ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

5年振りにカンボジア -9-

2025年01月14日 | カンボジア2024
12月24日
宿をファングラーオの方に歩いてファングラーオ通りに出て右方向に1区画の所に朝から賑わいを見せるバインミー屋がある。
その店でバインミーを1本買ってこれを半分にカットしてもらった。
そこで会った外国のおじさんはもう30年程ホーチミンに住んでいるなどという陽気な人だったが、
そんなに昔から住んでいて何を持って生計を立てているのか少し疑問だった。

まずは宿をチェックアウトし荷物を預けて、バインミーを持ってシンツーリストの事務所7時30分に行く。
8時30分前にメコンツアーのバスは出発し、ミトーに向かう。
昨年も来ていたが回る場所は同じようなものだが、順路が異なるようだ。
小舟に乗り換えての支流のツアー、ミツバチの飼育所で蜂蜜の試飲とショッピング、
川縁のレストランでの食事、ココナツキャンデー製造所の見物とショッピング、
帰りには巨大な涅槃像などがあるお寺の見物をして帰る。


歌の演奏、なんだかよく分からなかった

ココナツキャンデーを作っている。工程はほぼ手作り

午後4時前にはシンツーリスト前に帰り着いたが、空港に行くには早すぎる。
ファングラーオ通りに面した公園の地下にあるショッピングモールに行くも、
1年前にあったクラフトビールの店はなく、チェを食べたが料金の割には美味しくなかった。


広島の友人Uさんはホーチミンの達人だが、
彼ら夫妻が常宿にしているキムホテルのオーナー(左)今度はうちに泊まれと念押しされた

結局宿のあたりをブラブラと歩いていると、朝バインミー屋で会ったおじちゃんが同じ席でビールを飲んでいる。
「やあ」と手を上げて会釈して近辺を歩き回ったが、結局昨日と同じビーサイゴンで夕食を摂り、最後のサイゴンビアを飲み、
8時前に宿に行き、タクシーを頼んでバックパックを引き取る。
宿の主人がファングラーオ通りまで一緒に来て、タクシーに乗せてくれた。

ホーチミンのタンソニャット空港も8時頃はチェックイン客は少なく、すぐにボーディングパスを発行してくれ、
乗客が少ない内にイミグレーションとセキュリティーを抜ける。
待合所のショッピングエリアでチョンコーヒー(ベトナム語でチョンは糞、いわゆるシーベットコーヒー)を見つけて手に入れる。

出発の0:30までは有り余る程の時間がある。
K氏は空港待合エリアを最後の散策をし、私は体調もありのんびりと椅子に掛けて待つ。
飛行機はほぼ定時に出発する。前回は出発して早めの食事が出たが、この便は到着1時間程前に起こされて朝食が出た。
やはりこちらも航路の変更か、5時間程かかって福岡に着く。
福岡空港は新しくなって高速バス乗り場も変更があったが問題なく熊本行きのバスに乗り、
私は植木インターチェンジで降り、K氏は熊本インターチェンジの前のバス停で降車し今回の旅行を終える。

お疲れ様でした。
海外旅行でこんなに体調を崩したのは初めてでした。もういい年なのですよ、きっと。
K氏には一人で行動させた時間が多く、しみじみと申し訳なかった。
ただ、ベトナム、カンボジアともビアホイを始め、地元の食事をそれなりに食べることはできたのではないかと思っている。
ということでご勘弁を。
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5年振りにカンボジア -8-

2025年01月13日 | カンボジア2024
12月23日
カンボジアを出て、ホーチミンへ移動する。
移動方法はやはりジャイアントアイビス社のホーチミン行きバス。
バスを利用する最大の目的は、飛行機より料金が安いということもあるが、
それよりも、日本では経験することがない陸路での国境越えをK氏に経験して欲しかったからである。


3列シートの快適なバス


この日は朝食を抜いて歩いてジャイアントアイビスの事務所に行く。
ホーチミン行きの国際バスは8時00分発で、3列シートの快適なバスである。
昔すんなり抜けられた国境はバスが何台も停まっていて、イミグレーションは混雑が酷く、
抜けるまでに1時間半以上の時間を要した。イライラ極まれり。


国境

途中昼食休憩を挟んで、ホーチミンのファングラーオ通りにあるジャイアントアイビスの事務所に着いたのは午後3時半。
宿はデタム通りの一つ先の狭い通りで、安宿や観光客向けのレストランが立ち並ぶサイゴンアミーゴホテル。
1泊して明日の夜中に出発するので、何よりもコスト重視の宿。ファングラーオからは至近。
宿に入る前にデタム通りのシンツーリストでメコンツアーの申込をする。
1997年に初めてホーチミンに来たとき、シンカフェと言って、カフェの一角でツーリスト業をやっていた。
それが今や全国に支店を置くシンツーリストとなり、ハノイには偽シンツーリストが溢れている程有名になった。


