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俳人杉田久女(考)、旅行記&つれづれ記、お出かけ記など。

てくてく歩きのパリ ~レ・ピュブリック広場~

2019年11月21日 |    パリ(2019)

地下鉄レピュブリック駅は5路線が交わる交通の要所で、ここで下車し上に上がるとレ・ピュブリック広場に出ます。日本語では共和国広場と訳されますね。この広場に来たのは初めてですが、予想以上に広い広場でした。スケートボードやローラースケートや楽器を楽しんでいる人がいたり、またダンスパフォーマンスをやっているグループの周りには大勢の人々が集まったりの平和な広場の風景でした。この広場には写真の様にフランスを象徴する女性像のマリアンヌ像が立っています。
 
<レ・ピュブリック広場>

ガイドブックによると、このマリアンヌ像は古代ローマやギリシャでは解放された奴隷がかぶっていたとされる自由の象徴のフリジア帽をかぶり、右手にはオリーブの枝を持っています。また台座にはフランスの歴史が刻まれています。
<マリアンヌ像>

私がこの広場に関心を持つ様になったのは、2015年1月にイスラム過激派のテロリストが風刺新聞のシャルリー・エブド社を襲撃し10人以上の死者が出た事件や、その年の11月にパリ市と郊外のサン・ドニ地区でイスラム国(IS)の戦闘員とみられる複数のテロリストグループによる銃撃、爆発が同時多発的に発生し100人以上の死者、300人以上の負傷者が出た、いわゆるパリ同時多発テロ事件などの後のことでした。

これらのテロ事件の後、犠牲者を追悼するシンボル的な場所になり、広場には毎日大勢の人々が集まって、マリアンヌ像の周りに献花台が出来、沢山のお花やろうそくや寄せ書きが手向けられているのを、連日日本のテレビが映し出していました。ここはどこの広場だろうと調べていくうちにレ・ピュブリック広場だとわかったのです。

レピュブリックとはその名の通りフランス共和国を意味していて、マリアンヌ像はフランスを象徴する女性像というだけではなく自由の象徴ということでしょう。なのでこの広場は国民の意志で政治形態を選んできたフランスの象徴とも言える場所で、国家の一大事という様な時にはこの広場に集まり、皆で連帯感を確認する広場になるのだろうと思います。