ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

そうなの~ じち会 4

2014年08月29日 | やってますこんなこと
当自治体でも、他の多くの市町村自治体同様、夏祭りがあります。
昔は、祭というと神社にまつわる祭が主体でありましたが、
町興しやら何やらの名目で、自治体主催の祭をするようになりましたね。
定番の花火、総踊り、ステージショー、などなどがメインの、とってつけたような祭であります。



しかしながら、とってつけるためには経費もバカになりません。
協賛する企業などもありますが、基本的には自治体の持ち出しが主でありましょう。
花火はけっこうなお値段でしょうし、ステージショーに来る名も知らぬ歌手にしてもただでは唄いません。
なんとかジャーという定番ヒーローも、日当無しでは悪者をやっつけてはくれないでしょうし。

木っ端役人になる前は、お気楽に見ていた祭も、いざ役職に就いたらそうは行きません。
町民総踊りとは言いますが、自主参加する人などほとんどいません。
各企業や団体、自治体職員、そして各自治会にもお鉢が回ってきます。
所謂、動員がかかるのです。

少人数の自治会などで、高齢者の比率が(極めて)高いところは辞退いたします。
参加者にはタオル1枚ずつ配られますが、今時タオル1枚で釣られるはしません。
餌づきもしないでしょう。
もうどんな餌にも食欲が湧かないくらい年取ってしまえば、
祭に参加どころか、観に行くことさえ叶わないのです。

それにしても、参加者にとってはたった1枚のタオルですが、
配る方にすればそれなりの経費が伴います。
個人的には報酬無しのボランティアでいいのではないかと思います。
無駄遣いだから止めろとまでは言いませんが・・・。


同じ踊りを10回以上踊って、疲れた、帰りたいと思っても帰れないのが木っ端役人です。
自分の自治会から総踊りに参加した方々への慰労が待っています。
1時間以上飲み食いして頂き、ビールはまだかという声、肉をもってこいという声、
それらのご要望にそつなくお答えして、もうよろしいでしょうか?
という頃合いを見計らって、お開きにし、やっとお役御免になるのです。



木っ端になるまでは、こういう慰労がされていることも知らず、
さらに、その経費が自治会費から支出されていることも知らず、のんきなものです。

自治会費で飲み食いしていいのか?
という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょうが、
年1回の総会で承認されているので、誰憚ることはありません。
大っぴらに飲めや食えやなのです。
そうやって夏祭りは終わり、祭りの後の寂しさだけが残ります。
もちろん、私どもには気疲れという疲れも残りますが・・・。
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そうなの~ じち会 3

2014年08月28日 | やってますこんなこと
そろそろ8月も終わります。
9月になると自治会の用事が、平月に比べて格段に多くなるのです。
その最たるものが敬老会。
その名称が示す通り、老人を敬う会であります。

以前は、ある地方自治体では、社会福祉協議会なるものが主催で敬老していたのですが、
当自治体では、敬老対象者に一人当たりなにがしかの補助金を出して、
敬老会は自治会に丸投げなのです。



敬老対象者に敬老会という宴会への出欠を取って、出席の方々には2時間限定の飲み放題を開催します。
と言ってもそこは女性が圧倒的に数が多く、たいした量は飲みません。
女性の管理職も、敬老会並みに多くなれば、日本ももっと先進国なのでしょうが。

ほぼ半々の割合で出欠になります。
宴会参加者には、当自治体の補助金の約2倍の持ち出しを自治会は強いられて、
欠席の皆さんには、それなりの記念品をお配りしなければなりません。
敬老会は常に、自治会費の大赤字で終わるのですが、
今日の自治会があるのは、諸先輩方のおかげでありますので、ケチってはならないのです。

敬老会は、ホテルの大広間を貸し切って、2時間飲み放題、カラオケ付き。
接待は自治会長はじめ役員で致します。
予算の都合上、コンパニオンなどはもってのほかなのです。
役員の平均年齢が69才で、もう接待する方が敬老されてもいいくらい、
老々介護ならぬ、老々接待なのであります。
この日だけは、自治会長も一介の木っ端役人に成り下がるのです。

で、敬老の方々は、けっこう自我の強い方がいて、
カラオケなどマイクを離したがらぬ方も多く、これをさりげなく、失礼にならぬ程度に強引に取り上げ、
イライラしながら待っている次の敬老の方に渡したり、
本当は歌いたいのに、この年になってまでも遠慮する素振りなどされている敬老の方に水を向けたり、
得意芸をしたい方に、一応させては上げても、時間が来たらシャンシャンで強制的に終わらせたり、
役員は、飲みも食べも出来ずに、会場を駆けずり回るのです。