ベンタン市場の前の広場でおばさん達が写真を撮っていた

夕食はすぐそばのビーサイゴンレストランで摂ることにして、まずはベンタン市場に行く。
K氏はシーベットコーヒー(コピルアックとも言うジャコウネコの糞から出たコーヒー豆)を買いたいというので、
市場内のコーヒー売り場で値段を聞くと結構高い。
ハノイ空港内の店で見かけたのでホーチミンの空港で手に入れようと相談し、
普通のコーヒーや上さんから頼まれた味の素の大袋やその他の土産は昨年来たときに行った食品スーパーで購入する。

長期間地下鉄工事をしていたベンタン市場の前にきれいな近代的な建物があったので、行ってみると地下鉄の駅だった。
どうやら地下鉄が開通したらしい。そう言えば工事期間中にゴタゴタしていた市場前が非常にすっきりしている。
もし次回来ることがあれば是非乗ってみたいものだ。

ビーサイゴンの料理は美味く、久しぶりにビールを2本飲んで酔いそうになった。
明日は7時半にはメコンツアーに出るので今日はゆっくり寝る。
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5年振りにカンボジア -7-

2025年01月12日 | カンボジア2024
12月22日
プノンペン観光の日。
5年前に車をチャーターしたサラスに事前に連絡していたので、彼の車で回ることに。
宿の前のレストランで朝食を摂っているときに宿の前に彼のらしい車が止まる。
ロビーに戻ると、既にサラスが来ていたので、しばらく待ってもらい8時に出発する。

まずは近くの王宮の観光。
煌びやかな王宮には、ポルポトの出現で亡命することになった、かのシアヌーク殿下も住んだことがあるのだろうか。
などと想像しながらシルバーパゴダや何やらを見て回る。


5年振りですよ

民族楽器の演奏

王宮を出て、再びサラスの車でチュンエクのキリングフィールドに行く。
5年前にも行ったのだが、今回は日本語のボイスガイドを借りたのでフィールド内の各場所で説明を聞き、
そこで起こったことや、どういう場所かがよく分かって実のあるものとなった。
最後にキリングフィールドで発見された犠牲者の頭蓋骨が納められている慰霊塔に線香を上げて死者の無念を慰める。


慰霊塔

赤ん坊をぶら下げて木に打ち付けて殺したというキリングツリー

チュンエクのキリングフィールドを出て、市内のセントラルマーケットに行く、。
ここの様子を見て、マーケット内にある麺屋で昼食を摂る。
しかし私の食欲は戻らず、K氏のみ食事をし、私は何とファンタを飲む。


クイッテオを食べ終えたK氏

セントラルマーケットを後にして、トゥールスレインに行く。
ここはやはりポルポト時代に小学校を監獄に変えて、罪もない人を拷問したり牢獄に繋いだ場所である。
拷問部屋や拷問用具の展示、犠牲者となった人々の写真などを見ていると、
人間の限りない残酷さと愚かさを見せつけられ、未だに争いをやめることができない人間に希望はあるのか、
自分を大事にするように他人を慈しむことができない今という時代にただ無力さを感じるしかないのか、
そんな思いを抱えてトゥールスレインを後にした。


犠牲者の写真

独立記念塔を車中から見て、国立博物館前でサラスに料金を払って別れる。
私は体調もあり、2度程博物館は見ているのでホテルに帰ることにし、
K氏は博物館を見ていくというので、ホテルまでの帰り道を説明して別れる。


久しぶりの独立記念塔

私はホテルで熱冷ましの薬を飲んで夕方まで休み、少し回復して夕食に出る。
生ビールが少しだけ安い近くのレストランで夕食を摂る。
ここの店で、カンボジアを出国したら紙屑になるリエルの札を全部処分することにした。
会計は上手い具合に、ドルと手持ちのリエルを全部使って支払うことができた。
ドルとリエルの混在は非常に計算が面倒で、K氏が飲む生ビールをあと一杯までは大丈夫などと、
計算しいしいのビールでは彼もおちおち飲んだ気がしなかったかもしれない。

今回のカンボジア旅行で一番印象に残ったのは、この国の通貨であるリエルの普及である。
5年前までは支払いはUSドルで、釣りもドルというのが普通で、リエルを見ることはほとんどなかった。
しかし今回は、シェムリアップ市内のコンビニでドルで払ったら釣りがリエルできたので吃驚した。
この国の通貨本当はリエルなのだということを思い知らされた気がする。
最もわかりやすい計算は、1ドル=4,000リエル=160円で概算の計算方法である。
これだと1,000リエル=40円、100リエル=4円で日本円に換算した場合の認識が簡単である。

