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新しい生活様式に、新しく生まれた言葉たち

2020-09-16 | ほうげん・ひょうげん
「新しい生活様式」なんて言葉に騙されてワクワクしてしまいそうだけど、要はマスクを外せない息苦しい生活のことかしら。「飛沫」をはじめ「三密」だの「遠隔」だの、「社会的距離」だの、今年に入ってコロナさんがいらしてから色々目新しい言葉が飛び交うようになったようである。

そんな最中にメキシコから帰ってきた私は言葉カルチャーショック。

ステイホーム のように英語からきてそのまま定着してしまったものも多いようだ。

スペイン語圏で政府が口を酸っぱくして言ってた言葉は
「Quédate en casa」
家に居ろ、つまりステイホーム。


ソーシャルディスタンス も英語(社会的距離)からきたでしょう?

ほかのスペイン語圏はわからないが、メキシコではこれは「Sana distancia」健康的距離。

Susana というキャラクターのアニメで子供へのしつけを試みたらしいが、大人の話題になり日本でも紹介されたらしい。

スペイン語の cuarentena は日本語で何ですか?と今日聞かれたのだが、これがまたややこしい。というのは、メキシコでは cuarentena を幅広く使っているので、日本語では様々な言葉に置き換えなければならないのだ。

本来の(狭義の?)cuarentena は「検疫」でいいと思う。


でもメキシコ人は、入国して2週間自宅に居ろと言われたときも「cuarentena」

会社に出勤せずに自宅でテレワークしていることも「cuarentena」

解雇じゃなくても事実上仕事がなく家で待たされていることも「cuarentena」

不要不急の外出を控える生活を余儀なくされていることも「cuarentena」

…って言っているような気がするんだよね。


さらに、お籠りで鬱々として昼夜逆になったような症状を
「síndrome de cuarentena」(クアレンテーナ症候群)と呼んでいた。



日本語では、自己隔離、在宅勤務、自宅待機、ステイホームなど色々な言葉が使われ、そして「コロナ鬱」という言葉まで生まれたよね。


“コロナ禍”に“自粛生活”が続いて、、、


新しい時代がきて、新しい語彙が生まれて、、、


だけどぜんぜんワクワクしない日々ですな!

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