74年にジュディさんがチャールズ・ヒョンと共演したのが、御存知『重建精武門』(又名:『拳頭石頭古靈精』)です。ちょうど76年には精武門ブームがあって『重建精武門』は台湾でも12月に公開されています。
日本人と戦う、上海にやって来た一人の女性を描いており、精武門の重建(イコール再建)がテーマです。
革命軍歌みたいな精武門(オリジナル?)のテーマに乗ってはじまります。
嘉興にあった精武門の弟子、小花(ジュディさん)は生き別れになった
兄弟弟子たちと再会しようと上海へ。
ジュディさんはどんな役かといえばとても気の強い、
正義感のある女性を演じています。
敵をバッタバッタとやっつけるジュディさん
今回は、日本軍の仲間を偽装する指揮官、チャールズ・ヒョン。
これが実は・・・。
コミカルなキャラクターのチェン・ウェイロー(スリ)。
チェンとジュディさんのやりとりが滑稽でこれによりコメディタッチな雰囲気も少し出しています。サイフを掏られ店で働くジュディさん
ちょっとだけ容姿、アクション共にブルース入ってるのが
二番弟子の楊崙。
ヤン・リン
ジュディさんのことを師妹(シーメイ)って叫んでます。
アチョー
ジュディさんと二番弟子がワル者と戦いながら日本人道場に乗り込みます。
そして、精武門のチン老師(葛香亭)が息を引き取る前に
精武門の名簿を受け取ります。
再建を誓う
終盤、桜吹雪を見せる遠山の・・・じゃなかった精武の御紋だ(爆。
ジャーン
待ってました。一番弟子の水銀(チャールズ・ヒョン)が現れるというお話です。
(拡大図)精武の文字
ラストは、日本人(クリフ・チン)が使う長い棒に苦戦しながらも、何とか倒してTHE END.
長棍VS黒傘(・・・なんて見たことない(笑。
ジュディさんはその後、チャールズ・ヒョンと共演することはなかったようなんですけど
彼との共演は大きかったと思います。
ジュディさんは、72年『仇』でデビュー後、75年7月まで鳳鳴影業のヤン・チュンと3年契約してたので、他の映画への出演は困難だったのですが、その間にもいろいろあったみたいです。
この映画を製作した得利という会社は他にもいろいろ製作しています。
倉田保昭の旧作『怒髪衝冠』(邦題:「激怒の鉄拳」)とか『大追蹤』(邦題:「大追跡」)のDVDも数年前にリリースしてますけど、なかなか魅力のある功夫片もいくつか作ってます。
例えば、『醉猴女』(1979)とか
エイプ・ガール
金鳳玲が主演
同じ79年の金鳳玲主演作『怪招十三點』(又名:『硬功鐵橋三』)
もそうですね。
袁小田も出演
無数にあった香港の小さな会社もひとつひとつチェックして何を作ったのかなって考えてみたり。とても全部は覚え切れませんが…(苦笑。
でも、一本作っただけの会社と違って得利のように有望なプロダクションだってあったんですから、探してみればまだまだこんな会社もあると思いますね。
この『重建精武門』はスカスカ抜けたような効果音が印象に残っていますね。これも"女煞星"系列に入るのでしょうか。
ジュディさんもドラゴン兄貴もどこか地味ですが、ラストのドラゴン兄貴が傘を使って長棍と戦うヤツは『子連れドラゴン女人拳』でもやっていましたよね? 相手も同じ程清で。
「子連れドラゴン」は何年か前に一度観たはずなんですが。(記事書いててすっかり忘れてる…。コリャ重症だな(汗。)あれ?そういえば監督も同じですよね。
同じようなシーンを撮っていたというのは観る側にとっては避けてもらいたい話ですが、よく見て覚えとかないとどれが何を真似ているという話が出来ないですよね~。クワイさん、教えていただいてありがとうございました。いろいろ見直してみようと思います!