私は新聞で気に入った箇所があればその部分を切り抜き何時か暇な時に読もうと
スクラップブックを作り色々項目別に分けて保存しています
今回はその中から なぜなに 日本語 というのを4篇紹介したいと思います。
“ 「日本」の読み方 二本立て ”
「日本」には、ニッポンとニホンと、2通りの読み方があります。
どちらで読むか、正式な決まりはありません。
国の名前が日本と定められたのは1300年以上前の事、奈良時代はニッポンと言っていました。
その後、室町時代あたりからニホンと読まれるようになって、読み方の2本立てが続いています。
スポーツの国際試合で声援を送るときは、ニッポンの方が力強く、みんなでリズムも合わせやすいでしょう。
一方、ニホンというと、やわらかく優しい感じが伝わってきます。
伝統が生きる「日本間」「日本画」「日本髪」はニホンと読むのが自然です。
名前に「日本」と付いた会社の中には、ふつうはニホンと発音しても、ローマ字ではNIPPON(ニッポン)と
記しているところもあります。
日本橋は、東京はニホンバシ、大阪はニッポンバシと呼ばれます。
どちらも古くから親しまれてきた読みかたです。
それぞれの響きを大切にし使い分けしていきたいですね。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
“ 「結果を出す」って? ”
スポーツ選手が試合の前に、「必ず結果を出します」と言えば、みんな勝利を期待しますね。
でも、「結果」とは、何かがもとになって起きることがら、すべてです。
失敗したり、負けたりといった、よくない「結果」もあるはずなのに、
「出す」に続くときは、よい結果だけを意味しているということになります。
実際に持っている力を「実力」といいます。
実力が低いと実力テストで10点しかとれないかもしれません。
中には満点をとれる人もいて、「実力がある」とほめられます。
10点でも満点でも実力には違いないのに、「実力がある」は実力が高い方だけを表しています。
「天気」には、晴れもあれば雨も曇りもあるのに、晴れてほしいときのの決まり文句は「あした天気になあれ」です。
こうした言葉は、よい・高い・低いなどとは関係なく使われる場合と、
よい方、高い方だけを指す場合の、ふたつの用い方があると考えられるでしょう。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
“ 「木の実」の読み方 ”
「木の実」を何と読みますか。
「きのみ」でも間違いありません。
でも、「このみ」が本来の読み方です。
「木」は一字だけで読むときは「き」ですが、「木陰(こかげ)」「木立(こだち)」のように、
ほかの語と合わさってひとつになった言葉(複合語)では「こ」と発音します。
「梢」の漢字をあてる「こずえ」も、木の枝の末端、「木末(こずえ)」のことでした。
「木の実」「木の葉」など、「の」を付けて、下の語を説明する形をとった場合も、「こ」といいました。
木の葉の間からもれてさす日の光を表す「木もれ日」は「こもれび」と読みます。
古くは、「く」とも言ったようです。
「果物」はもともとは「木だ物」の意味です。
「だ」は現代の日本語では「の」にあたります。
「木の物」ということですね。
ところで、「だ」が「の」に使われている言葉には、もうひとつ、「けだもの」があります。」
「毛だ物」、つまり、体中に毛が生えた動物を表した言葉です。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
“ 心に秋を感じたら ”
今は、もう秋、楽しかった夏の思いでも遠くなる・・・・・
そんな気持ちを表す言葉は「さびしい」それとも「さみしい」?
