2007年12月23日(日)
#18 レッズ・ツェッぺリン「Winter Sun」(Lez Zeppelin/Emanation)
#18 レッズ・ツェッぺリン「Winter Sun」(Lez Zeppelin/Emanation)
あいかわらず、更新が途切れがちでスマソ。ひさびさの一曲はこれ。
一瞬、アーティスト名を読み間違えたむきも多いと思うが、レッドではないです、そう、レッズ・ツェッぺリン。
名プロデューサー、エディ・クレーマーのプロデュースにより今年7月デビューしたこのバンド、もちろん、その名が示すようにツェッぺリンのトリビュート・バンドのひとつ。
まあそんなバンド、洋の東西を問わずゴマンとあるわけだが、ちょっと異色なのは、バンドメンバー全員がうら若き女性、つーことだね。
ってことは、「Lez」というのはレズビアンを意味しているかもしれんわけで、なかなか意味深なバンド名であります。
レッズ・ツェッぺリンの中心は、リード・ボーカルのサラ・マクレラン。今回の曲はインストなので、彼女の声が聴こえないのが残念だが、他の曲を聴いてみるに、ハイ・トーンというよりは中音の、わりとドスの効いた歌声で迫るタイプ。ご本家プラントとは個性がかなり違うんである。
この「Winter Sun」はZEPのサード・アルバムB面風、フォークロック調のオリジナル・インスト。ギター&マンドリンの丁寧な演奏が、彼女たちの意外としっかりとした実力を感じさせる。他のカバー曲(「胸いっぱいの愛を」「オーシャン」「ロックン・ロール」など)も、原曲にかなり忠実な演奏を再現している。
とはいえ、この手のトリビュート・バンドはその先駆け的存在の「Dread Zeppelin」以来、全部話題先行型の「一発屋」で終わっているのも事実。
おそらく彼女たちが「Lez Zeppelin」名義でのアルバムを出すのも、これきりなんだろうが、次回は別のバンド名で、別アーティストのトリビュートをしてみたら、面白いのでは。
でも、それが「Runaways」だったとしたら、ちょっとトホホだけど(笑)。