日々の暮らしに輝きを!

since 2011
俳人杉田久女(考)、旅行記&つれづれ記、お出かけ記など。

ギリシャ旅情 ~クレタ島~ 

2015年07月17日 |    ギリシャ

デルフィ遺跡からアテネに戻る途中、山の斜面にへばりついた様な町、アラホバと呼ばれる町を通りました。ここはスキーリゾートで人気の町だそうで、この町がよく見えるビューポイントでバスを止めてくれました。旅のお仲間からはギリシャのアマルフィとの声も挙がっていましたが、海ではないのでそれはちょとね~(笑)。でも素晴らしい景観でした。
<アラホバの町>

アテネから約1時間のフライトでクレタ島に着きました。クレタ島は人口60万人、東西に長く、日本の兵庫県とほぼ同じ広さだそうで、300km先にはアフリカ大陸が広がっています。クレタ島の中心はイラクリオンで、ここから東へ少し行くとクノッソス遺跡があります。

この島は13世紀~17世紀にかけて、ベネチアに統治されていたらしく、クレタ島の行政の中心、イラクリオンには、ベネチア時代の面影が残る旧市街が広がっています。下は旧港にあるベネチア時代の要塞で非常に頑丈な造りのよう見えました。


イラクリオンの旧市街にある考古学博物館の近くに、マーケット通りと呼ばれるにぎやかな通りがあります。日用品の他にお土産品などを売っているお店も多く、私はここでオリーブ油やオリーブのピクルスなどを買いました。



宿泊したホテルはイラクリオンから少し東寄りにあるリゾートホテルで、早目に観光が終わった日、ホテルのショップでビーチサンダルを買い、
プライベートビーチでのんびりと過ごしました。微風が心地よく、開放感を感じましたね~(^-^)  前の海はエーゲ海ですが、日本の海水浴場とは違って時折荒い波が押し寄せて来るのには驚きました。


日没が近づくと、部屋のテラスからピンク色に染まった美しいエーゲ海が見え、グラス片手にしばらくボーッとした時間を過ごしました。


早朝には水平線上にオレンジ色の朝日が上りはじめ、豪快なエーゲ海の朝日を見ることが出来、感動しました。



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ギリシャ旅情 ~デルフィ遺跡~

2015年07月15日 |    ギリシャ

カランバカからアテネ方面へ4時間程バス移動しデルフィ遺跡へ向かいました。

デルフィ遺跡は山の斜面にあります。
<アポロンの神殿>

デルフィに「アポロンの神殿」が創建されたのは紀元前650年だそうですが、2度の火災に会い、現在私達が見ることが出来るデルフィ遺跡は紀元前370年頃のもののようです。

デルフィ遺跡見学の前に遺跡の近くにあるデルフィ博物館を見学しました。ここには遺跡から出土したものが展示されていて、「アポロン神殿の破風」、今は台座だけが残るその上に乗っていたとされるオリジナルの「踊る少女達の像」、参道の脇の円柱の上に乗っていたとされる「ナクソス人のスフィンクス」などが印象に残りました。少しでも考古学の知識があればもっともっと興味深く見学出来たのですが...。
<破風>
<踊る少女達の像>
<ナクソス人のスフィンクス>

遺跡へは、古代の人々が神殿にお参りしたと思われる道順で私達も歩きました。下の写真の右下が古代の参道です。
<古代の参道跡>
<古代の参道跡>

上の写真にも左側に小さく映っていますが、古代の参道跡を歩いて行くと「アテネ人の宝庫」が建っています。ほぼ当時の姿に復元したもので、南壁の献辞によると、アテネがマラトンの戦いでペルシャ軍に勝利した感謝のしるしとして、アポロンに捧げた宝庫と記されているそうです。
<アテネ人の宝庫>

こんな感じで参道跡を歩いて行き、今はドーリア式列柱だけが残る「アポロンの神殿」に辿り着きました。
<アポロン神殿のドーリア式列柱>

道一つはさんだ小高い所に「アポロンの神殿」を見下ろす様に古代劇場が建っています。これも紀元前4世紀の遺跡だそうですが、今でも夏にはここで公演が行われるそうです。ここの観客席から眺めるデルフィの聖域は何だか神秘的でした。
<古代劇場とアポロンの神殿>

古代劇場からさらに少し登るとスタジアムがあります。細長いスタジアムで、観客席が今も残っていました。
<スタジアム>


アポロンの神が予言の神であったことで、古代にはアポロンの神の声を聞こうとギリシャの各地から人々が、この「アポロンの神殿」に集まって来て、この辺りはとても賑わっていました。記録によると、その中にはアレキサンダー大王の名もあるそうです。

この「アポロンの神殿」での神託を受けずして、重要な政治判断が下されることはなかったとまで言われるデルフィ遺跡だそうですが、今はただ山の斜面に遺跡として静かに残っているだけです。途方もない時の流れを感じるとともに、私達のまばたきのような一瞬の生を思いましたね。

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ギリシャ旅情 ~メテオラ~

2015年07月11日 |    ギリシャ

アテネからアテネの北西にあるメテオラ観光の拠点、カランバカまで約6時間のバス移動です。カランバカのホテルの部屋からは天を突くような奇岩の上に立つ修道院が豆つぶの様に見えていました。

