王子さまが住んでいたのは、歩いてひとまわりできるほど小さくて、平和な星でした。花と出会う前は、問題といえばところかまわず根を張るバオバブの木くらいのもので、それは小さいうちに引き抜けばすむことでした。王子さまの旅立ちは、花から逃げることを意味していました。
自分の星より小さな星を回り、王子さまが見たのは、変なおとなばかりでした。6番目にようやく、大きな地球にたどりついたとき、だれもいない星のように思えました。岩や砂の中を歩いて歩いて、王子さまが見つけたのは、薔薇の園でした。
>こんにちは。
王子さまは、おどろきながら花たちにあいさつしました。みんな、王子さまが星に残してきた気位の高い花に似ていたのです。
>君たちはダレなの?
>バラよ。
王子さまの花は、自分は珍しい品種の植物で、世界にたったひとつなのだと、王子さまに言っていました。なのにここには、その花そっくりの「バラ」が5000本もいっぺんに咲いているのです。
王子さまは、泣きたい気持ちになりました。
つづく。
今日の表現:
「みんな、彼の花にそっくりでした。」
Todas se parcían a su flor.
自分の星より小さな星を回り、王子さまが見たのは、変なおとなばかりでした。6番目にようやく、大きな地球にたどりついたとき、だれもいない星のように思えました。岩や砂の中を歩いて歩いて、王子さまが見つけたのは、薔薇の園でした。
>こんにちは。
王子さまは、おどろきながら花たちにあいさつしました。みんな、王子さまが星に残してきた気位の高い花に似ていたのです。
>君たちはダレなの?
>バラよ。
王子さまの花は、自分は珍しい品種の植物で、世界にたったひとつなのだと、王子さまに言っていました。なのにここには、その花そっくりの「バラ」が5000本もいっぺんに咲いているのです。
王子さまは、泣きたい気持ちになりました。
つづく。
今日の表現:
「みんな、彼の花にそっくりでした。」
Todas se parcían a su flor.