![]() | もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら |
岩崎 夏海 | |
ダイヤモンド社 |
<みなみは、ある事情で高校野球部のマネージャーになった。
マネージャーの仕事がどんなものか知るために、本屋の人に勧められるままに、ドラッカーと云う人の「マネジメント」と云う本を買って読み始めた。
勘違いから買った本だったが、みなみはこの本のマネジメントを野球部のマネジメントに使えると考えた。
高校野球界では無名の公立高校が、西東京大会の決勝戦まで勝ち進むまでになった。
決勝前日、みなみの携帯電話が鳴った。>
私は、ドラッカーを読んだことが無いんです。
なんだか、哲学っぽいですね。
ドラッカーの言葉に感動するみなみと一緒に、私も本のその箇所に付箋を貼っていました。
この本を読んでいる途中で、ドラッカーを読みたくなりましたよ。
物語に感動して泣いたり、ドラッカーの言葉を覚えようと付箋を貼ったり、忙しい本です。(笑)
沢山の、良い言葉が載っていましたが、今までの私の信条と最も近いもののひとつをここに載せたいと思います。
<あらゆる組織が、事なかれ主義の誘惑にさらされる。だが組織の健全さとは、高度の基準の要求である。
自己目標管理が要求されるのも、高度の基準が必要とされるのも、高度の基準が必要だからである。
成果とは何かを理解しなければならない。
成果とは百発百中のことではない。百発百中は曲芸である。
成果とは長期のものである。すなわち、間違いや失敗をしない者を信用してはならないと云うことである。
それは、見せかけか、無難なこと、下らないことにしか手をつけない者である。
成果とは打率である。弱みが無いことを評価してはならない。
そのようなことでは、意欲を失わせ、士気を損なう。
人は、優れているほど多くの間違いを犯す。優れているほど新しいことを試みる。>