ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

ベトナムの暑い夏   10日目

2009年08月26日 | ベトナム2009
7月30日

7:00にチェックアウトの手続きをし、食堂に行くも、まだ準備終わらず。
7:30出発なので、ともかく座って、準備できたものから食べ始める。

ホテルから空港までは、さすがにバスでは不安なので、ホテルで車を手配。
14$と高めだが、タクシーではなく、ワンボックスカーが来た。
ホテルと契約している車なのだろう。

ラッシュを心配して30分早めにしたのだが、杞憂だったようだ。
40分ほどでノイバイ空港に着き、しばし休んだ後、チャイナエアーにチェックイン。
T氏との旅行では初めて荷物を預ける。
台北空港で乗り継ぎのため、荷物がない方が楽でよい。

イミグレーションも簡単に抜け、一路帰国へと。
体調不良のため、残念ながら中国の河口には行けなかった。
陸路越えをしてみたかったのだが、それは次回に持ち越しとしよう。

もう年も年だ。
体力の維持は言うまでもないが、体力にあった旅行を考える時期に来ているのかも知れない。

3度目のベトナムもまた暑かったが、楽しかった。
行くたびに、いろんな出会いやハプニングがあって、
これも同行者のT氏のおかげと、多謝。

ベトナムの皆さん、また来ます。
その時はよろしく。


 サパのメインストリート


 バックハーの繁華街


 ラオカイ駅前の通り


 バッチャンの静かな昼下がり


 そしてハノイのハンガイ通り付近
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ベトナムの暑い夏    9日目

2009年08月24日 | ベトナム2009
7月30日

午前中は自由行動にしましょうか、ということで、
ホテルの朝食後は、思い思いの場所に行くことにする。

3度目のハノイだが、意外にも市内の観光地を見ていないことに気づく。
まずは、ハノイ教会の大聖堂を見に行くことにし、いざ出発。
相変わらず危険な道路横断を繰り返し、それでも滞在が1週間を過ぎると、慣れたもので、
ほとんど現地の人並みに、溢れるバイクの波をよけることができるようになる。
横断し始めたら、怖がったり、躊躇してはならない。
一定の速度で横断する事が、ベトナムの道の横断法の第一歩なのだ。


 ハノイ教会大聖堂

それでも最近は、数カ所に信号がついて渡りやすくなったが、
信号無視のバイクも多々あるので油断はならない。

ハノイ教会を見た後、ホアンキエム湖沿いの道に入り、
湖畔のベンチで一休みしていると、30才くらいのベトナム人男性が声をかけてきた。
向こうから声をかけられると、どうしても身構えてしまうのだが、
別に何か売りつけようなどということはなさそうだ。


 ホアンキエム湖

向こうは達者な英語で、日本のいろんな事を話題にして話す。
ガンバ大阪の遠藤の話など、サッカーの話で盛り上がったりしながら、
いつかお互いの家族の話などになり、30分ほど話して切り上げる。
英語での会話は、ヒアリングとボキャブラリー不足の影響で、非常に疲れるのだ。
1時間も話していたのでは、頭はパンクしてしまう。


 市劇場

やはり観光地になっている市劇場の方に、
ホアンキエム湖の写真を撮りながら、湖畔を歩く。
市劇場に行く道路沿いに、数軒のギャラリーがあり、中を覗くと、なかなかいい絵がある。
暑いので、暑さよけと目の保養でギャラリーに入るのだが、いい絵にはやはり足が止まる。
だが、高い。500$以上のものばかりだ。やっぱり目の保養で終わる。


 ビンミンホテル

市劇場を見た後北上する。
12年前、初めてハノイに来たときに泊まった、ビンミンホテルの前に出る。
まだやっているが、外観はいささか草臥れている。
あの当時に比べると、ミニホテルは格段に増えたので、営業も大変だろうなと、要らぬ心配をしてしまう。


 ハノイではシクロは結構走っている

ここらの通りの雰囲気は、12年前とほとんど変わりない。
勿論車は随分増えたが、町行く天秤担いだ女性や、
歩道に張り出して休んでいる人や、食事をしている人。
店先に商品を高く展示している商店など、当時のままだ。


 金魚売り

T氏とはホテルで昼に待ち合わせ、例のCOM屋に食事に行く。
昼前に歩いた道沿いに、スーパーとショッピングモールがあったようで、
COM屋の食事の後、土産のコーヒーや色々見に行くことにする。


 COM屋での昼食。

スパーに入るときには、バッグ類は店の前の手荷物預かり所に預けなければならない。
盗難防止である。万引きしないって。
結構広くて品数も多いが、ここでは買わずに次に行く。

