ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

サンボープレイクック遺跡に行ってみよう 3

2018年12月12日 | カンボジア一人旅2018
11月19日
シェムリアップ3日目になる。朝食はお粥にして卵は今日もオムレツ。


お粥定食

滞在しているチーサタスイーツとチーサタアンコールホテルの間の道を、
ナイトマーケットの前を通って北上する。
突き当たりの道を右折すると、次の交差点でシバダ通りに出る。
その信号を左折するとすぐにメコンエクスプレスのオフィスがある。

メコンエクスプレスで翌日のコンポントムまでのバスを予約していたので、
翌朝ホテルでピックアップしてもらうために確認に行ったのだ。
ところが、予約した10:30の便はないという。
8:30か11:30かのどちらの便がいいかなどとのたまわる。

ネット予約してから実は2度目の変更である。
最初は9:30発の便だったのに、来る前にメールが来て、9:30の便がなくなったので、
10:30の便に変更したのだった。それが前日になってまた変更かよ。
おまけに、20日からは水祭りがあるので、スタッフが足りなくてホテルピックアップはできないそうな。
泣きっ面に蜂。今後は絶対にメコンエクスプレスは使わないと誓ったのであります。

ついでに銀行のATMでVISAのデビットカードでドルを下ろす。
手数料の5ドルはめちゃくちゃ高くない?
しかし、家に残っていた手持ちの150ドルだけでは若干不安なので仕方ない。

結構な金持ちになった気分で、ここに来る途中にあったレンタルバイクの店に行く。
シバダ通りに平行した狭い通りである。
いい値は1日15ドル。ガソリン込みかと聞くと別だという。
ガソリンを3リッター入れると幾らかと聞くと3ドルと答える。
じゃあ12ドルで借りようと交渉したら、しばらく渋ったがOKだった。

1台目のエンジンを掛けるが、店のオヤジが掛けるとかかるのに、私が掛けると起動しない。
3回チャレンジして、そのうち、オヤジが掛けてもかからなくなった。
次の1台は問題なくエンジンスタート。
しかし、オヤジがえらく心配する。「本当に運転したことがあるのか?」「日本で運転しているのか?」などなど。
老人と思ってバカにするのか、君は。心配は分からんでもないけどね。


今日の愛車

まずガソリンスタンドで給油して、シバダ通りをトンレサップ湖方面に南下する。
この道は通行料が少なくて、トンレサップ湖までは一本道で迷うことはないのがいい。
右側通行なので、左折するときだけ充分に用心して、快適なドライブを楽しむ。

途中、蓮畑がたくさんあって、ロータスガーデンなるものができていた。
そこでしばらく休憩して、釣り人に何が釣れるんだみたいな話をする。


ロータスガーデンの釣り人

再びドライブに戻りトンレサップ湖に着く。
湖畔でしばらく休んで、帰路につく。


トンレサップ湖

来る途中に結婚式をやっていたみたいなので、そこに寄るか。
道の半分を占領してテントを張り、その側の建物で、結婚式の真っ最中。
ビデオや写真を撮り、子ども達と遊んで、料理を作っている人の様子を見たりと、時間を過ごす。


結婚式真っ最中

披露宴会場

すごい量の豚肉と鶏肉を捌いています

下校中の小学生。裸足というのが哀しいです

披露宴の御馳走にはまだ間がありそうで、ありつけないようなので出発。
すると急に空が暗くなり、あっという間に雨が降り出した。
運良く閉店中の店の軒先が空いていたので、そこで30分ほど休憩している間に雨は止んだ。
南国のスコールは焦らなければ無事やり過ごせる。

昼は過ぎているが、あまり食欲はなく、いささか疲れたのでバイクは返す。
ホテルの前のPot&Panというレストランで生ビールを1杯飲んで帰る。
昨日買った白ワインがまだたっぷりあった。日本から持参したつまみでワインを飲む。
いささか飲み過ぎて昼食は抜き。

部屋で休んでいる間に、3時過ぎる。
今日はサーカスを見に行くことになっていて、トクトクが3時半に迎えに来る。
ロビーに待っているとトクトクの運ちゃんが来て、サーカスの会場に行く。
5時開場なので、1時間ほど待つ。


サーカス会場

時間が来ると結構な人が集まってくる。
5時半の開演時にはほぼ満席になって、大盛況である。
サーカスと行っても動物などはいなくて、熟練者の肉体パフォーマンスである。
だが、内容は言葉が分からなくても理解できて、充分楽しめる1時間だった。


肉体を使ったパフォーマンス

サーカス中にもテントの音がするほどのスコールだったが、
運良く終わった頃にはほとんど降っていなかった。
外に出ると、迎えのトクトクの運ちゃんの方が私を見つけてくれて、無事寄宿。

夕食は昼抜きだったので、ちょっと贅沢をして「寿司バーSHIN」で寿司セットとスコッチのロック。
20ドルは多分今回の旅の最高価格のメシだろう。
この寿司屋の場所はレンタルバイク屋のずっと手前で、ホテルから徒歩5分くらいかな。
従業員の日本語も一味違ってスムーズ。「いらっさいませ~」ではなかった。


