福岡市民劇場の6月例会で、劇団民芸公演『十二月 ~下宿屋「四丁目ハウス」~』を観劇しました。
出演者が奈良岡朋子、樫山文枝、日色ともえ等の為か、この芝居はかなりの人気演目の様で、私が受け取った席票は立ち見席でした。でも開演1分前の指定席解除で数席の空席が出たらしく、前から6番目の正面の席で見ることが出来ました。ラッキー!
芝居背景は大恐慌とファシズムの足音に揺れる昭和初期の学生街本郷の素人下宿「四丁目ハウス」。その下宿を経営する夫婦を中心に、その弟、親戚の娘、下宿人達、女中達の人間模様を温かく描いています。それぞれの人々が様々な事情を抱えながらこの下宿に出入りし、そして十二月を迎えようとしています。大学生の就職難など今日と同じ様な閉塞状況も描かれています。
「四丁目ハウス」の素人女将役の奈良岡朋子さんは抜群の存在感で際立っていました。よく通る自然な声と動きで芝居全体に安定感を与えていたと思います。
反対に、もうすぐ結婚式を迎える弟役の男優は、とてもその様な若い役を演じている風には見えず、何となく浮いた感じがしました。これはミスキャストというより、演出のミスではないでしょうかね~。
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