2023年2月22日(水)
#462 THE STYLE COUNCIL「THE STYLE COUNCIL COLLECTION」(Polydor 529483-2)
英語のポップ・ロック・バンド、ザ・スタイル・カウンシルのベスト盤。96年リリース。彼ら自身、ピーター・ウィルスンによるプロデュース。
ザ・スタイル・カウンシル(以下スタカン)はザ・ジャムのリーダー、ポール・ウェラーと、デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズのキーボード、ミック・タルボットのふたりが82年暮に結成したユニット。
これに当時ウェラーの恋人だったシンガー、ディー・C・リー、ドラムスのスティーブ・ホワイトが参加してパーマネント・メンバーとなった。
アルバム6枚をリリースして、90年に解散している。
そのサウンドはモータウン・ソウルに強い影響を受けた都会的で洒落たものであったが、成功はほぼ英国内でのものにとどまった。
【個人的ベスト9:第9位】
「ロング・ホット・サマー」
ファースト・アルバム「カフェ・ブリュ」の収録曲。3枚目のシングルでもある。シンセベースのビートが印象的なナンバー。同じフレーズの繰り返しにより、強力なグルーヴが生まれている。
【個人的ベスト9:第8位】
「ビッグ・ボス・グルーヴ」
6枚目のシングルのB面曲。セカンド・アルバムのデラックス・エディションにはライブ・バージョンも収められた。
聴いていると「ゲロンパ」のフレーズが出てくる。つまり、ビッグ・ボスとはジェームズ・ブラウンのこと。JBのソウルにインスパイアされた本曲は、スタカンの強いアメリカ志向を象徴している。間奏のハープのプレイがなんともイカしている。
【個人的ベスト9:第7位】
「ダウン・イン・ザ・シーン」
パリのセーヌ川の風景をモチーフにした、リズミカルなナンバー。セカンド・アルバム「アワ・フェィバリット・ショップ」収録曲。タルボットの流麗なピアノ、アコーディオンがフランスっぽいムードを、否が応でも盛り上げてくれる。
【個人的ベスト9:第6位】
「マイ・エヴァー・チェンジング・ムーズ」
軽快なビートのナンバー。ファースト・アルバム収録曲。5枚目のシングルともなっている。ホーンも加わって、気分もアガるナンバー。ホワイトのドラミングもいい。
【個人的ベスト9:第5位】
「ウィズ・エブリシング・トゥ・ルーズ」
ボサノヴァ・アレンジのナンバー。セカンド・アルバム収録曲。フルートやサックス、スキャットが効果的に使われている。ジャズィなセンス、ソウルなセンスが見事に融合した演奏だ。
【個人的ベスト9:第4位】
「ボーイ・フー・クライド・ウルフ」
狼少年の逸話がモチーフの、12枚目のシングルとなった曲。哀感のあるメロディを、張りのある声で歌い上げるウェラー。リーとのデュエット、スキャットもいい感じだ。
【個人的ベスト9:第3位】
「ユーアー・ザ・ベスト・シング」
ファースト・アルバム収録のフュージョン・ナンバー。6枚目のシングル曲でもある。アコギとパーカッション、ストリングスのアレンジがいい。サックス・ソロがさらにムードを高めるラヴソング。
【個人的ベスト9:第2位】
「マン・オブ・グレイト・プロミス」
セカンド・アルバム収録曲。スタカンらしさを代表するナンバーだと思う。力強いビート、ハーモニー、そして哀愁あふれるメロディ。彼らの魅力がすべて詰まっている。
【個人的ベスト9:第1位】
「ホームブレイカーズ」
これもまたスタカンを代表する一曲。セカンド・アルバムのオープニング・ナンバー。オルガン、ホーン、コーラスの使い方がこの上なくクールな一曲だ。ウェラーの泣きのギター・プレイもいい。
以上、筆者的に気に入った曲を挙げていくと、デビューからセカンド・アルバムまでの曲、つまり初期のスタカンに集中する結果となってしまった。
でも、それは筆者だけの好みでもないようで、後期のスタカン、特に5枚目のアルバム「コンフェッション・オブ・ア・ポップ・グループ」は本国でも評価が低く、スタカンの人気も低下してしまったという。
意表をつくアレンジが消えて、角が取れたサウンドになってしまったというか、ポップ・バンドとしての洗練を追求したあまり、初期のスタカンならではの個性を失ってしまった感はあるのだ、そのアルバムは。
どこか尖った「たくらみ」のようなものがあってこその、スタイル・カウンシル。
セカンド・アルバムまでの彼らは、マジで神サウンドだったと思う。
残念ながら、本国以外ではあまり火が付かなかったが、いま聴き直してみても、そのサウンド・マジックにはノック・アウトされてしまう。
