ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

月の輪 木槽掛けしぼりたて

2016年02月29日 | 酒と料理と
今年の新酒の収穫は、なんといってもこれ。
岩手県の月ノ輪酒造が醸す、「月の輪 木槽掛けしぼりたて」

酒の詳細は取り寄せた販売元である「くるみや」のサイトによると以下。

原料米 ぎんおとめ他
精米度 70%
酵母 ゆうこの想い
アルコール度 18%
日本酒度 +1.5 酸度 2.0
アルコール度数はかなり高い。
精米度数は吟醸酒などに比べると低いが、全く気にならない。



昔ながらの木槽で袋搾りした日本酒だそうで、
薄にごりの澱があり、フレッシュで、香りも立つが、
口に含んで飲み込むときにこの酒の真骨頂がある。

飲み込んだ後に、爽やかでありながら豊かに米の香りを口に残して消える。
数ある新酒のフレッシュな酒の中でも、すばらしい感覚の酒である。
久々に噛むように飲める酒に出会った。
これは、ぎんおとめという米だからか、或いは「ゆうこの想い」という酵母のおかげか、
それとも、木槽掛けしぼりという、手間のかかる手法によるものなのか。

淡麗辛口とか濃醇甘口のくくりができない、というかそんなものどうでもいいという酒。
旨かったです。思わず、「うまい!」と口に出したのでかみさんがこちらに顔を向けた程です。
すっかり虜になってしまった。
ネットで探して、再び取り寄せました。

酒のつまみは何にしましょうかね。
料理でもいいのだが、今回は南関の物産館で買った、イカ天スナックでいただこう。

以前福岡に住んでいる娘が酒のつまみにと買ってくれたもので、
すっかりはまってしまったイカ天は、
瀬戸内レモン味のイカ天で、食感は100円のスナックイカ天と変わりはないが、
レモンの酸味と塩味が奇妙にマッチして、しつこくないので、なんぼでもいける。



これをチロチロ囓りながら、月の輪 木槽掛けしぼりたてをクイッと空ける。
不思議に合うのです。お試しあれ。
まだ在庫がありますかな?
以下がくるみやさんのサイトです。
http://www.sakaya1.com/
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饅頭なのだが  -ゆず萌え-

2016年02月06日 | 我が絶品シリーズ
若い頃、そう30代くらいまでは饅頭怖いとまでは言わないが、
饅頭なんて、という感じで避けていた。
それが40の半ばを過ぎてからは、甘辛両刀遣いになってきた。

熊本でその生涯を終えた宮本武蔵に習ったわけではないが、
二刀流の使い手になったのである。
それと共に血糖値が上昇したのはいただけないが・・・。

ケーキなどは昔から食べていたが、和菓子の、特に餡物は苦手だった。
ぜんざいなんかとんでもない食べ物だったが、いつからだろうか、結構美味いと思うようになったのは。

その餡物の中で、これは美味いと思ったのが「ゆず萌え」という和菓子。
私の家から500mほど離れたところにある久幸堂という菓子屋さんが造っている。
大きさは一口大で、黒糖を練り込んだ皮に、白餡の真ん中にゆずのエキスがほどよく入っていて、
口の中で甘みとゆずの香りが芳醇に漂う絶品の饅頭である。



私は地元なので手に入るが、あと阿蘇市以外では熊本空港でしか手に入らない。
ともかく賞味期限が短いのだから仕方ない。

一度はご賞味あれ。
甘党でなくても十分に満足できる饅頭でありますよ。
私個人的には饅頭とは呼びたくない。
あくまでも「ゆず萌」という和菓子の一つのジャンルであります。

来月に行く予定の友人宅にはいつもこれをせがまれますので、
久幸堂さんよろしく。
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