![]() | ヨークベニマルの経営新津 重幸,五十嵐 正昭商業界このアイテムの詳細を見る |
著者の五十嵐正昭氏は、1947年福島県生まれ。69年法政大学経済学部卒。71年(株)マルトミ入社。76年(株)ヨークベニマル入社。94年常務取締役開発室長。2000年(株)原信取締役開発部長。04年ヤオコー取締役開発本部長。07年同社退社。会津若松市在住。
ヨークベニマルは誰もが認める日本のトップクラス、否、トップのスーパーマーケットと云っても良いと思うんです。
日本中から、多くのスーパーがノーハウを知りたくて、ヨークベニマルを訪問していたそうです。
私も、何度も店舗の見学に行ったし、バックヤードで直接店長さんからお話しを伺う機会を頂いたこともありました。
しかし、現場で見たり聞いたりしただけでは、どう真似ても同じものそれ以上のものは作れないんですね。
本書には、90年代にヨークベニマルの現役社員・役員だった著者が当時の経営トップの発言や役員会の議論を記しており、それに解説を加えてヨークベニマルのDNAとは何なのかを分かり易く解明しています。
ヨークベニマルが日本の他社、あるいは欧米のチェーンストアと違う点は、現社長大高善興氏の次の言葉に集約されている。
「高等教育を受けた数多くの女性パートタイマー社員を歯車にしてはいけない。家庭の主婦である彼女達こそ生活体験を持つ人であり、彼女たちの能力を引き出して、生き生きと仕事に就いていただくことは経営者の責任である」
この本よ読むと「我が社の従業員はこんなに素直に動かない」とか「我が社の経営者はこんな発想も経営も出来ないな」などとお嘆きの方も居るかも知れません。
まあ、多くの方がそう思われるかも知れませんな。
しかし、本書には即実行出来るような事例やヒントが多数記されています。
何かひとつご自身で出来そうなことを選び実行してみたら如何でしょうか。
行動に起こしてこそ、学んだと云えるんではないでしょうかね。
と、云うことで、私は本書を皆さんにお勧めするという行動を起こしてみました。