音楽の違いの分かる人にこそ、おすすめしたい。
<独断評価>★★★★
英語のポップ・ロック・バンド、ザ・スタイル・カウンシルのベスト盤。96年リリース。彼ら自身、ピーター・ウィルスンによるプロデュース。
ザ・スタイル・カウンシル(以下スタカン)はザ・ジャムのリーダー、ポール・ウェラーと、デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズのキーボード、ミック・タルボットのふたりが82年暮に結成したユニット。
これに当時ウェラーの恋人だったシンガー、ディー・C・リー、ドラムスのスティーブ・ホワイトが参加してパーマネント・メンバーとなった。
アルバム6枚をリリースして、90年に解散している。
そのサウンドはモータウン・ソウルに強い影響を受けた都会的で洒落たものであったが、成功はほぼ英国内でのものにとどまった。
【個人的ベスト9:第9位】
「ロング・ホット・サマー」
ファースト・アルバム「カフェ・ブリュ」の収録曲。3枚目のシングルでもある。シンセベースのビートが印象的なナンバー。同じフレーズの繰り返しにより、強力なグルーヴが生まれている。
【個人的ベスト9:第8位】
「ビッグ・ボス・グルーヴ」
6枚目のシングルのB面曲。セカンド・アルバムのデラックス・エディションにはライブ・バージョンも収められた。
聴いていると「ゲロンパ」のフレーズが出てくる。つまり、ビッグ・ボスとはジェームズ・ブラウンのこと。JBのソウルにインスパイアされた本曲は、スタカンの強いアメリカ志向を象徴している。間奏のハープのプレイがなんともイカしている。
【個人的ベスト9:第7位】
「ダウン・イン・ザ・シーン」
パリのセーヌ川の風景をモチーフにした、リズミカルなナンバー。セカンド・アルバム「アワ・フェィバリット・ショップ」収録曲。タルボットの流麗なピアノ、アコーディオンがフランスっぽいムードを、否が応でも盛り上げてくれる。
【個人的ベスト9:第6位】
「マイ・エヴァー・チェンジング・ムーズ」
軽快なビートのナンバー。ファースト・アルバム収録曲。5枚目のシングルともなっている。ホーンも加わって、気分もアガるナンバー。ホワイトのドラミングもいい。
【個人的ベスト9:第5位】
「ウィズ・エブリシング・トゥ・ルーズ」
ボサノヴァ・アレンジのナンバー。セカンド・アルバム収録曲。フルートやサックス、スキャットが効果的に使われている。ジャズィなセンス、ソウルなセンスが見事に融合した演奏だ。
【個人的ベスト9:第4位】
「ボーイ・フー・クライド・ウルフ」
狼少年の逸話がモチーフの、12枚目のシングルとなった曲。哀感のあるメロディを、張りのある声で歌い上げるウェラー。リーとのデュエット、スキャットもいい感じだ。
【個人的ベスト9:第3位】
「ユーアー・ザ・ベスト・シング」
ファースト・アルバム収録のフュージョン・ナンバー。6枚目のシングル曲でもある。アコギとパーカッション、ストリングスのアレンジがいい。サックス・ソロがさらにムードを高めるラヴソング。
【個人的ベスト9:第2位】
「マン・オブ・グレイト・プロミス」
セカンド・アルバム収録曲。スタカンらしさを代表するナンバーだと思う。力強いビート、ハーモニー、そして哀愁あふれるメロディ。彼らの魅力がすべて詰まっている。
【個人的ベスト9:第1位】
「ホームブレイカーズ」
これもまたスタカンを代表する一曲。セカンド・アルバムのオープニング・ナンバー。オルガン、ホーン、コーラスの使い方がこの上なくクールな一曲だ。ウェラーの泣きのギター・プレイもいい。
以上、筆者的に気に入った曲を挙げていくと、デビューからセカンド・アルバムまでの曲、つまり初期のスタカンに集中する結果となってしまった。
でも、それは筆者だけの好みでもないようで、後期のスタカン、特に5枚目のアルバム「コンフェッション・オブ・ア・ポップ・グループ」は本国でも評価が低く、スタカンの人気も低下してしまったという。
意表をつくアレンジが消えて、角が取れたサウンドになってしまったというか、ポップ・バンドとしての洗練を追求したあまり、初期のスタカンならではの個性を失ってしまった感はあるのだ、そのアルバムは。
どこか尖った「たくらみ」のようなものがあってこその、スタイル・カウンシル。
セカンド・アルバムまでの彼らは、マジで神サウンドだったと思う。
残念ながら、本国以外ではあまり火が付かなかったが、いま聴き直してみても、そのサウンド・マジックにはノック・アウトされてしまう。
音楽の違いの分かる人にこそ、おすすめしたい。
<独断評価>★★★★