ショッピングモールは、その他の店では預ける必要はないのだが、
確か3階に食料品売り場があって、ここでも、店に入る前にロッカーにバッグ類を入れてから、
空手で入場しなければならない。万引きしないって。
この店でコーヒーと海塩を買う。ベトナムの塩は美味いのだ。

宿に帰り、私はTシャツ類を全て廃棄してしまったので、帰る日のシャツを買いに出る。
アルマーニー(?)のTシャツを買いたかったのだが、
言い値が400,000ドン(約2,400円)などと、法外なことを言う。
値引きしても300,000ドンとは恐れ入った。

仕方なく数軒の店を当たったが、アルマーニーは諦めて、
ラコステのポロシャツに的を絞る。
言い値は、120,000ドン。ディスカウントしろと言うと、いくらなら買うかという。
電卓で、60,000ドンの数字を打つと、帰れと言って手を振られた。


 風船売り

次の店に行く。最初の言い値が100,000ドンのこの店は、
50,000ドンから始めたが、渋い。
仕方なく60,000ドン(約360円)で決着。
やっと明日帰るときに着る服をゲット。

6時前にT氏は土産に頼んでいた木彫りのスタンプを受け取りに行った。
私の孫の分を一つ頼んでいたのだが、なかなかの出来で、きっと喜んでくれるだろう。
例によって最後のビアホイに出る。
いつもの店は昨日余分に請求されたので、別な店に行く。


 木彫りのはんこ屋。ARUKIKATAに載っている。

今晩は、3杯ずつくらいに押さえて、COM屋に行く。
今までで一番多くの種類のおかずを取り、ビールを注文し、
最後は持参のふりかけを白飯に掛け、
それでも余ったふりかけは従業員にやると、大事そうにポケットにしまい込んだ。


 COM屋最後の夕食

COM屋を出て、欲しい絵のあるギャラリーに寄る。
昼間とは別の店員がいて、あっさりとこちらの言い値にディスカウントした。
T氏の分と2枚を筒に入れてもらって、旅行の買い物は終了。

今回の旅行では、理由の分からない体調不良があって、
T氏には随分気を遣わせてしまい、世話を掛けてしまった。
いつものことではあるが、今度はそれにもまして、彼との旅行でよかったとしみじみ思ったものだ。
ビアホイも美味く、COM屋の飯は前回にまして美味く、ハノイまた来ます。
もう少し涼しい季節にね。
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ベトナムの暑い夏   8日目

2009年08月22日 | ベトナム2009
7月29日

今日は、焼き物で有名なバッチャンに行くことにする。
車をチャーターすれば、20$は下らないだろう。
シンカフェなどの近郊ツアーに入っているらしいが、確かではない。
バッチャン行きのバスは、ロンビエンバスターミナルから出ているようなので、
バスで行くことにする。

ホテルで朝食をとった後、歩いてロンビエンバスターミナルに行く。
バスの番号は47番らしい。
ホームが2ヶ所あって、歩いて行った道からは手前の方で、
2人で、ここでいいのだろうかと思案していると、若者が声を掛けてくる。
何処へ行くのだというので、バッチャンと答えるが、発音が悪いのか首をかしげる。
プリントした資料の写真に、陶器の窯元などの写真があったので、それを見せると、
ああ、という顔で頷き、ここで待っていろと言う。
しばらくしたら、47番バスが来て、あれに乗れと教えてくれた。

バスは丁度座れるくらいの乗客で、エアコンが入っている。
車掌がバス代を集めに来て、一人3,000ドン(約18円)を払う。
終点がバッチャンなので、安心して乗っていられる。
距離的には、10㎞くらいなのだろうが、30分弱でバッチャン村に着く。


 陶芸教室

散策しながら、小路に入ると、窯元があって、素人の陶芸教室があっていた。
ろくろを回して器を作っているが、なかなか上手くいかない。
そこを出て次の所へ行くと、そこでも教室があっていた。
流行なのだろうか。


 大きな壺の型

散策を終え、バス停の前の陶器市場に来る。
30軒以上の店が、それぞれ特徴のある陶器の店を出していて、
バッチャン焼きも相当洗練されてきている様が見られた。
T氏と土産に茶碗などを買って、11:30頃バス停に来ると、まだ出ないという。
12:07に出るというので、しばらく近くの食堂で休むことにする。


 陶器市場

ちょっと早いが、バス停に来ると、さっきとは違う運転手がバスに乗り込み、エンジンを始動した。
12:00丁度ロンビエン行きバスの出発。
こちらの時刻表などあてにならないこと甚だしい。
途中激しい雨もあったが、ハノイに着いたときには、雨も止んでいた。


