『マルタのやさしい刺繍』

夫に先立たれて気力を失っていた日々を送る80歳の女性のマルタ。
そんなある日、彼女はふとしたきっかけから、若い頃に抱いた夢のことを思い出す。
それは、自分でデザインして刺繍した、手作りのランジェリーの店を開くこと。
そして、ふさぎがちな彼女を心配していた友人たちの後押しで、
もう一度夢に向かって動き出すマルタ。
でも、昔ながらの保守的な考え方が支配的な村では、マルタのささやかな夢は
破廉恥とか、恥知らずとかと非難されてしまって、苦労します。

それでも夢を諦めずに、明るく立ち向かう姿に感動します。
下着はとっても綺麗で、ゴージャスです。
女性の下着そのものが、夢のようです。
誰に見せるわけではないけれども、気に入った綺麗なレースの下着は
心を豊かにすると思います。

いくつになっても夢を持つ前向きさ、ひたむきさが清清しいです。
レースは幸せの象徴のような気がします。

今日は病棟でウェディングがありました。
レースをあしらったドレスに身を包んだ患者さんの娘さんは、とっても綺麗でした。
患者さんも辛い体にスーツを着て、写真におさまることができました。