皆様、年末年始はどの様にお過ごしでしたか。私は、毎年のことですが子供達家族が大晦日、二日と我が家に集まり大忙しでした。今日は箱根駅伝も東海大優勝で終わり、今はのんびりとPCに向かっています。
暮れも押し迫った年末に市の中心部に行く用事があったので、ついでに映画を見ました。映画を見るのは好きなのに、その為に街に行くことは最近ほとんどありませんでした。が今は、今年は映画を色々見ようかな~という気持ちになっています。なぜそんな心境になったのか解りませんが...。
暮れに見た映画は「私は、マリア・カラス」でした。この映画は映画というよりドキュメンタリ―と言った方がいいかもしれません。世紀の歌姫の告白という形の映画になっていて、舞台での彼女の映像やインタビューに彼女自身が答えている映像で構成されています。
マリア・カラスという名前は、大富豪のオナシスとの絡みで知っていましたが、チラッと姿をテレビで見る位で、歌ったり話したりしているのをTVで見たこともなく、よく知りませんでした。
この映画の中ではミラノのスカラ座やニューヨークのメトロポリタン歌劇場などで実際に歌っている姿が出て来て、オペラ歌手としての彼女の舞台を見ることが出来ました。また振り袖姿で「蝶々夫人」を歌っている映像もありましたよ。
彼女の私生活もチラチラと垣間見えて、なかなか興味深かったのですが、当時付き合っていた最愛のオナシス(カラスはそう思っていた)が、ケネディ元大統領夫人ジャクリーヌと電撃結婚したという事実を報道で知ったと、映画の中で彼女自身が告白しているのを見た時は驚きました。
この事はカラスにとって立ち直れない程の衝撃だったらしく、以後オナシスとのよりがある程度戻ってはいても、往時の輝きを取り戻すことなく、1977年にパリの自宅で心臓発作の為、53才の生涯を終えたという様な結末でした。
マリア・カラス自身の言葉と歌で綴られた、世紀の歌姫と呼ばれた一人の女性の物語。私の心に何かを残したように思います。
初暦 めくれば月日 流れそむ
五十嵐 播水