魚の種類は少ないが、結構本格的な寿司セット

帰りはナイトマーケットの前を通るので、近くのマッサージ屋でフットマッサージ。
もうちょっとシェムリアップの夜を楽しみたくて、旧チーサタアンコールホテルのロビーを改築したバーで、
シェムリアップシェイクなるものをオーダー。
これがびっくり。ジョッキの生ビールにシングルグラスのジャックダニエルをグラスそのままポイと沈める。
なんだこりゃ、という飲物。味も同様、なんだこりゃ。別々に飲んだ方が余程美味しかったのに。


メニューの真ん中の列の一番上の飲物

よくよく見ると、ジョッキの中にもう一つシングルグラスがあるのが見えるでしょう。

足も軽くなって、かつ酔っ払ってホテルに帰り、たっぷりの湯を張って疲れを取る。
充分楽しんだシェムリアップだった。
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サンボープレイクック遺跡に行ってみよう 2

2018年12月11日 | カンボジア一人旅2018
11月18日
8時にチーサタスイーツのレストランで朝食を摂る。
ま、普通というところか。卵料理だけを別にオーダーする。
これがオムレツ?という程度の料理で、ホテルの朝食に求めすぎてはならないことを再確認する。

9時前にレジデンスの部屋に帰って、チーサタスイーツのスタッフの迎えを待つが、
予想通り時間になっても来ない。約束は破るためにあるのだ。
30分待って、チーサタアンコールホテルの方に行き、
フロントに昨夜の女性スタッフの名刺を見せて、ちょいとここに呼べと伝える。
フロントの女性は電話を掛けていたが、「もうすぐチーサタスイーツのスタッフが迎えに来るので、ここで待って欲しい」と。

5分くらいでチアという名前の男性スタッフがやってきて、
レジデンスの荷物を引き取って、チーサタスイーツに入る。
昨夜チェックインしていたので、手続きはなし。
部屋は3階のプレミアムツインだそうで、私の泊まった中ではピンから2番目くらいの部屋。


部屋

風呂

取り敢えず、高級な部屋に似つかわしくない洗濯をして、
10:30に近所でGIANT(中国のジャイアント?)の自転車を借りて出かける。
朝から暑い。空港の方向に6号線を走って、民族文化村に着く。
チケット売り場に行ったら、外国人はなんと15ドル。ええ~っ、ぼったくりー。
こういう場所があまり得意でない私には、驚愕の料金。
10秒ほど考えて、引き返す。再びシバダ通りまでチャリ走。


民族文化村

途中、昨日飛行機で乗り合わせたAさんが泊まっている「シティ・アンコール・ホテル」に寄る。
もう出かけている時間なので会うことはないだろうが、あまりの暑さにちょっと涼ませて。
ロビーには日本人が数人いて、しばらくして着いたバスから降りてきた日本人グループを出迎えた。
その様子を見て、ホテルを出た。


シティ・アンコール・ホテルは中心地からはちょっと遠い。

昼時だったので、シバダ通りのLyLyに入る。
もともとはクイッテオの名店だったこの店は、増え続ける観光客に対応するためにか著しくメニューの品が増えていた。
クイッテオとココナツシェイクをオーダーして、しばらく休憩する。
隣の席に、同年配の日本人夫婦が座って、旦那の方がメニューを見ながら「カオマンガイはないねぇ」と奥方に言っている。


クイッテオとココナツシェイク(結構美味いのだ)

カオマンガイはタイ飯だろう!と突っ込みたかったが、一生懸命奥方に説明している旦那の健気さに免じて止めといた。
1時間ほどでLyLyを出て、となりのラッキーモールに入る。
今の時間帯なら、 白ワインを買っておけば、部屋の冷蔵庫でキンキンに冷やせる。
ということで、一度部屋に帰り、ワインを冷蔵庫に入れ最大限に冷やす。

自転車を返して、ソックサン通りの1軒に入って、生ビール2杯とフレンチフライ。
しばし休んで、バスタブにたっぷりお湯を溜めて、足の疲れを取った後、すっかり冷えた白ワインを2杯。
この一瞬が最高なんだなぁ。

暗くなり始めたので、ソックサンのマッサージ屋に行くが、今晩はどうやら停電らしく閉店。
パブストリートまで行くと、電気もついていて、欧米人や中国人で大賑わい。
通り抜けたところに安いマッサージ屋があるはずだと行くと、
そこも行列ができる店になっていた。


パブストリート

諦めてホテルから徒歩3分のNick Restaurantで夕食。
LokLak(カンボジア料理)のフライドライス付きとモヒートで夕食。
モヒートにライムがたっぷり入っていて、これはモヒートではないなぁ。


LokLakとモヒートの夕食

今日は飲みすぎだ。腹こわすかも。
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サンボープレイクック遺跡に行ってみよう 1

