スン・チョン(孫仲)監督が武侠アクションの極限を見せつけた作品。
同じ79年にはティロンの『教頭』も撮っているが、『七煞』は決して退けを取らない出来。『教頭』とは映画のタイプは異なり、チャン・チェ監督が『五毒』で見せていたような独特の雰囲気を持つ作品である。
キャスティングもカルト殺人集団”七煞会”の教主・萠世豪役に王龍威を置き、ユン・ワーという通好みの俳優や羅軍や羅勝といった邵氏の新しい顔を使いそれぞれのキャラクターが持つ得意技をアピールした五毒テイストのスーパー武侠片に仕上がっている。
冒頭、まず3人が現れる。
盧一飛(羅勝)、梁杰(羅軍)、范壽(鄧偉豪)
待ち受けるのは、
石剛、ユン・ワー、王龍威、元彬、猛丁哥の5名。
これで七殺会のメンバー勢揃い。
同じスン・チョン監督『風雷魔鏡』の九幽魔女を彷彿とさせる女・殷(劉慧玲)
情報:香港の公開日は1979-11-23であるが、78年から製作開始されている模様。
雑誌では真善美、No.82('80-3月号)と南國電影、No.250('79-1月号)に記事あり。
画像:
出演者:ゲスト出演として谷峰、曹達華が出演。
また、黄彰役に屠龍ことディック・ウェイが出演している。
尚、羅軍と羅勝は”五毒”メンバーの一人・羅莽(ロー・マン)の兄弟である。
1983年勁文社「クンフースター大百科」に載っていたのが
「七殺」でのユン・ワーの姿だったのだ。この本はディック・ウェイやマン・ディンゴ(猛丁哥)の情報まで載っており出演作品など大変参考になる本でした。(ただ、上記画像はユン・ワーのページの隣の人物と入れ替わっていましたが(笑)。
会社:邵氏
ソフト:未確認
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