イタリアの素敵なオジサマが造るナチュラルなシードル(リンゴで造る発泡酒です)が届きました。
若くから植物学者として大学に勤務し、植物を主体に自然環境、菌、酵母などを、
専門的に研究してきたという異色の経歴を持つエッゲル・フランツ氏。
大学を退職後、父が続けてきたリンゴ栽培農家を引き継いだことを契機に、
シードルの追及へ没頭していきます。
フランツ氏は、これまで学んできた知識と経験をもとに、薬品類の代わりに
多種の薬草からとった煎じ液を利用することで、果樹では非常に難しいとされる
無農薬、無肥料栽培を実践して完全にSO2(酸化防止剤)の添加を行わない、
瓶内2次醗酵のシードルを造りだしました。
元来イタリアではリンゴ栽培は生食用、もしくはジュースの需要がほとんどで、
シードル生産の大半は輸出用で、リンゴを醗酵させてシードル造ること自体が特殊な為
「なぜ、シードルの醸造を始めたか?」と、よく訊かれたそうです。
フランツ氏の答えは
「栽培や収穫にのめり込むほど、リンゴを収穫して販売するだけでは物足りないと感じてしまい、
果実、農産物を作る以上形に残すことはできないし、自分がいくらこだわったリンゴを栽培しても
メルカート(市場)でその違いに気づいてくれる人は皆無だった。
それに比べブドウを栽培して造るワインは果実以上の表現ができると感じていたので、
リンゴでも出来る! リンゴを用いて表現できるもの、形の残るもを造りたい、
それがシードル造りだったのです」 ・・・・・見事な答えです<(_ _)>
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今回は、リンゴに少しだけショウガを加えたシードル(赤いラベル)と
リンゴに花梨を加えて造ったシードル(黄色いラベル)の2種類が届きました。
どちらも沖縄の気候にピッタリな味わいです。
* エッゲル・フランツさんのシードル 各¥4800-