左手の薬指が痩せている・・
離婚したのかしら?と思いながら話が進んでいました。
つきあって1年半。
彼女は35才。
結婚しようという約束までして、妊娠、出産のこともあるので早めに、と思っているのにその先に進まないので問い詰めてみると離婚していると聞いていたのに奥さんが居ることが判明。
悩んで悩んで友達にも背中を押されて、決意はするものの別れられない。
「離婚するからもう少し待ってくれ」と言われる彼も信じたいけれどそれももう・・
「心が壊れるのがわかるでしょう?そうならないように保つにも限界があると思うわ」と私は言いました。
みんな悩んでセッションの予約を入れてこられるのです。
それでお友達がとうとう見るに見かねて私の手をひっぱり、彼からもらった指輪を指からもぎ取ろうとしたので
「辞めて」と叫んだら
「ほら、やっぱりまだ彼のことを諦めていないじゃない。苦しい、辛いと言っているけれど自分でそれを選択しているかぎり別れられるわけが無いのよ。あなたが彼と別れない限り私はあなたに二度と会わないわと友達に言われました」というので
「とっても良い友達ね、人間として素晴らしいわ」と答えると
「そうなんです、最高の友達なのに嫌われてしまって・・」と言って泣いてしまいました。
彼の事が好き、
それはわかります。
けれど・・嘘つきは諦めなさい。
あなたに一生嘘をつきます。
それとあなたのまわりの人と彼の周りの人を○幸にします。
「彼、どんな人かわかりますか?」と言われたので
「人を騙す男性に良い人がいますか?」と答えました。
・・というより・・
「誰か関東・・東京かな?・・に一人いますよね?」と答えると
「元彼だと思います」というので、
「こっちですよ」と答えると
「やっぱり」と言いました。
ケンカ別れ、自分は関西に戻ってきてしまい・・その寂しさからよく考えないで優しく声を掛けてきた今の彼とつきあいだし・・
「今彼からもらった指輪は?」と聞くと
「これです。会社に行くときとかはずしていますが普段は付けています。ここに来るときにはずしました」と言われました。
「元彼の指輪をしたらいいのに」というと
「え・・良いのですか?」というので
「あなたの場合わね」と答え、そして
「・・もうすねて相手の出方を見る癖は辞めなさい、元彼はそれがうっとうしかったし、今彼はそれが可愛いと思っているみたいだけど。でもね、結婚する気持ちが無いからすねても可愛いと思っているだけなのよ。責任感じていないから。仕事もそうでしょう?」というと、
「確かに仕事も責任を・・・え?ふるらんさんって、彼が同僚だと知っているのですか?」と聞かれたので
「彼と廊下ですれ違っているシーンだけは見えているけれど、でもね、彼って他の男性達にもこの件話しているから面倒くさいわよ」というと
「実は仕事を辞めようと思って」といるので
「チャンス、新しい職場は東京にしなさい。向こうの方が性に合っているでしょう?」というと
「そうなんです。忙しかったのですが空気が違うんです」と急に元気になりました。
「指輪を取ろうとした彼女も都会向きね」というと
「彼女は海外勤務をしていましたから」というので
「二人で外資でもなんでも挑戦しなさい」と背中を叩く勢いで言いました。
そして
「あなたが東京へ行くと言って彼が止めるのは当たり前。でもそれもせず、そうか、とか俺を捨てるのかとか一言でもマイナスのことを言ったら切りなさい。それまでこの指輪、私があずかります」と言いました。
そのあと、彼女は彼に東京への話をすると止めもしなかったそうです。
「まだ若いからな~」と。
と、同時に他の女性との噂も聞こえてきました。
同僚に
「え?知らなかったの?」と言われ、自分がどれだけ世界を狭くみていたかを思い知らされたそうです。
こんな小さな世界でずっと生きている自分で居たくない。
もう一度、東京へ。
「ふるらんさん、その指輪処分してください。お願いします。私は前に進む決心をしました」と連絡がきて、そうさせていただきました。
東京へ。
もちろん大切な友人と共に引っ越し。
二人とも採用が決定して、外食をする待ち合わせをしました。
待ち合わせ場所にいくと一人の男性が立っていました。
元彼でした。
友達が気を利かせて彼に連絡。
彼の気持ちを確認して彼女との再会を希望したそうです。
「彼の顔を見た瞬間から涙が止らなかったでした。ずっと泣きっぱなしでいた私を優しくだきしめてくれた感覚は昔の彼とまったく変わりなかったでした」と連絡がきました。
あれから数年・・
彼女は彼と結婚し幸せになっています。
二人を引き合わせた友達は今外国で暮らし、夫と子供と幸せに暮らしています。