2008年1月5日(土)
#19 ハニー・コーン「Want Ads」(Sweet Replies/Hot Wax)
明けましておめでとう。今年もよろしく。新年の第一弾は、これ。
黒人ガールズグループ、ハニー・コーン、71年のミリオン・ヒット「Want Ads」。タイトルは「恋人募集」みたいな意味だな。
ハニー・コーンは69年、リード・ボーカルのエドナ・ライトを中心に、シェリー・クラーク、キャロリン・ウィリスの3人が、ロサンゼルスにて結成。
モータウンの最強ソングライティング・チーム、ホランド兄弟&ドジャーが68年立ち上げた独立レーベル、ホットワックスに入り、この「Want Ads」を大ヒットさせ、一躍看板グループとなる。日本でも東芝EMIからリリースされ、スマッシュ・ヒットとなったので覚えている人も多いのでは。
ただ残念ながら、ハニー・コーンとしての活動は、72年まで。結果的には一発屋で終わってしまったのだが、残された数枚のアルバムは、どれもいい出来である。
何より、彼女たちの歌声に若さとパワーがあふれている。ことに、この「Want Ads」にはそれが集約されているのだ。
曲調は、ひたすらハッピーでキャッチーでダンサブル。女性グループでいえば、マーサ&ヴァンデラスの系統。ジャクソン5にも通じるところのあるサウンドだ。
彼女たち、見てくれ的にはシュープリームス、スリー・ディグリーズには届かず、という感じでそのためスーパースターにはなれなかったが、歌では決してヒケをとっていなかったと思う。
エドナのパンチのあるチャーミングな声、パワフルなバック・コーラスにノック・アウトされてみて。