5月の京都旅行の折、東本願寺に立ち寄りました。東本願寺は現在、平成の大修復が行われています。
私が行った5月上旬には、既に修復が完了した本堂の御影堂(ごえいどう)は、清清しくも堂々とした威容を誇っていましたが、御影堂の横にある阿弥陀堂は大きな体育館の様な素屋根に全体が覆われていました。そして阿弥陀堂修復の為の仮設足場としての素屋根内が公開されているところでした。
私にとって「素屋根」は初めて聞く言葉ですが、建物をスッポリ覆い、修復作業中の風雨を防ぎ、建物が保護された状態で安全に作業を行える環境を作り出すものをいうようです。
この素屋根は御影堂の修復時に御影堂を覆っていたもので、修復完了後に阿弥陀堂にレールによるスライド移動をさせたものなのだそうです(説明書にはエコ工事とありました)。
公開されている素屋根内に入ると、見学者専用のエレベーターまであるのでビックリしました。
2階に上がると、普段下からでは見る事の出来ない阿弥陀堂の屋根が見れる様になっていました。その大きさに圧倒されました!
手を伸ばせば阿弥陀堂軒端に届きそう!
軒端の瓦にはちゃんと「本願寺」と入っていました。
素屋根内には各地の東本願寺関係の展示物などもありました。又3階に上がると修復が完了した御影堂を見ることが出来る様になっていました。
今回の東本願寺阿弥陀堂の修復は、今までに見たどの修復現場よりも規模が大きく、普段見れない阿弥陀堂屋根を間近で見ることが出来たりなど、非常に興味深いものでした.。