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だいこん 山本一力

2005年05月25日 | 読書
だいこん

光文社

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こう云う時代小説が好きで、池波正太郎、山本周五郎、藤沢周平なんかを読んでます。

明和、安永、天明、寛政、元号で言われるとさっぱり判りませんが、時代物の感じは出て来ますよね。
因みに平成は大化の改新の大化から数えて231番目の元号です。
西暦で云うと1764年から1787年頃、まあ、簡単に言うと江戸時代の徳川第十代将軍家治、十一代将軍家斉の頃、下町に暮らす町民のお話しです。

浅草並木町の大工安治と女房みのぶには、つばき、さくら、かえでの三人の娘が居る。
安治は博打で十両もの借金を作ってしまう。
博打の借金は十一の利息、十日に一両を返さなきゃならない。
腕の良い安治は月に二十日働けば四両になったが稼ぎの殆どは借金の利息で消えてしまう。

なんか、悪徳サラ金に追われてるこんな人を見たことがあるような・・・。

九歳になったつばきは飯炊きの才能を認められて、母親と火の見番小屋の賄い飯炊きをはじめた。

つばき十九歳の正月、こつこつ溜めた金が百八十三両二分これで一善飯屋を持つことを決めた屋号は「だいこん」

二十六歳になったつばきは深川に百坪の土地を借り店を新築した。
ここの看板も「だいこん」

話は深川の「だいこん」開店前で終わっている。

江戸時代の細腕繁盛記、つづきが有りそうな気がします。

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