2001年1月14日(日)
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ミッシェル・ガン・エレファント「ライヴ・イン・ト-キョー」(ヒートウェーヴ)
ライヴつながり、というわけではないが、今日はミッシェルの最新作、初のライヴアルバムである。
これは昨年7月26日、赤坂ブリッツでのライヴをほぼ完全に収録したものだが、はっきりいって録音コンディションは、「ライヴ・アット・リーズ」と比べずとも、決してよくない。かなり音のワレ、ツブレが気になる。
しかし、そんなものを軽く吹き飛ばすような「勢い」が、このディスクにはつまっている。
「気合い」といいかえてもいい。
とにかく、一曲目の「プラズマ・ダイヴ」から、陳腐な表現で恐縮だが、「フル・スロットル」なんである。
オイオイ、最初からそんなに飛ばしたら、最後までもつんかいな?と余計な心配をしてしまうくらい、フルパワーな演奏なのだ。
しかも、スゴいことにそのテンションを最後まで維持している。
例のワンパターン・パブロックを延々と聴かされるわけなので、ひとによっちゃ、ちょっとキッツイかも知れん。でも好きなヤツにはたまらんだろうな。
筆者も実はキライではなかったりする。
最近出版されたミッシェルのインタビュー本には、彼らのデビュー間もない頃の写真も載っているのだが、それを見てちょっと笑ってしまった。
カジュアルな服装でまるでミスチルのよう、隣のお兄さん風に、にこやかに微笑む4人の姿。
これが、どこでどう間違ってコワモテの四人組になったのか?
でも、そういった「変節」や「これっきゃできない的不器用さ」も含めて、ミッシェルは好感の持てるバンドだ。
けっして天下を取れるようなバンドじゃないし、音楽的にも間口は狭いが、うまく立ち回ろうなどとは絶対考えないピュアな姿勢、これが結構好きだ。
いわゆるブルースとは音楽のスタイルは違うが、そのココロは、どうしようもない情けなさを胸に抱きつつ生きていくブルースマンのそれと共通するものがある。
ミッシェル、その愚直さを最後まで捨てずにいてくれよな。