最初の乾杯で、ビールを飲んで、会席膳の酢の物だけ食って、
最後に、「ハァ疲れた。」と、飲み残しのビール瓶の底に残った液体をグラスについで飲み干し、
とんと酔いもせず、帰って昼飯の食い直しをしなければならない程、膳に手をつける暇もなく、
敬老者のパワーに圧倒され、こちらの方が敬老されたいという気分で、敬老会は終わるのです。

あぁ、あと20日足らずで今年のそれが参ります。
せめて、今年は会席膳のお造りまでは手をつけたい、ビールは3杯飲みたい。
これを目標に頑張ります。
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そうなの~ じち会 2

2014年08月26日 | やってますこんなこと
役員になって初めての仕事は、6月の堤防の草刈りです。
本来、河川の美化は地方自治体の仕事なんでしょうが、
広範囲にわたる草刈り作業や、堤防の植え込みの手入れを業者に頼めば、結構な支出となるでしょう。
それを自治会に任せれば、人海戦術で2時間くらいで終了し、
補助金を支払っても、業者に支払う料金よりかなり安く上げることができます。
地方自治体もバカではないのです。というより、けっこうしたたかで侮れないのです。


両岸とも作業するのだから範囲はかなり広い

この草刈り作業は、自治会全体のクリーン作戦の一環として実施されます。
堤防の草刈りには、小組から2,3名(刈り払い機持参者が主に)選抜されて来ます。
他の小組員は、穂玖仙地区全体の美化作業も同日に行われるので、
自分の住まいの近辺、つまり小組内地域の美化に努めます。

穂玖仙地区全体の行事なので、「お疲れ様」の意味を込めて、
各戸に1本ずつ、ペットボトルのお茶を配布します。
役員は、そのお茶の手配から、小組ごとの人数分にボトルを分ける作業、
小組長に人数分のお茶の入ったレジ袋の配布までしなければなりません。
もちろん草刈り作業をサボってはいけません。
木っ端役人とて、人々の範となる行動を心がけなければならないのです。
草刈りに伴う役員の仕事は他には刈り払い機の燃料である混合油を準備するくらいで、
その程度ですから、木っ端どころか、岡っ引き、いやその手先の下っぴきでしょうか。

堤防の草刈りは、9月にも行われ、これには地方自治体ではなく、別の団体から補助金が出ます。
6月の補助金は穂玖千地区自治会に対して、例えば5万円という一括の金額ですが、
9月の作業は、参加者に日当としての補助金が出るのです。
補助金を出すこの団体は相当太っ腹で、作業参加者全員に3,000円の日当。
刈り払い機を持って参加した者には、1,000円増しという大盤振る舞いです。


役員はこのときも6月の草刈りの時と同じ仕事を強いられた上に、
参加者名簿を作成しなければなりません、補助金申請がありますから。
さらに、補助金が出た暁には、それを両替した上に一人一人封筒に仕分けして、
個人に配布して回らなければならないのです。それも各人に領収印をもらって。
この手間がそれなりで、6月の木っ端よりは少し格が上がった感じがします。
どうです。時給100円未満の年棒で引き受けるような、ゆるい仕事ではないでしょう?

噂によると、前年までは、9月の草刈りに出る補助金をいくらかピンハネして、
自治会の会計にぶち込んでいたという話もありますが、真偽の程は分かりません。
今回は全額参加した個人に還元したので、私も日当を頂きまして、美味い日本酒に変換しました。

9月の補助金を出す団体は、農業に関係する公法人で非課税法人ですが、
資金はどこから出ているのでしょうかねぇ。
この団体がそうとは言えないけど、
似たような組織が日本にはたくさんあって、それなりの天下り先を作っているのかなぁ。
補助金の手続きも、その一部始終が自分にはゆるいもんだと思われたけどなぁ。
いろんなところで、公的な金の無駄使いはあっているんだろうなぁ。

ぬけぬけと日当をもらった木っ端役人に指弾する権利はないけど、なんだかなぁ。
という草刈り作業にまつわる顛末でした。
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そうなの~ じち会 1

2014年08月24日 | やってますこんなこと
昨年4月から住まいのある地区の自治会役員を承っております。
自治会長のような重職ではありません。
吹けば飛ぶような、昔で言えば木っ端役人程度の役職であります。

この穂玖仙地区の自治会を構成している住民の戸数は相当数あって、
市内では大きな方に入る地区であります。
町の中心部周辺にあるため、非構成住民はその倍以上いて、アパートの住民や
新しく住宅を構えても、ウザイ!的感覚で、義務を背負いたくない人間は自治会には入りません。

