”2020年に是非飲んで欲しいワイン””
全てにおいて「異例の年」になってしまった2020年、こんな年だからこそオイラ的に是非飲んで欲しい、
造り手のブレない気持ちが詰まったワインを選んで紹介しています。
3本目は、フランス/アルザスのジャン・マルク・ドレイヤーが造ったワイン各種です。
オイラのジャン・マルク・ドレイヤーへの想いを書くと相当長くなってしまうので要約しますが
ご興味ありの方には、お店で詳しく説明させて頂きます m(__)m
ジャン・マルク・ドレイヤーは親の跡を継いでフランス/アルザスのドメーヌの当主となりますが
前々からビオディナミで行うブドウの栽培には関心はありましたが、ワインの醸造にはあまりこだわりがなかったそうです。
ドメーヌを継いだ当時は、クライアントのニーズに合わせて甘口ワインや新樽熟成のワインも造ったりしていて
今のスタイルと全くかけ離れたものでしたが、「ジュリアン・メイエの当主パトリック・メイエ」らとの交流で
SO2 無添加ワイン造りに興味津々~でしたが、「当時は、家族の生活を養うことを考えると、全てを SO2 無添加にするのは
あまりにもリスクが高すぎて、そこに 100%コミットする勇気がなかった」そうです。
元々畑の仕事には自信がありましたが、ワインの醸造には100%の確信が無いまま造っていたため、
心の迷いもあり中途半端なワインしかできなくなり、ワインはどんどん売れなくなり、家庭内も最悪、
さらにその年はブドウにとっての天候も厳しいと、人生のどん底を経験してしまいます。
限界に来てしまったジャン・マルク・ドレイヤーは、元来敬虔なクリスチャンだったので
意を決して(その後の彼の人生の転機となる)ペルリナージュを決行しました。
(ペルリナージュとはキリスト教の巡礼最終地であるスペインのコンポステーラまで歩いて渡る巡礼の旅のこと)
ちなみに、ジャン・マルクはこの時のペルリナージュで 2500km の行程を徒歩 3 ヶ月で達成したそうです。
巡礼後は自分の悩みが一切消えたそうで、今まではまわりに流されていただけで、自分のやりたいことは間違っていないと
確信したそうで、その後彼のスタイルは完全 SO2 無添加とマセラシオンで固まり、ワインの仕上がりも素晴らしく
どん底から見事に帰還したジャン・マルク・・ドレイヤーでした。
ジャン・マルク・ドレイヤーの人柄を表すエピソードの一つに葡萄畑の中のタヌキの巣穴のお話があります。
ジャンの畑を訪ねたワイン関係者が、彼のリースリングの畑に沢山ある不思議な穴に驚き尋ねたところ
「タヌキの巣穴だよ、タヌキもモグラのように巣穴を掘るんだよ!
リースリングの畑は法律上私の畑だけど、野生動物たちには法律は関係ないし
タヌキは夜行性動物で、日中は見かけることはほとんどないし、彼らはブドウを食べ漁る害獣でもないし、
せっかく静かな寝床を見つけたのだからそっとしてあげてね」と言われたそうです💛
*ジャン・マルク・ドレイヤー/エリオス(ピノノワール) ¥6500
テイクアウトは¥700引きになります。
・エリオス以外のキュヴェもいろいろ隠して(寝かせて)あります。
3年分の白をアッサンブラージュした物とか、ジャン・マルク・ドレイヤーのワインを
ラ・ボエムのパトリックがヴァンジョーヌの樽でさらに2年以上樽熟させた物とか・・・( ^)o(^ )
「ブログで読んだアレ、飲みたいです」とお声かけ下さい。 m(__)m