下の写真はホテルのガラス張りのエレベーターの中から撮った、早朝のメテオラの奇岩群です。


メテオラには現在6つの修道院があるそうですが、私達はメガロ・メテオロン修道院と聖ステファノス修道院を見学しました。修道院見学は女性はスカート着用が義務付けられています。

最初に見学した修道院、聖ステファノス修道院は尼僧院で岩の上に立っているにも関わらず、バスで近くまで行くことが出来ました。聖堂内はイコンや壁画で飾られていました。資料館内には4,5世紀前のイコンや写本、刺繍なども展示されていました。又、この教会から、ふもとの町カランバカの眺めはすばらしかったです。
<聖ステファノス女子修道院>
<カランバカの町>

メガロ・メテオロン修道院はメテオラでは一番大きい修道院で長い階段を登っての見学でした。聖堂の中は多くのイコンが飾られていて、荘厳な雰囲気でした。ここのテラスからはヴァルラーム修道院がよく見えました。
メガロ・メテオロン修道院>
<メガロ・メテオロン修道院入口>
<ヴァルラーム修道院>

バスでメテオラを巡っていく間に、いくつかのビューポイントでバスをとめてくれました。下の写真の左の奇岩の上に建つのは、聖トリアダ修道院で奇岩の向うにカランバカの町が見えています。
<聖トリアダ修道院>

現地ガイドさんによると、少しでも神に近づくことを願い求めた修道士たちは、世俗と隔絶した岩山の頂に苦難の末に修道院を建て、祈りと瞑想の場としたのだそうですが、昨今多くの観光客がメテオラを訪れるようになり、信仰生活が乱されるのを嫌って、聖アトスへ移り住む修道士もふえているとのことです。


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ギリシャ旅情 ~アテネ市内~

2015年07月09日 |    ギリシャ

市内をバス移動しているとゼウス神殿が見えてきました。神殿遺跡がバス通り近くにあるのには驚きました。
<ゼウス神殿>
 
ゼウス神殿からほど近い所にパナティナイコスタジアムがあります。ここは1896年に第1回近代オリンピックが開かれたところだそうです。2004年のアテネオリンピックの時、マラソンのゴール会場になった所で、女子マラソンで優勝した野口みずき選手が最初にゴールした場所です。約68000人が入場可能だそうですが、そんなに収容出来るようにはみえませんね~。トラックは現代のものと異なり馬蹄形をしています。
<パナティナイコスタジアム>

パナティナイコスタジアムから市の中心部にあるシンタグマ広場前を経由して、国立考古学博物館へ向いました。

シンタグマ広場は国会議事堂前の広場で、何かあると市民が集まる広場らしく今回の経済混乱でも、ここでのデモが日本のテレビによく登場しますね。私達がバスで通りかかった昼間は、平和な光景で観光客や地元の方々が思い思いに過ごしておられました。
<国会議事堂とシンタグマ広場>

国立考古学博物館は写真の様に正面にイオニア式の列柱を持つ建物で、クレタ島を除くギリシャ全土からの出土品が納められているギリシャ国内最大の博物館です。建物内にもイオニア式の柱が立っていて柱頭の渦巻きがキレイでした。
<国立考古学博物館>
<建物内のイオニア式列柱>
<アフロディテとパンとエロスの像>
<ポセイドンのブロンズ像>


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ギリシャ旅情 ~パルテノン神殿~

2015年07月06日 |    ギリシャ

6月25日から7月4日まで夫とギリシャに行って参りました。旅行を申し込んだのは3、4か月前で、その時すでにこの国の経済的混乱が報道されていましたが、それは今ほど切羽詰まっていなかったのと、私達がいつまで元気かわからないし、行ける時に行っておこうと申し込みました。

添乗員さんとともに、羽田からミュンヘンを経由して、アテネ⇒メテオラ⇒デルフィ⇒クレタ島⇒サントリー二島⇒アテネの順に周りました。帰りはフランクフルト経由でした。

アテネではパルテノン神殿を見学しました。この神殿はアテネの街の中央部にある石灰岩で出来たアクロポリスの丘(70m)の上に建っています。完成は紀元前432年だそうです。

最初に神殿の西側が見える場所から見学しましたが、丁度修復の為の足場が組まれ、またクレーンも稼働していて、少しがっかりする姿でした。


南側に少しまわるとこんな感じです。足場がない部分は美しい姿ですね~。柱の表面に彫られた溝が建物全体を柔らかくみせている気がします。




神殿南側からアテネ市街を見るとこんな感じです。


パルテノン神殿東側はこんな感じになっています。


神殿東側から見たアテネ市街です。右側の小さい山はパルテノン神殿と並ぶアテネのランドマーク、リカヴィトスの丘です。


パルテノン神殿北側から数メートル離れた所に、カリアティードと呼ばれる美しい6人の少女像を柱とした柱廊が張り出した神殿、エレクティオンがありました。この少女像はレプリカで、オリジナル5体は新アクロポリス博物館で見ましたが、残り1体は大英博物館に収蔵されているそうです。

アクロポリスの丘の南側斜面にギリシャ最古の劇場ディオ二ソス劇場があります。ここで以前、平幹二郎さんがギリシャ神話を演じたのだそうです。


ギリシャ古代遺跡のハイライトともいえるアクロポリス遺跡。
そこは時代によって聖域として、又要塞として様々に変化していったようです。そしてヨーロッパの近代文明に大きな影響を与えました。


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