ベルゲンはスカンジナビア半島の西側の南部、ノルウェー海に面した位置にあり、人口26万人のノルウェー第2の都市です。12世紀から13世紀にかけては首都の時代もあったのだとか。現在は商業都市であり、又港湾都市でもあります。
ベルゲン周辺の地形はフィヨルド地方特有のもので、入り組んだ海岸線のすぐそばまで山が迫っていて、山肌にも白い家がはりつくように建っています。
<山肌に貼りつく家々>
ユーロ圏の景気が冷え込む中で、ノルウェーは今、北海油田の採掘で、経済は非常に堅調なのだそうです。だからでしょうか、下の写真の様にベルゲン港にも油田採掘関連の船が多く入港しているのが見られました。
<石油採掘関連の船>
ベルゲン港の岸壁に沿って、壁の様にカラフルな三角屋根の木造家屋が並ぶ一帯は、ブリッゲンと呼ばれています。木造家屋であり、又密集しているので過去に幾度もの火災で焼け落ちたそうですが、その度に復元修復されて現在の姿になった様です。
<ブリッゲン一帯>
<三角屋根の木造家屋>
ベルゲンは14世紀~15世紀に、北海周辺諸国の商業発展と各国共通の利益を目指したハンザ同盟に加盟し、その事務所が置かた都市で、上の写真の木造家屋は、ドイツのハンザ商人の家や事務所として利用されていたのだそうです。
この木造家屋はかなり奥行きがあり、家と家との隙間を入って行くと、まるでうなぎの寝床の様な感じになっています。両側に板の壁がそそり立つ薄暗い細い道を歩いていると、何だか中世に迷い込んでしまった様な感じもしてきます。
<板壁がそそり立つ細い道>
建物の正面は観光客相手の土産物屋、裏の細い路地に面した部分はオシャレなショップや工房になっているものが多いようですが、ベルゲンではこのブリッゲン周辺が一番観光客で賑わっていました。これらの木造家屋はハンザ商人の隆盛を今に伝える建物として、ユネスコ世界文化遺産に登録されているそうです。
ブリッゲンにはハンザ商人達の建物を利用したハンザ博物館もありました。18世紀始めの建物で寝室、事務所、倉庫などがあり、生活用品や家具などが当時のまま保存され、展示されていました。当時の交易品である干しダラが展示された部屋もありました。
<ハンザ博物館(食堂)>
<ハンザ博物館(干しダラの展示)>
ベルゲン港の一番奥まった所には魚市場がありました。私達が訪れた時は魚卵やカニ味噌の缶詰、チューブ入り明太子などの旅行者向けの商品が多く売られていました。ムール貝やロブスターをシンプルに調理して、横の簡易テーブルで頂く様なお店も多数ありました。
<魚市場>
宿泊したホテルの近くにあるケーブルカー乗り場から、標高320mのフロイエン山に登りました。ここからはベルゲン港とその周りに広がる素晴らしい眺めを一望できました。
<フロイエン山々頂から>
写真はフロイエン山々頂からベルゲン港方面を見たもので、手前の深く入り組んだ入江がベルゲン港です。ベルゲン港の右側の茶色の屋根の部分がブリッゲン地区です。ベルゲン港の一番奥まった所、写真下方中央辺りに魚市場がありました。魚市場から少し西の白やクリーム色のビルがある辺りが、歩行者天国になっているベルゲンのメイン通り、メイトーグアルメニング通りです。しかし観光客はブリッゲン、魚市場周辺が圧倒的に多かったです。
<メイトーグアルメニング通り>
今まで、北欧については高福祉、オシャレで洗練された家具等のイメージしか無かったのですが、この旅行で、美しい自然環境や豊な暮らしぶり(ヨットや別荘を持つ割合が日本とは比べものにならない程高い)、高い物価等の別の面も知り、旅行前より僅かですがイメージが広がったような気がしています。
今回の北欧旅行についての記事を7編書かせていただきました。拙い旅行記ですが、読んで下さった皆様ありがとうございました。これからも日々の暮らしを綴った記事を書いていきますので、お気が向いたら、又お遊びにいらして下さい、よろしく~(^-^)
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