2018年12月09日 | カンボジア一人旅2018
この前にカンボジアに来たのは、2015年の同時期。
ケップとカンポットという海岸沿いの田舎に行って、これでもう終わりかなと思っていたが、
昨年世界遺産に指定された場所があるという情報が入ってきた。
じゃ、もう一度行ってみるかというので計画したのが今回の旅になる。

2008年の最初の訪問から、プノンペンとシェムリアップはもちろん、
シアヌークビル、バッタンバン、カンポット、ケップと6つの町に滞在したが、
今回初めて滞在することになるのが、コンポントムという中央部の町。
なかなか終わりにできないカンボジアの旅、今回こそ最後になりますやら。

行程は、まず飛行機で福岡ーハノイーシェムリアップで、シェムリアップに3泊。
シェムリアップ-コンポントム-プノンペン間はバス移動で、
コンポントムに2泊、プノンペンに2泊。
その後、プノンペン-ホーチミン-福岡と乗り継いで帰国。

出発は11月17日(土)。この日はほぼ移動に費やす。
シェムリアップ到着は午後5時前のほぼ定時。
福岡からハノイまでの便で、大分カンボジア協会というボランティア団体のAさんと隣り合わせる。
シェムリアップで5日間ほどのボランティアに参加するということだった。
既に10回目くらいと言うAさんのいろんな話を聞けて、退屈しなかった。
ベトナム航空の福岡便は、機内のエンタメサービスに関してはまったく使い物にならない。
持参の本を読むか、寝るかの選択肢しかない。

ハノイ着はほとんど定時で、出発は若干定時を過ぎたけど、ま許容範囲内か。
空港で待っているとき、丁度トイレに行っている間に搭乗ゲートの変更案内があったらしく、
トイレの出口で、移動中のAさんが、「ゲートが変更になりましたよ」声を掛けてくれて助かった。
でなければ、誰もいなくなったゲートで不安にくれたかも知れない。


ハノイからシェムリアップ到着便

シェムリアップ便は、それなりに混んでいて、Aさん達一行(3人)とは別れを言えずに出迎えの人混みに出た。
今回の宿はそれなりのホテル、「チーサタアンコールホテル」。
Booking.comで予約したとき、空港ピックアップ無料だったので、お迎えが来ていた。
ネームボードにある自分の名前を確認して、レクサスに乗り込む。
本当に迎えの車が来ているか若干不安だったので、この順調さに安堵したのもつかの間、待っていたのは意外なトラブル。

助手席に乗った年輩のホテルスタッフ女性が、ホテルに着くとフロントに連れて行き、まずパスポートをコピー。
その後、くどくどと何か言い始めた。
まだ英語モードに突入していない耳が捉えたところによると、
「明日からの2泊は、向かいのチーサタスイーツホテルの方に部屋を準備するが、今晩だけは別のところにと」
つまりなんだ、予約したチーサタアンコールホテルには1泊もできないってことか。
「チェックアウトするはずの客が足を怪我してムニャムニャ・・・」

10mほど先にある何とかレジデンスに連れて行かれ、1階のプール(水溜まり)に面した部屋をそこのスタッフに開けさせて、
「ここに泊まって欲しい」と仰る。
思わず部屋に入りそうになったが、移動疲れでぼーっとした頭が、その理不尽さに突然はっきりして、
「いやだ!」と叫んだ。

格上の「チーサタスイーツホテル」に2泊させるから、今晩ひと晩は我慢しろというのか。
べらぼうめ、なめるんじゃねえぞ。日本人にだってオレ様みたいにひねくれ者はいるんだ。
というんで、部屋の前で15分間ゴネまくる。
こちらが英語を理解してないと思ったのか、最後には少し日本語の分かるスタッフを呼んできた。

最初から向こうが引かないことは分かっていたし、結果が変わらないことは分かっていたのだが、
それでも言うだけ言わないと心安らかに眠れないと思ったのだ。
翌朝9時にはチーサタスイーツホテルのスタッフが部屋に迎えに来ることを約して、決着。
そのレジデンスの部屋もソファやバスタブ付の風呂だったりと、それなりにはいい部屋で新しかったのだが、
ま、それはそれ、であります。


ダブルルーム

プールらしきものもありました

給湯器の性能がバスタブの大きさに追いつかず、溜まった湯はぬるま湯でした

取り敢えず、荷物を置いてナイトマーケットからソックサン通りを1周する。
ソックサン通りは、3年前に比べるとレストラン(食堂)が乱立し、激変している。
これならパブストリートまで行く必要は無い。
その一角にあるチーサタアンコールホテルのロビーも、大部分はバーレストランに変身していて、
すっかり見違えてしまうほどだった。

そのうちの1軒のレストランで、ハッピーアワー限定の0.5ドルが、今では常時その値になった生ビールと鶏手羽唐揚げ。
仕上げにモヒートを飲んで宿に帰る。

ホテルのトラブルで一気に英語モードに頭が切り替わったのは収穫だったのかも知れない、
などと、風呂上がりに暢気なことを思いながら、ベッドに入った。


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