 いつものCOM屋。美味しそうでしょう。

荷物をホテルに置いて、いつものCOM屋に行く。
今日は、鰯かサンマかの煮付けがある。
これこれと指さし、イカの炒め物と野菜を選び席に着く。
いつものように、金集めのあんちゃんが来て、ビールを頼み、代金を支払う。
相変わらず、魚もイカも美味い。

食事の後は、ハンガイ通りのギャラリー巡りをする。
数カ所絵を見て歩いたが、さすがにいい絵は高い。
300$以下で買えるような絵はほとんどない。
う~ん、手が出んなぁ。COM屋からホテルに帰る道にあるギャラリーの安い絵を見る。
安いが言い値では買えない。今日が2度目だが、こちらの言い値まではディスカウントしない。
まいいか、明日もあるし、ということで引き下がる。


 ビアホイ屋の親父(右端)。4年前と変わらず元気だった。

ホテルに帰り、風呂に入り、しばし休憩。
夜はいつものビアホイ屋に行くが、昨日ほどは飲めない。
おまけに、会計の時、1人1杯ずつ、計2杯分余分に請求された。
毎晩来ているのに、といささか複雑な気分になって、ビアホイ屋を出る。


 細麺のワンタン麺


 ワンタン麺屋の女将さん

COM屋に行くが、ビールで腹がふくれ、とても入りそうもない。
と、斜め前に麺屋があるではないか。
そこで、何があるか訊くと、ワンタン麺だという。
これはいいということでワンタン麺を注文。
極細麺にワンタンがいくつか入っていて、フォ-より少し味が濃くて美味い。
これは正解だった。
夕食も終わり、これにて終了。
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ベトナムの暑い夏   7日目

2009年08月20日 | ベトナム2009
7月28日

列車のチケットをよく見てみると、ハノイ駅ではなく、ロンビエン駅と書いてある。
ということでロンビエン駅で我々は降りたが、
ハノイ駅まで行くつもりの乗客も、結局はみな降ろされた。
この列車はロンビエン駅が終点だったのだ。


 ロンビエン橋のバイク専用レーン。ラッシュだ。

7:30くらいだろうか、ロンビエン橋のバイク専用レーンは、大混雑。
小雨の中、降り立った乗客は三々五々街に散っていく。
小降りになるまで待って、我々も歩き始める。
ノイバイ空港からのバスが着いたのは、この駅のそばだったので、地理はよく分かる。
ハノイ駅より宿に近く好都合だ。

まずは、クラッシック1ホテルを目指して歩く。
ホテルに行くと、5日前に予約したときの係がフロントのカウンターにいて、
予約は明日じゃなかったかと言う。我々の顔を覚えていたようだ。
実は1日早く帰ったので、今日も頼むというと、
20$の部屋が10:00頃には準備できるのでそれでOKする。
荷物を預かってくれ、朝食に行くからと言うと、食堂を指さして、食べていいと言う。
ラッキー。ビュッフェの朝食をありがたく頂く。

1時間ほどいて、時間つぶしに出ようとすると、部屋の準備ができたので案内された。
昼は、4年前に来てすっかりおなじみになったCOM屋(飯屋)に行く。
ここはおかずを数品選び、それに白飯が付いて、
おかずの種類と量で代金を払うシステムだ。


 お気に入りのCOM屋。弁当もやっていて、びっくりだ。

店の様子は全く変わっていないが、やたらと従業員が増えている。
ここが空いてるぞ、と言われそこに座り、おかずを選びに行く。
なんと魚の甘辛煮がある。これこれと、それにキャベツの湯通し、もう一品選び、
会計係のあんちゃんが来て、ビールはどうだという。
4年前まではビールはなかったぞ、しかしあるなら否もない。


 魚の煮付けは絶品。何を食べても美味い。

ビール2本に食事で100,000ドン弱。約600円か。
それでも前回よりかなり値上がりのようだ。
しかし、魚の煮付けは美味い。キャベツもうまい。ビールも美味い。
何もかもが美味くて、地元の人間でごった返すほどの人気があるのは宜なるかな。


 ハノイ旧市街を行商する人-1-。

昼食後ドンスアン市場方面に歩いて、土産物の物色をする。
市場の後は、、個人行動をすることになり、それぞれ思い思いの場所へ。
T氏はコーヒーを専門店で挽いてもらって買ってくる。
500g3パックで80$弱とは、相当高級品だ。


 ハノイ旧市街を行商する人-2-。

お湯が出ないトラブルがあって、係に来てもらうと出るので浴び始めたら、また出ない。
仕方なく、ぬるい水で身体を洗い、昨日ラオカイ駅で再会の約束した青年をロビーで待つ。
6時を数分過ぎて、道間違えて済みませんと言う彼を伴って、馴染みのビアホイへ。
持参のつまみで飲み始め、時間は過ぎる。


