ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

そうなの~ じち会 6

2014年10月28日 | やってますこんなこと
自治会がらみで面倒なのは"お祭り"です。
地方の自治会や町内会は、神社がらみのお祭りがままあります。
この神社がらみの祭や、神社に関する経費に自治会費から金を出すことについて、
実はケンケンガクガクの議論があるわけでして、
何故かというと、憲法第20条「信教の自由」が絡むからであります。



憲法20条に信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。とあり、
第2項では何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない、
と謳っているのであります。

神社の祭典費に自治会の金を使うということは、第2項の強制に当たるという解釈です。
憲法第9条をしても、集団的自衛権が発令は可能であるという、
どこをどうつついたらそうなるのか、我々庶民にはとうてい理解しがたい力業を、
知恵はないけど、頭のいい~人たちが考えるくらいですから、
神社祭典費が強制に当たるという解釈は、至極まっとうな解釈であります。

記憶に定かではないが、自治会費からの神社がらみの支出も違法の判例があったように思うのですが、
はてどうでしたっけ。
いずれにしろ、かなりきわどい支出ではありますよ。



神社は氏子といって、お寺さんでいえば門徒と同様でありますが、
穂玖千地区の自治会では、自治会に加入したら自動的に氏子になるのですね。
私なぞ、浄土宗の門徒でありますから、特に氏子になりたいという気も無かったのですが。

それやこれやで、いろいろ考えおりましたら、神社は果たして宗教か?
という疑問にぶつかったわけです。
宗教の主なものは、仏教・キリスト教・イスラム教でありましょう。
いろいろと宗派はありますが、ま、そこは人間様の欲も絡んでおりまして仕方ないのです。

この三大宗教は皆最後に教が付いております。宗教というくらいだからしょうがないですね。
教は付かなくても、○○学会のように教と同じような意味の言葉が付いております。
ところが神社にも神様にも教はないのです。当然教典もありません。
神社にお参りするというのは、信教とはちょっと違うのではないかと思うのですね。

私たちは、神様仏様、お願いします等という言葉を切羽詰まった時に口にしますが、
元来仏様はお願い事を聞くためにはいらっしゃらないのです。
「若くて綺麗なお嫁さんが欲しいです。お願いします。」
というような、「おいおい、その御面相でお賽銭100円で、そりゃあ無理ってもんだ。」
と神様に突っ込まれそうなお願いは、神様にこそするべきで、
仏様にした段には、「色即是空!出家して修行しなさい。」と言われるのがオチです。



ちょっと脇道に外れましたが、神様を信仰するというのは、
仏様を信仰するのとは意味合いが違うように思うのですね。
と言うより、神社の神様に信仰するという言葉は似つかわしくないように思うのです。

全く個人的な見解ですので、いろんなご批判があることは承知ですが、
そういう解釈だと、自治会費から神社祭典費に支出するのは、信教の自由の侵害にはならないかと。
だから、支出していいと言っているわけではないんでして。
だって、自動的に知らぬ間に氏子になるっていうのには、誰だって抵抗がありましょう。

で、結論は?って。
この自治会ネタで結論を出したことがありましたっけ?
あるがままで、今のままで、何か問題がありますか?

もし、「おらぁ氏子になった覚えはねぇ。祭典費の分の金返せ。」
という方が現れた時、
上記のような理屈を振り回して、有耶無耶に煙に巻いて乗り切ろうかという、
いかにも木っ端役人の考えそうなことですよ。

なぁ~に、憲法の解釈なんて、
9条と集団的自衛権を難なく結びつけるくらいです。
解釈次第では玉虫色なのですよ。
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絶品胡麻豆腐  我が絶品シリーズその4

2014年10月12日 | 我が絶品シリーズ
熊本市内にある居酒屋があります。
この居酒屋さん、2回程移転して、今の店が3軒目です。

最初に見つけたのは、偶然だったのかなぁ。
本当に小さな店で、8人も入ればギュウギュウと言ってもいいくらい。
店員はいなくて、カウンター奥の狭い空間には若い主人が一人でした。
この店の売りは、1杯500円の日本酒でした。

日本酒と言っても、本醸造から純米酒、吟醸から大吟醸と種類は様々です。
しかしどれも1杯500円という明朗会計。
どんなカラクリかと言いますと、グラスの大きさが違うのです。
安い本醸造は大きめ、大吟醸クラスになるとちっちゃいグラスです。

酒の肴は色々ありましたが、最初に頼んだ手製の胡麻豆腐が旨い!
もっちりとしていて、それなのに蕩けるような食感、
口に含んだ瞬間に胡麻の風味が絶妙に香るが、しつこくはない。
ついお代わりをしてしまった。

それから数年して、久しぶりに日本酒でも飲もうかと行ってみたら、店がない。
どうやら移転したようで、その日は探し当てられずに帰ったのですが、
なんとか見つけ出して行ったのは2ヶ月後くらいでした。

随分と広い店内になっていて、店員もカウンター内に2,3人、
フロアーに3人程と居酒屋らしくなっておりました。
料理の種類も増え、それでもお気に入りの胡麻豆腐を注文して、
変わらぬ味を楽しんだものです。

その店が数年後に今の場所に移転して、居酒屋と言うより、割烹な雰囲気の店になっておりました。
つまり、いろんなものが高くなったと言うことです。

酒のシステムも変わってきて、種類によって値段変わるという、普通のシステムです。
まず熊本では飲めないだろうという、十四代が2,3種類置いてあったりと、
日本酒はこの店の売りであることは変わっていませんでした。

料理の方も随分と高級志向になっており、
カニ料理や牛肉網焼きなど、料金の表示がなくて、怖くて注文できないのです。
非常に珍しいのが、フォアグラのサラダで、バルサミコソースのかかったフォアグラが入ったサラダです。
日本料理店でフォアグラか、と思ったものの、話の種です。食しました。美味しかったです。

その店に先日数年ぶりに行ってきました。
カウンターで一人、飛露嬉の大吟醸や、而今の純米酒を飲みながら、フォアグラサラダをつまみ、
最後は手取川の冷やおろしに胡麻豆腐で締めました。
お高い勘定でしたが、胡麻豆腐の味が変わっていなかったのは嬉しかったです。

自分一人で始めたせま~い居酒屋の時代から数十年。
今や割烹と言ってもいいくらいの高級な店になって、
それでも胡麻豆腐はメニューにちゃんと載っていて、味も昔ながら。

それだけで飲みに行った甲斐があるというものです。
これからは年に2回くらいは行ってみましょう。

店の名前ですか?
「蔵」と言います。銀杏通りにあり、新市街から入ると3,4軒目の左側2階です。
看板は小さいので見逃さないように。
とりあえずは胡麻豆腐で一杯、をお勧めします。
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