
「そのぐらい普通だよ・・それで・・もうひとつ問題があるね・・・」
彼女からみると何にも写っていない空間。
そんなところに・・・何も見えるわけもなく・・
でもふるらんは‘居る’のが見える・・・
一息ついて・・・
「さて・・どうしようか?この彼をどうにでもできるけど・・どうしたいですか?」と聞くと
「う~~ん」と彼女が考えて
「この人にも家庭があるから辞めたら仕事ないだろうし・・かといって居てもらうのもきついし。できれば私が新しい職場を見つけて働くもの考えましたけど・・・でもやっぱり今まで通り慣れた場所でみんなと仲良く仕事をしていきたいと思います」と言いました。
「つまり・・働きやすい職場になればいいんだね?」と言うと
「はい、そうしたら楽になれます」と言いました。
「そうだね。それなら・・・・」と言って彼女にあることを調べてくるように言いました。
そしてあるものを持ってくるように言いました。
そして二週間後、また彼女が来て、
「この人の扱い方だけどね・・・」と話しました。
彼女はしっかりメモをとっていました。
「あなたの~~は、~~だからね。だから~~~と~~が起きることがあるの。きっとそうなるのはあなたのせいではなくて、~~のためなの。だからしっかり守って行けばきっと楽になるからね。急には良くならないかもしれないけど少しずつ変わるから、それをゆっくり感じてね。あせらないで。絶対あせらないで」と言いました
一カ月後、彼女から連絡が来ました。
言われたとおりに行動したら、少しずつ相手の態度が変わってきたそうです。
いつも頭ごなしだったのが、徐々に柔らかくなってきたと。
そして出張が増えて、会社にいる日が前より少なくなったと。
「一番驚いたのがお土産を買ってくるようになったんですよ。びっくりでした。でもこれからも気を抜かずに先生の言った通りに行動します」とメールに書いてありました。
その一カ月後彼女からまた連絡がありました。
「4月から吉田さんが会社の子会社へ行くことに決り、びっくりしました。そして吉田さんのことを良く知っている他の部署の上司から今まで良く頑張ったね、とこっそり言われました。それで今度はその上司の下で働くことになりました。女性社員の人気のある上司です。とっても嬉しいです」と書いてありました。
ふるらんは
「吉田さんをどうしたい?と聞いた時、普通ならあの人を辞めさせてくださいとかいう発言をするのが普通なのに、あなたは彼の家庭の事まで考えて控えめな発言をしたよね?それでそのご褒美が来たのよよかったね~本当に良かったね」とメールを返しました。
彼女から
「いつもふるらんさんのブログを読んでいて、○い(良いの反対)の事を決して書かないということを感じていました。私もそれを見習っただけです。どんなに嫌な目にあっても○いようには言わない・・そのご褒美がこんな嬉しいことでいただけたのだから本当に良かったです。ありがとうございました」と返信がありました
「さぁ、今度の職場も晴天にしなきゃね。彼女はここで正社員として安心して働いてもらえるように・・ね」と言いました。
そうそう、楽しく働いてもらえるように応援します