「結婚してから私の人生は変わり、孤独になっていきました」
話の内容を聞いている間、彼女から感じるすべてが薄暗い闇の中から聞こえているような感覚でした。
- 恋愛中はとても仲良しだった。
- 互いの家族もよい雰囲気だった。
- 結婚式の日取り、場所を決める時ぐらいから彼と意見が合わなくなった。
- 結婚式の時に、彼の友人達を見てその雰囲気に驚いた(とっても騒ぐ人達)
- 一緒に暮らし始めて何もしてくれないことがわかった。
- それどころか、仕事を辞めたいと言い出した。
- 子供が出来たからと話すと「一人で産んでくれ」と言われた。
- 夫は仕事へは行くが職場で問題を起こし、仕事中で返ってくるようになった。
- 子供と寝ていると布団の中に入ってきて「寂しい」と言ったり、寝ている部屋の前にじっと立っていて、様子を見ている日々が続いた・・
他にも沢山ありますので、全部知ったら驚きますよ
一人で育てる決心をしているのがわかりました。
「一人ではなくて、ご両親の力を借りた方がいいですよ」と話すと勇気が出ないそうなので、私は
「今までご主人から受けた事でかなりエネルギーが取られてしまっていますので、勇気も出なくなっていると思います。この際ですから全部はき出してしまった方がいいと思います」と話し、ずっと彼女の話を聞いていました。
しばらくして、彼女は私に
「今、思い出しました。子供の時に体験したことですが、一人で静かにベンチに座って居ると、少し暖かい綿花のような白くフワフワしててしっかり存在感のある物に包まれた経験があります。そのベンチへ行くといつもその感覚を思い出します。結婚してからはその感覚がなくなりました」と言いました。
「そのベンチはまだありますか?」と聞くと
「あると思います。実家のそばなので」と言われたので
「それならその場所へ行きましょう。必要なのはそこへ行く勇気だけです。その感覚を静かに思い出して、勇気が出てからご両親に離婚のお話をされたらいかがですか?」と言うと
「もし、その感覚が無かったらどうしよう」と言われたので
「感覚にならないなら、私に連絡をくださいお手伝いをします。
でも今度はお子さんがおられます。お子さんをしっかり抱きしめながら座ってみてはいかがですか?」と話しました。
ご主人にわからない様に荷物の整理、準備。
この時「断捨離」という言葉はとっても便利
綺麗にしてすぐ出て行ったら怪しまれるから、綺麗にして少し我慢してね。
そして実家のお母さんからグッドタイミングで
「ちょっと手伝ってメール」が来ました。
実家へ(
彼女名義の車
)
普通に実家の仕事を手伝い、終わってからあのベンチへ。
子供をだっこしながら心静かにしていると、子供がす~~っと寝ている。
その姿を見ているといつの間にか子供がお腹に帰っていくシーンが浮かんできて
お腹が当たりがとっても幸せになってきたそうです。
お日様がお腹に当たって、そして自分の周りが綿で包まれているような感じで
「これって自分がお母さんのお腹にいたときの思い出なんだわ」とわかったそうです。
嬉しくて泣いていると、背中を叩く手が。
振り向くと、幼なじみの女性が立っていて、そこで話をしたそうです。
友達からは
「帰っておいで、応援するわ。良かったらうちで働かない?○○君(片思いだった)もまだいるよ」と。
みんな幼なじみ。
その言葉で勇気が出て、両親に離婚を話しました。
両親、友達の協力のもと、無事別居。
弁護士を立てて、綺麗に離婚。
今では両親、幼なじみ達に囲まれて自由に、楽しく暮らしているそうです。
「あのベンチで今でも自分を癒しています。
今は母親の肩を揉んだり、父親の足の爪を切ったりしてあげたり、昔より話しを聞いてあげたりしています。
子供の笑顔が両親を癒やしているのを見て実家に帰ってきて良かったと思っています。
これからは温かく優しく人を包めるような人になっていきたいと思っています」と連絡がありました
あなたを心配してくれる人がいます。
その人に感謝を。
ちゃんとカタチで表してあげてね
見えるように