NEST OF BLUESMANIA

ミュージシャンMACが書く音楽ブログ「NEST OF BLUESMANIA」です。

#258 T・レックス「Get It On(Bang The Gong)」

2013-03-10 06:48:55 | Weblog
#258 T・レックス「Get It On (Bang The Gong)」(Electroc Warrior/Rhino)

T・レックス、71年リリースのセカンド・アルバムより。マーク・ボランの作品。

T・レックスは67年結成、68年レコード・デビュー。当初はマーク・ボランとスティーブ・トゥック (Perc.)のコンビで「Tyrannosaurus Rex」と名乗っており、アコースティック色が強かったが、70年にトゥックからミッキー・フィンに交代、エレクトリック・ギターを導入、バンド名もT・レックスと改めた。

このリニューアルが見事成功、彼らは一躍トップ・バンドへの道を歩み始める。

で、71年に放ったこの「Get It On」のヒットで、その人気を不動のものとした。

そして、同時期にブレイクしたデイヴィッド・ボウイ、モット・ザ・フープルなどとともに、グラム・ロックと呼ばれる新しいカテゴリーのロックを創り出したのである。

当時筆者は、中学2年になったあたり。まだ自分ではギターを弾いたり、歌ったりはしていなかったが、ロックにはすでにハマっており、FMの番組をエアチェックするのが習慣になっていた。

DJ神太郎さんの音楽番組(東芝EMIのロックを専らかけていた)でこの曲を初めて聴いたときは、彼らの以前のヒット(「Ride A White Swan」「Hot Love」など)にはない、ハードでヘビーなグルーヴを感じ、さっそく熱烈なファンとなったものだ。邦題「電気の武者」というアルバムはこの曲同様、日本でも大ヒットとなった。

まずは、彼らが英国のTV番組に出演したときの映像で、この曲を観賞していただこう。

すぐに気がつくと思うが、エルトン・ジョン(すでにブレイクしていた)をピアノに迎えての5人編成のライブ(まあ、口パク、あてぶりってヤツだが)である。

当時の日本では、洋楽の情報はなかなか伝わってこず、アルバムのクレジットになかったこともあって、このピアノが誰であるかはずっと知られずにいた。

で、後年わかったことだが、実はイエスのリック・ウェイクマンが弾いていたそうなんである。

プログレの雄であるウェイクマンが、こんなオーソドックスなR&Bっぽい演奏をしていたなんて、ちょっと意外だよね。

むしろ、エルトンが弾いていたというほうが、しっくり来ると思うのは、筆者だけじゃないだろう。エルトンはニール・セダカやジョン・レノンなどともコラボするなど、非常にフットワークの軽いひとであったしね。

でも、事実はウェイクマンが正解のようなのだ。な~んか、不思議な感じ。

したがって、今回の映像中のピアノの音は、エルトンの演奏ではないのだ。ご注意を。

さて、この曲のカッコよさは、なんといってもノリがよく、踊りやすいところだろう。演奏スタイルはごくごくオーソドックスなブギで、特に変わったこと、難しいことをしているわけじゃないのだが、抜群にノリがいいのである。特にベースラインが。

弾いているのは71年に正式メンバーとなるスティーヴ・カーリー。ホント、聴いていると自然と体が動いてくるのだ。

あとは、テナーサックスのイアン・マクドナルド(元キング・クリムゾンのひとね)やバック・コーラスが、ファンキーな雰囲気を盛り上げていることも大きいかな。

この曲はのちに、パワー・ステーションが85年にカバーし、ヒットさせている。そのブラックでファンキーなグルーヴが、ロバート・パーマーらの心をつかんだのであろうね。

ブルース、R&Bをベースに、マーク・ボランならではのセンスを加味して作られた、新しいダンス・ミュージック。泥臭いけど、斬新。それがT・レックス・サウンドだと思う。40年以上経っても、ちっとも古びないカッコよさを、この曲に感じ取ってくれ。

この曲を聴く

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1年前の記事シリーズ 122

2013-03-10 06:31:22 | Weblog
花粉については、去年も同じような状況だったんだな。
ただ、今年のほうが、よりヒドいけどね。

そんな中で、唯一の楽しみがブルースセッションだった。
去年は3月にやった後、諸々の事情により、しばらくお休みになっちゃうんだけどね。

で、連続で休肝しているにもかかわらず、バテバテの去年のワタシ。
そのころの記録を見ると、朝晩2回、きっちりエアロバイクトレーニングをやっているじゃないか。
そりゃー、疲れが溜まるわけだ(苦笑)。


3月8日(木)のつぶやき

07:15 from gooBlog production 朝起きたら、喉が痛い。風邪による痛みではなく、どうやら花粉が原因みたい。 goo.gl/P83yJ11:12 from...


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きょう誕生日のミュージシャン

2013-03-10 06:18:15 | Weblog
ボリス・ヴィアン
ディーン・トレンス(ジャン・アンド・ディーン)
ゲイロード・バーチ(ハニードリッパーズ)
トム・ショルツ(ボストン)
テッド・マッケンナ(アレックス・ハーヴェイ・バンド)
バニー・デバージ(デバージ)
松田聖子
ジェイフ・アメン(パール・ジャム)
ネナ・チェリー
リッキー・シーガル(パートリッジ・ファミリー)

Birthdays in Music


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3月9日(土)のつぶやき

2013-03-10 04:01:37 | Weblog

昨日はここじ10年くらいの間で最も花粉の量がひどかったが、今日も同じくらいひどい。家の中でも常時マスク着用体制でつ。


一日中ヒッキーというわけにもいかず、買い物に出かける。相変わらず花粉がひどい。用が済んだら、とっとと帰らねば。



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