そんな穂玖仙自治会の役員をして初めて分かったり、
そうなの~というような話の顛末をご報告いたしましょう。
ま、できうる限り各方面に支障を及ぼさない範囲でということで。

自治会は、どこでもそうかは定かではないですが、自治会費を集めます。
月々500円とか、多いところでは1,000円とかです。
年間2,000円といったところもあります。
この自治会費で自治会の運営をするのですが、どんなことを運営しているのか。

純粋に自治会で、それらしいことを何かしているかというと、
体育的、文化的行事くらいで、それに付随する事務的なことくらいでしょうか。
そのため、役員は会長他4,5名でいいのです。

その他に、穂玖仙自治会には、少人数に区割りされた小組の組織があって、
ほぼ全戸がその小組の何れかに属しています。
その小組では1年交替の持ち回りで、小組長という役が押しつけられます。
その小組長が自治会に持ち込まれる、市やその外郭団体等の文書をこ組内に回覧するなど、
自治会の下部組織としての役割を担います。

近年、市町村自治体は、自治会にいろんな事を押しつけてきます。
本来、自治体が配布すべき文書を自治会に丸投げするなどは言うまでもなく、
ゴミ収集所の管理や河川の堤防の美化(これには若干の補助金が出ますが)などなど。

その見返りでしょうが、自治体からは自治会長だけには報酬が支払われます。
ほぼ全国の地方自治体がそのような制度になっています。
その報酬が幾らになるかですって?さぁ、我々木っ端役人には分かりません。

自治会長宅には、その他に様々な文書や出席依頼の会合がひっきりなしに舞い込んできます。
余程の情熱と責任感がなければ自治会長など務まらないのが実情です。
今や、自治会がなければ地方自治体は非常に困った事態になるでしょう。


自治会に駆り出されての堤防草刈り

我々木っ端役人でさえ、その付け足しのようにして駆り出されることが多々あります。
役員には自治会費から報酬がありますが、
これを年間の大まかな従事時間で割ってみると、時給100円にも満たない額です。
だから、木っ端役人も年俸目当てでする仕事ではありません。
ちなみに、小組長は無給です。はっきり言って有給にする程の仕事量ではないからです。
岡っ引きくらいの位置でしょうか。

当自治会の概要の紹介はこれくらいにしまして、次回からはその活動にまつわる話などを致しましょう。
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ベトナム2014旅Ⅱ -その11 -

2014年08月22日 | ベトナム2014
今日の深夜、正確には明朝午前1時過ぎに飛行機が出る。
ホテルは12時チェックアウトなので、午後9時頃まではハノイ市内で過ごすことになる。
これがなかなかしんどい。

午前中にスーパーに行って、毎回土産にしているえびせんとコーヒーを購入。
残りドンと相談しいしい土産と食事をすることになる。

買い物は全部済ませて、荷物をホテルに預けて昼食に出る。
ホアンキエム湖から北に、TaHien通りがLuongNgocQuyen通りにぶつかる手前にフレッシュスシというレストランがある。
多分最近できたのだろう。この通りはハノイに来た時は必ず通る道だが、初めて見たのだから。

早速入ってメニューの中からセットものを頼む。
小さな店で、下にカウンター7席くらいと2階にテーブル席が少しある。
出てきたスシは下の写真。



個人的には、これを寿司と言って欲しくない。だからスシでいいのか。
この皿では、アボガドの握りが一番美味かった。
500円相当ではこんなものか、と諦められる程度ではあった。

昼食後、6~7時間をブラブラ過ごすには、ハノイは暑すぎる。
ハイランドカフェに行って、アイスコーヒーで粘り、
ホアンキエム湖の木陰で過ごすが、これでも暑い。



チャンティエン・プラザに行ってみることにする。
昨年来た時は工事中だったので、営業しているか心配だったが、
海外ブランド満載のショッピングモールに大変身していた。
しかし、その洒落た店になったおかげか、どこにも座るところがない。
座るならレストランかカフェでどうぞというわけだ。

昼飯食って、コーヒーで粘った身には、何も口に入らず、
この涼しい空間で、ベンチにでも座ってという思惑は外れ、1時間弱で出た。

再びブラブラしていると、公園で子どもたちがローラースケートなどで遊んでいる。
木陰もあるので、少し涼しくなったこともあり、しばらくここで過ごす。

公園で







その後、2度目のハイランドカフェで、店員にまたコーヒーかと問われ、
いや、今度はフロートをと注文。
暗くなりかけてカフェを出る。

すぐそばのコム屋で夕食を軽く摂り、宿に帰る。
宿で30分程休んで、午後8:30頼んでいた空港行きの車が来てハノイとおさらば。
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