Potential of aromatherapy

aromatherapy and golf and movie

夏をあきらめて

2016年06月28日 | 看護師の仕事など

 波音が響けば 雨雲が近づく
 2人で思い切り 遊ぶはずの オンザビーチ
 
 うらめしげに ガラス越しに 背中でみてるなぎさよ

そんな歌が思い出されます。
はるか昔の曲です。

先月、「水着を持って海に行こうと思って買ったんですよ--」
   「娘ったら、試着しちゃって、家に帰ってきても着て見せて」

江ノ島あたりに行って、海には入れないけど砂浜でのんびりしましょうね。

患者さんはビキニを買って帰ってきたのでした。
いつも元気で、脚がリンパ浮腫で床が水浸しになるほどでも
玄関まで迎えに来てくれていました。
そのうち思うように動けなくなり、転んで頭を打って
髪の毛が血だらけになったので、手つなぎ歩行で浴室まで何とか歩いて
シャワーしました。
泡がピンク色に染まるシャンプーでしたが、綺麗になりました。

アロマトリートメントが好きで、週1回のところ、週2回
通うようにしました。
最初の頃は、むくみもすっきりして、気分もいいと話していました。
アロマオイルの効果を、しみじみ実感しました。

しかしながら浮腫がひどく、バストまで大きくなりました。
カップがFカップ以上になり、
「これじゃあビキニからはみだすね」と笑っていました。
そうこうしているうちに、浮腫が急になくなってきて
バストが縮みました。
「巨乳もつかの間だったのね~~~笑」

せん妄が激しく、夜中にお風呂に入ろうとしたり、
夜中にすき焼きの準備をしたり、家族を驚かせていました。
「なんか夢遊病みたいなのよ。おかしくなっちゃうみたい」と。

そして夏が来る前に、ご主人に抱っこされたまま旅立ちました。
40を過ぎたばかりの女性です。
この方のがんは、飼っているわんこが発見したのです。

海へ行くのを楽しみにしていましたが、結局行かれませんでした。
主を亡くしたわんこたちは、寂しがっていることでしょう。

最期の洋服の下に、下着のかわりにビキニを着せました。

6月ももうすぐ終わり、夏が来ます。
夏休みの計画もみなさん立てていることでしょう。
健康であれば、夏はやってきます。
お体を大切に。



冷やし中華も始まっています。
夏風邪も流行って来ました。気をつけましょう。

がんカフェの様子見てくださいね。