北フランス、ノルマンディー地方の海岸に、修道院が陸から切り離されて浮かぶ、モン・サン・ミッシェル
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この旅行記は2009年当時の記録を基に作成しております
現在の状況について保証するものでは一切ありません
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サン・マロからバスで約40分位時間がかかったでしょうか
対岸の町アヴランシェの岸から約5km、
砂丘にそびえる円錐型の花崗岩の「山」にモンサンミシェルが建立されています
観光地らしいレストラン街を通り抜けると視界がよくなりモン・サン・ミッシェルの姿が現れた
バスから降り写真を撮る
全体像はここからが良いと言うことで特別に停車してくれた
手前には放牧した羊たちが牧草を食む姿見える
羊たちに海草を食べさせた肉が、柔らかく旨いと聞いたことがある
また海水から製造する塩は、パリの有名レストランでも使用中との事で1袋買った
モン・サン・ミッシェルの満潮時を見たかったが、時間の余裕はなし
潮の満ち引きはの差は15m以上ある
湾の南東部に位置する修道院が築かれた岩で出来た小島は
かつては満ち潮の時、海に浮かび、引き潮の時は砂地と陸地がつながっていた
もっとも大きな潮が押し寄せるのは満月と新月の28~36時間後で、
引き潮で18㎞まで引いた潮がいっきに押し寄せる
かつての巡礼者の多くが命を落としたという
入り口近くに ラ・メール・プラール(La Mer Poulard) 名物オムレツ発祥地
お店前のディスプレイ
王の門 (Porte du Roi)
モン・サン・ミッシェルを守る城門
橋を持ち上げる鎖が、また敵がきたら閉じる落とし格子が見える
内側の敷地内から
グランド・リュ(La Grande Rue)のお店の看板
※ グランド・リュの訳は(大通り)
王の門から修道院までの(約190mくらい)参道
狭いが大通り (*´▽`*)
狭い路地裏っていう感じでお土産屋さんが軒を連ね、試食販売で観光客の足を止めさせて、、、
私は旅先で、気に入った絵葉書で毎回自分宛に手紙を書いています
ちょうどシェスタに入っていたため郵便局はお休み
切手を買ったお店で、郵送手続きをお願いしていたが、
無事に日本のわが家に届いていました (*^^)v
サン・ピエール教会(Eglise St-Pierre)
11世紀岩山を削るさい造られ教会
入口にジャンヌダルク像がお迎え、内部には銀製の聖ミカエル像があります
リラ(ライラック)の花
この岩盤にモン・サン・ミッシェルが900年の長き歴史の中、
幾層にもわたり建築したかを説明している現地ガイドさん
要塞化されたモン・サン・ミッシェル修道院の入り口に続く階段
修道院付属聖堂
聖堂の鐘楼、 修道院の尖塔には金のミカエル像が輝いています
上から見た駐車場。開通前(2009年)
このテラスからは、西はブルターニュ地方のカンカルの岩山から
東はノルマンディ地方の断崖まで
南西は陸地側にはモン・ドルの2つの花崗岩の岩山
北はトンブレーヌの小島などを見渡すことができ、湾を展望することができます
沖にはこの修道院の建設に使われた花崗岩が採石されたショゼー群島も見えます
ラ・メルヴェイユ (La Merveille)
※訳は驚異なるもの
モンサンミッシェルの北面にあるゴシック様式の3階建ての建築
モン・サン・ミッシェル修道院付属教会が建てられた当初の教会の前庭と
18世紀の火災で焼失した身廊全部3列で構成されているテラス
古典主義のファザー度は2780年に再建されたものです
このテラスからは、西はブルターニュ地方のカンカルの岩山から、東はノルマンディ地方の断崖まで
南西は陸地側にはモン・ドルの2つの花崗岩の岩山
北はトンブレーヌの小島などを見渡すことができ、湾を展望することができます
沖にはこの修道院の建設に使われた花崗岩が採石されたショゼー群島も見えます
今も残っている修道士の礼拝堂 ↑
階段を上がって出てきた所は「西のテラス」岩肌を利用して建てていることが分かります
周りの海は引き潮だったので干潟のよう
