この旅も11日目に入り、残り少なくなって来ました。
旭川で車を借り、美瑛、富良野と南下しました。旭川から美瑛まで車で1時間位だったでしょうか、なだらかな丘が連なり、どこか懐かしい風景の美瑛の丘。丘を彩っているのは美しい花畑や様々な農作物の畑です。素晴しいお天気の中、代表的なルート、パッチワークの路とパノラマロードをドライブしました。
まず「ぜるぶの丘」、ここは大規模な観光農園で色とりどりの花が満開でした。広大な園内をバギーに乗って巡りました。
<バギーの運転手さん>
丘をドライブすると「ケンとメリーの木」が見えてきました。この木は過去に日産スカイラインのCMに登場した木で、ケンとメリーはCMの登場人物の名前なのだそう。30mのポプラの木です。
<「ケンとメリーの木」>
畑の中で寄り添う様に横一列に立つカラマツの防風林。
<「マイルドセブンの丘」>
過去にたばこの「セブンスター」のパッケージに採用されたカシワの木。
<「セブンスターの木」>
丘の風景や十勝岳連峰が望めます。
<「北西の丘展望公園」>
ここは「四季彩の丘」と呼ばれる15万㎡の大規模観光農園で約30種類の花が真っ盛りでした。園内は広すぎて乗り物に乗らなければ、とても廻り切れません。
こんな観光客用の可愛い乗り物がありました。
美瑛から富良野への国道の途中にある白樺街道と呼ばれる道に入り、この道を15km程下ると、「青い池」という名の美しい池があります。なぜこんなに美しい青い色になるのか判りませんが、立ち枯れたカラマツがより幻想的な雰囲気を醸していました。池の周りには白樺が多かったです。
<青い池>
富良野に着くと、こんな斜面一面のラベンダー畑が私達を迎えてくれました。
ここは富良野のラベンダーが全国に知られるきっかけとなった観光農園で、「ファーム富田」と呼ばれています。広大な園内には7つの花畑があるそうですが、私達はおもにラベンダー畑を廻りました。
ラベンダー畑に近づくと、そこはかとなくいい香り。
こちらは平地のラベンダー畑。広いラベンダー畑を眺めていると、気持ちまでゆったりして来るよう。大地を染める紫色が美しい。紫色って人の心を癒す力があるのかな?
咲いているのは早咲ラベンダーで「濃紫早咲」という種類。
こんな雄大な景色にも出会えました。向うの山は右が前富良野岳(1624m)、左の頂上に雲がかかっているのが富良野岳(1912m)です。
リフトに乗って斜面のラベンダーを眺める園もありました。
頂上からは富良野の町がよく見えました。
この美瑛、富良野は雑誌などによく取り上げられるところで、一度行ってみたいとずっと思っていましたが、今回その夢が叶いました。
不思議に思うのは、観光農園はどこも入場は無料でした。園内を廻る乗り物は有料でしたが、大した金額ではなく、それも全員が乗るわけではありません。どの観光農園も大規模で沢山の人がそこで働いています。園の中にカフェや土産物売り場が併設されているところが多いですが、それからの利益だけでこれだけ大規模な農園の維持管理費が賄えるとはとても思えません。入口に「個人事業なので200円程度のご寄付をお願いできれば」と募金箱が置いてありますが、寄付をする人は殆どいない様でした。やはり、行政から何らかの形の援助を受けながら、事業を継続しているんでしょうね。
良いお天気の中、美しい花が咲き誇る手入れの行き届いた花壇、パッチワークの様に作物が植わっている美瑛の美しい丘、目の前一杯に広がる紫色のラベンダーの大地を眺めることが出来た幸せな一日でした。