芳賀書店「シネアルバム76・KUNG FU!ドラゴン大全集」に載ってましたのが、日本公開/香港・台湾フィルム全リストでした。(ちょっと古いので最後が80年に公開された『クレージーモンキー笑拳』になっています)
このリストは何度も何度も見ては、「へぇー、こんなのが日本語版でやってたんだなぁ」とか「『空飛ぶ十字剣』は3Dだったんだねぇー。」などとぼやいていましたね。
そのリストの最初に書いてあった映画が『清宮秘史』(Sorrows of the Forbidden City)という49年(48年かも?)の作品。
これの日本劇場公開が53年で、東和映画ってさっぱり分からないのですが(苦笑)、当時の映画館で(もちろん白黒で上映でしょうね)西太后の映画が公開されていたとなるとすごいですね。
監督が画像の通り、朱石麟となっているのでこの本に書いてある映画で間違いないと思います。
(香港映画ではないですけど)セリフが少ないですがどうやら大作っぽいです。(しかしオール北京語で字幕なし・・・。残念。)
以前某所でこの映画の紹介番組(北京語)が見れました。とっても貴重でした!(出演者や監督の息子さん、副監督などのインタビューも含まれます)
DVDはYesasiaなどで発売中。
title "Secrets of the Qing Court"
この映画、まず1950年に来日した元女優・胡蝶麗が日本で試写をしたいと表明した後、1952年11月に開催された第1回世界映画祭で上映され、その後1953年になって一般公開された模様です。
第1回世界映画祭に関しては、拙ブログをご参照下さい。
http://senkichi.blogspot.com/2009/06/1.html
http://senkichi.blogspot.com/2009/06/1_18.html
そうですか、世界映画祭というのが当時あったのですね。
『清宮秘史』は東和の配給のようなのですがその後も東和で何本か公開しているみたいです。53年が一般公開だった、それ以前に映画祭上映されていたという過去の記録についてとても参考になりました。感謝しております。