西のテラスのスペースは広く、昔、石を運んで働い人の数字が刻まれていた
自分の番号の数だけ賃金がもらえたそうです
修道院の西のテラスは、モンサンミッシェルの中でも絶景スポットです
南にはクレノン川の流れ、北には満潮時に海面となる砂浜があり、一面の大海原を眺めることもできます
ブルターニュからノルマンディーの海岸線が見渡せる風景は
海の様子が時間を追って変化していき、見る者の目を飽きさせません
「大聖堂」 ロマネスク様式で聖堂が明るいのは高窓が広いため
天井はノルマンディー地方の伝統に従って羽目板を付けただけで軽い(船の底と同じ)
モン・サン・ミッシェル修道院付属教会
海抜80mの岩山の長さ80mの土台の上に建っている教会
板張り装飾が施されたヴォールトの天井の身廊は、上に向かって、回廊、高窓の層の造りになっています
もともとロマネスク様式だった内陣は、1421年に崩壊されてしまい
現在建っている教会は100年戦争後に再建されたフランボアイヤン式ゴシック様式のもの
この教会は壁の色や光が差した時の内陣が神秘的な雰囲気を漂わせる美しい空間です
中世の人々はどのような思いを胸に祈りを捧げていたのでしょうか
そこに座り、天井や教会に指す光を見ていると、心に平穏を感じるような気持ちになります
ラ・メルヴェイユの3階部分には中庭があり、周囲を回廊が囲んでいます
ここは神の空間ともみなされ、修道士たちは瞑想しながらここを歩いたといいます
回廊の柱は、2本の柱で一組の列柱となっており、その柱が少しずれて建てられています
これによって、回廊が永遠に続くかのような錯覚をもたらすそうです
「回廊」中庭を円柱で囲み中世の次元へ祈りと瞑想、読書をする場所
オーペル司教が夢の中で大天使ミカエルから
「この岩山に聖堂を建てよ」とお告げを受けた構図のレリーフ
↓
迷路のような部屋を回って「 迎賓の間」にはベンチ
2階には、王族や貴族など身分の高い信者を受け入れた貴賓室がありました
↓ の飛び出した両腕のようなものは
「ガーゴイル」雨樋の機能をもつ、怪物などをかたどった彫刻
修道僧の納骨堂があった場所には、大きな車輪があります
これは牢獄だった時に使われていたもので、囚人の食糧を運搬したそうです
「旧修道士墓地の大車輪」 (人力で下から荷物を運んだ)
「А Ω」は(ゆりかごから墓場まで)の意味
引き潮なので列をなして歩いている人が見えました
モン・サン・ミッシェルは日本でもたくさんの情報誌があり
特別に画像を載せる事もなかったのだが、また日本語の上手なフランス人の
ガイドさんがあまりにも熱心に丁寧に説明されたので
ついつい枚数が増えてしまった
(その画像はほとんど未掲載、半分以上は頭がゴチャゴチャになっているけど)
代替橋の工事現場(モン・サン・ミッシェルの入り口側)
長年潮流をせき止めていたため2mもの砂が堆積し、急速な陸地化が島の周囲で進行している。
かつての姿を取り戻すため、2009年には地続きの道路は取り壊され、2010年には代替となる橋がかけられる。
TBS <THE 世界遺産>モン・サン・ミッシェルとその湾 第400回2004年5月23日放映
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景観を取り戻した修復事業
人気の観光地となったモン・サン・ミッシェルは一時、陸から島に掛けられた堤防によって湾内に砂が滞留し
将来的に海に囲まれる事がなくなってしまうという危機にありました
2014年に堤防を撤去し現在の新しい橋が架けられ、景観を回復しました
現在では車での乗り入れも制限され徒歩やシャトルバスで橋を渡ります
モン・サン・ミッシェル
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参考資料=現地在住スタッフがズバリ解く!!「ヨーロッパ」観光旅行情報ガイド
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改訂 2009年5月フランス・スイス・ドイツ旅行記を保存のため再投稿しました
記 2019.3.7
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