シベリアアマファッソン
”シベリア”というのは、カステラ生地の間に羊羹や小豆餡がサンドされている、日本生まれの洋菓子です。
明治時代の終わり頃から作られていて、昭和の中頃までは大人気のお菓子でオイラも好きでした。
どうして”シベリア”?、なぜ今作る?と思われるでしょうが、オイラの中では確固たる理由がありました・・・
宮崎監督の『風立ちぬ』の中で、主人公が”シベリア"を食べる場面があり、
それを観た直後から”シベリア”が無性に食べたくなって、
その頃は通常のやりかた(餡をカステラ生地の上に流し込み生地の上で冷やし固めてカステラの部分と一体化させる)で作っていました。
プラザハウス時代ですね。
最近お客様との会話で、「ガチで好きなジブリ作品は何か!」という話になった時、
まずは『風立ちぬ』と、あともうひとつ、余り言いたくないけど『コクリコ坂から』です、なんてカミングアウトした時に
いきなり”シベリア””が頭に降りてきて、その内にまた作りたいな~とは思っていました。
そんな刷り込みのような感覚が残っている中でですが・・・・・・
生産者と真摯に向かい合いながら、自然派ワインの輸入の仕事をされていた藤木さんという方がいます。
大きな商社で(アレクサンドル・バンやラピエール、ジェローム・ジュレ等々のインポーターです)
仕事されていた藤木さんが、ついに独立して会社を立ち上げました。
藤木さんが選んだ、記念すべき最初の生産者が、フランス/ボジョレーのブノワ・カミュでした。
藤木さんが大好きなガメイ種で赤ワインを造る生産者です。
で、オイラの刷り込みの話に戻りますが・・・・・
ライオンミドリでは、お客様が飲まれているワインに(特にボトルワインの場合)さらに相性がよくなるように
ご注文いただいたフードメニューの味わいを微調整してお出ししています。
ガメイ種のワインに鉄板で合うのは何かと考えていく内に、
今回作った、大改良版”シベリア”が降りてきました!!
”シベリア”の基本の作り方から逸脱しまくっているので
フランス語の「自己流」とか「私らしい」とかの意味にあたる、ア・マ・ファソン/A・MA・FACONを
付けました。時事ネタです(笑)グランメゾンTOKYO!
”シベリア” ア・マ・ファソン(笑) ¥600-
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藤木さんが今回輸入したブノワ・カミュのワインですが、日本入荷量、各キュヴェ180本づつだそうです。
購入希望数を伝えてあるので、非常に過酷な振り分けを勝ち抜ければ、年内に届きます <(_ _)>