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乾燥羊膜で医療シート、富山大発ベンチャー企業が製品化へ…角膜治療などで

2016年09月04日 | 再生医療

乾燥羊膜で医療シート、富山大発ベンチャー企業が製品化へ…角膜治療などで使用 (読売新聞(ヨミドクター)) - Yahoo!ニュース 


 富山大発のベンチャー企業で医療機器製造販売「アムノス」(富山県朝日町)は1日、ヒトの羊膜を乾燥させた再生医療用シートの製品化に乗り出すと発表した。 

 国の推進事業に採択され建設資金が確保できたことから、生産工場を朝日町草野に建設する。生産工場は2017年4月に完成予定で、18年に米国での販売開始を目指す。 

 アムノスや富山大によると、ヒトの胎児を包む羊膜は、傷ついた角膜などに移植すると組織の再生を早めるほか、脳外科手術で脳硬膜の代わりに使用できるなど利用価値が高いという。 

 富山大の二階堂敏雄副学長(63)(アムノス取締役)らの研究チームは約15年前、そのままでは軟らかく手術への使用や保存が困難だった羊膜を、特殊な技術で水分を蒸発させ乾燥させることに成功。患部に貼り付けやすく、常温で2年間保存可能にした。

 2012年には富山大などが日本で、13年には富山大が米国で、それぞれ乾燥羊膜の製造などの特許を取得。富山大と民間企業2社は14年、製品化を目指してアムノスを設立し、富山大は米国で取得した特許を譲渡していた。 

 今年7月、医薬品や医療機器などの研究開発の司令塔である国立研究開発法人「日本医療研究開発機構」(東京都)の推進事業に採択され、2年間で約1億2000万円の研究費がついたことなどから、生産工場の建設が可能になった。 

 工場は建築面積約490平方メートルの鉄筋2階建て。建設費は約5億円で、10人程度を新規雇用する予定だ。生産能力は非公表だが、2センチ四方の再生医療用シートを1枚5万~6万円程度で販売する方針。妊婦1人の羊膜からは、シートが50~60枚ほど作製できるという。 

 富山市内で記者会見した二階堂副学長は、「乾燥羊膜は拒絶反応が起こりにくく、生体由来の高品質な絆創膏(ばんそうこう)だ。米国に続き、国内でもなるべく早く販売したい」と説明。アムノスの田中淳社長(49)は「乾燥羊膜の生産を薬都富山で発進できることの意義は大きい。多くの患者に使っていただき、より質の高い医療を提供していきたい」と意気込みを語った。