ラッキーあぐら

幸運の上にあぐらをかく状態

滝田務雄『捕獲屋カメレオンの事件簿』

2023-09-13 21:27:06 | 本と雑誌

今日読み終った本は滝田務雄『捕獲屋カメレオンの事件簿』である。
表紙は暗いんだけど中身はユーモアミステリーである。
主人公は元刑事で脳の中に3Dプリンターを持つ超能力者。
名前がヘンだ。
主人公の名前ははまやらわ(浜谷良和)、相棒があかさたな(阿過沙多菜)
それだけがインパクトがあるんだけど
何でこんな名前にしたのだろうっていう考えが常々過ってしまうのである。
ユーモアが名前以外感じない所に残念感が漂う。
第一話がどんでん返しというよりも諄いなぁという所が残念だった。
6個の短編の中には面白い物もあったので
面白くもないユーモアを止めてミステリーだけにした方が
スッキリするんじゃないだろうか?

阿川佐和子『ブータン』

2023-09-03 23:08:19 | 本と雑誌


今日読み終った本は阿川佐和子『ブータン』である。
副題は世界でいちばん幸せな女の子である。
私の好きな短編連作である。
ブータンいうあだ名から推測するのは太った子なのだが
確かにそうなんだけど
本人は世界で一番幸せな国『ブータン』のように
幸せなあだ名と思うポジティブな人なのだ。
不思議な存在感のブータンをめぐって
それぞれの短編が出来ているのだが
最終章は少し泣きそうになる。
そうなのだ、私は他人を思いやる話に弱いのだ。

瀬尾まいこ『掬えば手には』

2023-08-27 23:42:28 | 本と雑誌


今日読み終わった本は瀬尾まいこ『掬えば手には』
ナンバーワンにもオンリーワンにもなれない何をやっても
平均値で才能が無いと思っていた主人公。
まるで、私だ。と読者をひきつけるに違いない。
特別な能力に気づき、それを活かしてというか頼りに
ほのぼのと頑張ろうって呼びかける小説である。
何かほかの他人とは違う能力を持ちたいものである。
超能力って呼ぶには、実に目立たない、あるいは偶然の賜物かもしれない。
何事も自分が思うように上手く行かないものだけど
考え方ひとつ、あるいは言葉一つで
モチベーションが良い方向に転がれば、めっけものだ。
『そして、バトンは渡された』も良かったけど
『掬えば手には』も好きな作品である。

『池袋ウエストゲートパークⅩⅧ ペットショップ無残』

2023-07-16 22:03:49 | 本と雑誌


今日読み終わった本は石田衣良の
『池袋ウエストゲートパークⅩⅧ ペットショップ無残』
IWGPも18冊目となった。
相変わらず今現在を描きながら
相変わらずGボーイズ、たかし、ゼロワン。
お馴染みの仲間は無敵なので
安心して読める訳である。
今回はペット業界の闇を知った。
なるべく闇はみたくないわけである。

そういえば、サミットのカップヌードルが188円になっていた。
148円から168円に値上がり、168円から188円になった。
サミットは頑張っているので応援したいけど
カップヌードルの安売りの時しか買わないだろうな。

東野圭吾『希望の糸』

2023-06-10 00:02:16 | 本と雑誌

今日読み終った本は東野圭吾『希望の糸』である。
加賀シリーズであるが、今回は松宮刑事が中心である。
この物語に登場する人のそれぞれの人生が織りなすドラマである。
人に対する優しさが、最後の方で泣いてしまうわけである。
良い作品と出逢えたなぁ、流石は東野圭吾、流石は加賀シリーズである。
犯人は割と早めに判ってしまうけど
犯人探しよりも『言葉』の意味が深い。
親子について深く考えさせられる名作である。