リエルが普及する要因の一つは間違いなく5年近いコロナ禍だろう。
コロナ禍で観光客が激減し、ドルを使用する人々が激減し、ドル収入が激減し、ドルの普及も激減した。
ために、やむを得ずリエルを増刷しリエルによる取引が激増したというのが本当のところだろう。
それでもシェムリアップ市内のレストランのメニューはドル表示が普通で、これは観光客が多いせいもあるだろう。
さて、これからはリエル文化になるのか、それともドルに帰依するのか、果たして?
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5年振りにカンボジア -6-

2025年01月12日 | カンボジア2024
12月21日
プノンペンへバス移動のため、朝7時30分にホテルを出て、迎えに来たトーンのトゥクトゥクでジャイアントアイビス社のバスターミナルに行く。
ここでトーンとはお別れ。
トンレサップ湖方面、サーカスの送迎、朝日鑑賞付きアンコールワット小回りコース、アプサラダンスショーの送迎、
最後のジャイアントアイビス社のバスターミナルまでのピックアップ、その総額50ドルを支払う。


トゥクトゥクドライバートーンと

8時30分に出たバスは途中昼食休憩を挟んで、約7時間弱でプノンペンに到着。
ジャイアントアイビス社の事務所前に着くが、ここはナイトマーケットに近い。
ここからシルバーマウンテンホテルまではほぼ1本道で1㎞程度なので歩いてホテルに向かう。
ホテルの場所はレストランが多くある場所で、5年前に泊まったホテルに近い。


途中のレストランでクイッテオ(麺)を食する

しばしホテルで休んで夕方ナイトマーケットに行ってみるが、たいしたものはなく、
ホテルの近くまで帰って夕食を摂る。ホテルでは2回程停電したが、昔に比べれば停電の時間は短い。


もの凄い電線の量で、私はいつも思うのだが、この中には盗電しているの絶対居るよな、と

私はまだ食欲がなく、ビールは厳しい。
移動が長かったので、早く休むことにする。
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5年振りにカンボジア -5-

2025年01月11日 | カンボジア2024
12月20日
朝5時にホテルを出て朝日鑑賞をした後にアンコールワット小回りコースに出る。
まずはチケットブースで1日鑑賞券を37$で購入する。
その後トーンのトゥクトゥクでアンコールワットに着き、朝日鑑賞のできる場所に向かう。
観光客で賑わう場所で朝日を待つが、好天の多いこの時期にしては雲が低くなかなか朝日が顔を見せない。
やっとそれなりの情景が出たので、一度トゥクトゥクに戻り朝食に行く。


朝日らしきものが見える

多分トーンが贔屓の店で簡単な朝食を摂り、私は食欲がないのでより簡単に済ませる。
その後再びアンコールワットに行くが、どうにも体調が悪く、K氏にアンコールワットの回り方を簡単に説明して、一人で送り出す。
私はと言えば、トゥクトゥクでK氏が帰るまで休ませてもらう。


アンコールワット第三回楼

その後はアンコールトムから象のテラスを2人で回って、最後にタプロームの遺跡に行く。
タプロームでも私には歩く気力がなく、K氏一人で行ってもらった。申し訳ないこと甚だし。
一応小回りコースのメイン遺跡はこの3カ所で終わりなので、ホテルに帰る。


アンコールトムの南門

バイヨン(アンコールトムの4面像)

象のテラス

タプロームの気に喰われる遺跡

昼食に出るもやはり身体が怠いが、ビールとモヒートを飲んで帰り、4時頃までホテルで休む。
私がビールを控えているせいでK氏も飲むのを抑えているのが申し訳ない。
本来なら、遺跡の話を肴に0.5ドルのドラフトビールを数杯飲んでワイワイと楽しい時間を過ごせたものを。

午後は昨日同様K氏には自由時間で行動してもらい、私は部屋で休む。
5時前に二人でランドリーやに行き、洗濯物を受け取る。非常にきれいな仕上がりで満足。
夕方6時にはトーンが迎えに来て、アマゾンアンコールレストランに行く。
今夜はアプサラダンスショーを見ながらのビュッフェスタイルの夕食である。
以前街中にあったクーレン2というレストランで2回見たダンスショーとは趣が異なったダンスが多く、結構楽しめた。
我々の近くの席はほとんど日本人の観光客で占められていた。
そう言えばハノイからの便にも結構日本人が居たのを思い出した。


ダンスショー

8時半に店を出るとトーンは既に迎えに来ていて、手を上げる。
明日はプノンペンへ移動、ホテルに帰るや早めに寝る。

※ホテルのバスタブはかなり大きくて、この中でバスジェルを使うと以上に滑りやすくなり、バスタブから出るのに苦労する。私はこのまま出られないかと非常に焦った。このとき程バスタブに浸かったのを後悔したことはない。ここのバスタブは浸かるだけ、洗うのは横のシャワーブースをお勧めする(個人的にだが)。
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