 ラオカイ駅で知り合った青年(?)(右)とビアホイで盛り上がる。

T氏が、近くの出店で、ウィンナーやフライドポテトを調達し、
杯を重ね、10時近くまで話が弾んで飲んでしまった。
払ったビアホイ代が、99,000ドン、なんと33杯飲んだ計算だ。
青年(実は40才だった)が13杯飲んだとしても、我々はそれぞれ10杯は飲んだことになる。
新記録か。


 ホテルから10mくらいにビアホイ屋はあり、その前の通り。
 左手にシンカフェの正規店がある。ハノイには、ほかにシンカフェを名乗る旅行代理店数多し。
 
この日はもう夕食を摂るだけの腹のゆとりはなく、彼の旅の無事を祈って別れる。
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ベトナムの暑い夏   6日目

2009年08月17日 | ベトナム2009
7月27日

朝起きたときからあまり体調が優れない。
朝食は、近くの食堂でフォーを食べるが、半分以上残してしまう。
近くの銀行でドルをドンに両替し、鉄道の中国国境を見に行く。


 対岸は中国の河口。今は鉄道の国境は閉鎖中。

以前は、ハノイからラオカイを経て、国境を越えて中国に走っていた鉄道は今休止している。
車や歩いて渡る橋と平行して鉄橋があるが、
ベトナム側国境の見張り小屋に人がいて、
人が勝手に国境を越えないように番をしているようだった。


 右に河口のイミグレーションの建物が見える。

その途中、河畔で何となく息切れがする感じでよくない。
宿に帰り、しばしベッドに横になるが回復しない。
予定通り、このまま国境を越えて河口に行けば、もっと悪化するような気がする。
T氏が、無理せずにハノイに帰りましょう、と言ってくれ、1日予定を切り上げることにする。

ともかく、歩いてラオカイ駅まで行く。
ラオカイ発の便は昼間はないのか、駅には誰もいない。
駅前に、ロイヤル便のツーリストがあったので、
そこで翌日のチケットと今日の便との交換を申し出る。
追加で1人10$払ったが、背に腹は代えられない。


 ラオカイ駅(ガー・ラオカイ)

それからは、午後10時過ぎの列車まで、長い長い待ち時間となる。
私は体調を考えて、なるべく涼しい場所で身体を休める。
近くを散策していたT氏が、駅前のなかなかリッチなホテルのレストランに行こうという。
少なくともエアコンが入っているはずだと。

3階のレストランは立派なもので、高そー、と思われたが、これも背に腹は代えられない。
エアコンの涼しさは格別で、チャーハンやサラダ、焼きそばにビールを頼み、
2時間近くそこで粘る。
ホテルを出ると、また熱気のラオカイ。


 駅前ホテルの3階のレストランで昼食

次は4時頃2階のカフェに行こう。
最後は、7時過ぎに再びレストランに行って、9時頃まで粘ろうと相談し、
駅の待合室で時を過ごす。

どう見ても日本人らしき一人旅の男が居て、
T氏と、いくつくらいかな、30代半ばかななどと話していたのだが、
話しかけると、かなり長いこと旅行に出ているようで、
今夜9時過ぎの便でハノイに行き、明日はハノイ泊まりだという。
じゃあ、明日ハノイで飲もうということになり、我々が泊まるハノイのホテルを訪ねるように決まった。


 ホテル2階のカフェでジュースを。

ホテルのカフェでは、マンゴジュースとスイカのジュースで1:30ほど。
夕食では、ベトナム産のダラットワインなどを飲みながら2:00程時間を潰し、
さすがにレストランに誰もいなくなり、従業員がちらちらこちらを見るので、
いささか居心地が悪くなり9時にはホテルを出る。


 ホテル3階レストランの夕食。ダラットワインは少しライトかな。

エアコンの快適さと引き替えに、今日は食事やカフェで相当金を使ったと思ったが、
日本円に換算すれば、合計2,000円強だから大したことはない。

9:30過ぎには列車に乗ることができ、
エアコンが効いた快適なコンパートで身体を休められた。
対面の下段は、男の子連れのお父さんで、
上段は40才くらいのやはり男の客だった。

この部屋は来るときより格落ちらしく、テレビが付いてないし、
サービスの水もなく、テーブルの花も飾ってない。
シーツなども、ハノイから来たままで換えていないのではないかと思えるような状態だ。
こちらの身体もそれ以上に汗をかいたりと汚れているからトントンかと諦めて寝る。
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