奈良時代の歌集・万葉集には「さぶし」という言葉が出てきます。
それが平安時代に「さびし」となり、さらに、「さみし」と変化しました。
バ行とマ行の音は入れ替わりやすい性質があります。
けむり(煙)も昔は「けぶり」でした。
「目をつぶる」は「つむる」とも言いますね。
「さびし/さみし」は江戸時代にはどちらも用いられていました。
今も「さびしい」「さみしい」両方とも使われますが、
歴史の古い「さびし(い)」がどちらかというと標準とされています。
音の変化により、二通りに分かれた言い方なので、もともと意味の違いはありません。
ただ、たとえば、ひとけのない海辺の様子は「さびしい」
でも、何かをなくして満たされない心のうちを表すには「さみしい」がぴったりとくる、と感じる人もいるようです。
あなたはいかがですか。
以上(用語委員会 関根健一)讀賣新聞朝刊 くらし教育より
成る程とうなずきながらの今回の記事、こうして少しの日本語だけでも取り上げ
掘り下げていくと意味深く興味をそそりました
最新の画像[もっと見る]
-
手芸仲間とバスツアー 9時間前
-
手芸仲間とバスツアー 9時間前
-
手芸仲間とバスツアー 9時間前
-
手芸仲間とバスツアー 9時間前
-
手芸仲間とバスツアー 9時間前
-
手芸仲間とバスツアー 9時間前
-
手芸仲間とバスツアー 9時間前
-
手芸仲間とバスツアー 9時間前
-
東京仲間オフ会の新年会 3週間前
-
東京仲間オフ会の新年会 3週間前
とても参考に成りました。
英語はひとつの意味だけれど日本語はふたつの
意味を表すので難しいと聞いた事が有りますが
私は今も文章を打ち込む時には辞書で確認しながら打っていますが、それでも間違える事が
有ります。
文章の前後のつながりを考えて文字を選び
ますが、迷う事も有り活字にすると本当に
難しいと思いますね。
私の知人で未だに寒いを「さぶい」と言います
方言のような感じでしょうか
今日はとても勉強に成りました。
又、ひとつ利口に成った気がしました。
この社の新聞は購読していないので、とても参考になりました。
外国では殆ど”NIPPON”ですね。
後の続く言葉でその読み方も変ってくるのでしょうか。
単独で使用するときは「にっぽん」という言い方が多いような気がします。
結果を出す!この言い方も解釈はいろいろでしょうね。
私は、その人の努力の成果が現れれば、結果がだせたものと思います。たとえそれが、10点でも100点でも!
今日より、明日、明日よりあさってと進歩していくのが結果だと・・・。
ニッポンとニホンはそんな感じで受け止めていましたが、結果を出す、は疑問を持たずに使っていました(笑)
私はブログを書く時に変換出来なくて、間違った読み方をしてたって気付いたことが多々あります(^_^;
コメント有難うございました。
私達、日本人でも日本語の解釈難しいですよね。
勿忘草さんは辞書で確認しながらですか。
ブログは公開の日記なので文章には神経使うことはあるけれど、
勿忘草さんみたいに出来てないです。
私も成る程ねと今回の記事で少しは勉強になったように思います。
寂(さみ)しいか寂(さび)しいか書く時に迷った事は何度かあります。
コメント有難うございました。
私も今回スクラップしている中で、このことを取り上げて
ブログの記事にしていると、どれもそれなりに興味をそそりました。
そういえば確かに外国では“ NIPPON ”ですよね。
外国の方が“ NIHON ”って言い方してるのあまり聞かないですね。
「結果を出す」というのも、それが満点という意味じゃなく
努力して結果に繋がるという意味に私も解釈しますが。
こうして考えるとそれなりに意味があり、面白みもありますね。
コメント有難うございました。
私たちからすると英語は難しいと思いますが、
外国の方が
日本語難しいと言うのも解釈仕方が幾通りもあるからなんでしょうね。
本当にブログの記事にする時、変換が上手くいかなかったり
間違って解釈していたりということがありますね。
こうしてみると「たかが日本語 されど日本語」なんでしょうね。
日本の読みや結果を出すの意味等。
こういった記事は興味深いですね。
スクラップにしてとっておくのですか?おえらいですね。コツコツためた記事はやがて身につき教養となっていくでしょう。
その時は感心する物のすぐ忘れます。
こうして残しておけば大丈夫です。
そして私達もお裾分け頂き感謝です。
日本語は改めて難しいと思います。
でも美しいとも思います。
此れからは意味を考えながら使って行きます。
ニッポンとニホンの使い分けは皆なんとなく分かっているような・・・
「実力」も「結果を出す」も普段何気なく使っている言葉ですが
幾通りにも読めたり、意味がちがったりする日本語の難しさを改めて感じます
でも日本語を学ぶ外国人には難しい使い分けですよね
コメント有難うございました。
新聞の切抜きなどスクラップするのが好きで随分貯まっています。
偉くはないのですよ。
ただ収集することは好きです。
教養偏とか、シニアライフ等々。
今回は普通に使っている国語だけど、読んでいて面白かったです。
スクラップ、沢山貯めてはいるけれど、読みきっていないのですよ。
でも興味持った部分の切り抜きなので読むのを楽しみにしています。
元気で頭がしっかりしていることが条件だけどね。